概要
地球を侵略するプライマーに使役される、蛙のような姿をした二足歩行のエイリアン。
初登場は『地球防衛軍5』だが、ゲーム内では単に「エイリアン」と呼ばれており、一度も「コロニスト」と呼ばれたことはない。
敵キャラクターとしては割と序盤から登場し、生体兵器らしき虫型生物や無人メカが主な敵だったEDFシリーズでは初の「異星人そのもの」が出現したことで、現場の隊員はもちろん司令部にも、更にはプレイヤーにも衝撃を与えた。
なお、後のミッションで出没するタッドポウルは、こいつらの幼生だと考えられている。
出現ステージでは現場の兵士の間に「宇宙人を見た」という証言が飛び交いはじめ、情報部少佐がそれを説明する形で「人間に酷似した生命体らしい」「頭が一つ、手足が二つずつ。二足歩行です」と情報を提示し、本部も「本当に人間そっくりなのか」と驚愕している。
頭部には口や目、耳といった器官もあり、言葉らしき鳴き声を上げて意思疎通する点でも「言語を持つことまで人間と同じ」と驚かれている。
降下艇に乗って主人公の眼前に現れた際には統制の取れた動きで高い知性もうかがわせ、その戦闘能力に混乱状態の兵士からは「人間に似すぎてる!撃ちたくない!」と悲鳴が上がるほどであった。
…しかし、イラストや冒頭の説明でも明らかなように、直立歩行や道具の使用こそしているものの、少なくともゲーム画面上での外見はどこをどう見ても二足歩行体形になった巨大アマガエルとしか言いようのないものであり、プレイヤーからは「どこが人間に似てるんだ」とのツッコミや、「何か制作上の都合で録音ボイスやシナリオと敵キャラのデザインが一致しなくなったのでは?」「ゲーム内の世界では本当に人間そっくりに見えているのでは?」といった疑念が出るほどであった。
この辺りの真相は公式な描写や解説などが出ていないため、まったく不明な状態。
敵キャラクターとしての性能面では、連射の利く手持ち火器による猛烈な射撃を浴びせてくる一方で、自分より小さい歩兵が見えにくいのか、多少の距離なら近づいてもバレない。更には建物などの障害物を駆使して目を欺いたり、わざと姿を見せて注意を引いてから回り込むといった戦法が通用するなど、知的であるが故の弱点もある。これらは今作初のシステムである。
パーツごとにダメージを与えられるのも特徴の一つで、頭、胴体、右上腕、右前腕、左上腕、左前腕、右大腿、右下腿、左大腿、左下腿の10箇所を狙い撃って破壊することができる。
武器を持った腕をもげば無力化でき、脚をもげば転倒して行動を封じられる。ただし、倒さずに放置していると手足が再生し、再び活動を再開してしまう。頭部への攻撃は他の部位よりも与えられるダメージ量が高く、いわゆるヘッドショットを狙う腕があれば、より素早く倒せる。
侵略的外来生物よりも巨体であるため、比較的攻撃は当てやすいものの、時折ジャンプやローリングなどで回避する場合がある。
続編の『地球防衛軍6』では、荒廃した地球に置き去りにされボロボロの状態で闊歩している。武器もワイヤーや鉄骨などで補強した、鉄の塊をまきちらす銃になっている。
名前の由来
コロニー(colony、植民地)を作る者(〜ist)なのでコロニスト(Colonist)だと思われる。
各種類
持っている武器や武装によって様々な種類がある。
エーテルガン
一番メジャーなコロニストの武装。アサルトライフルのような外観で水色の弾を連射。弾数は少ないが、一発一発の威力が高くなっている。
ラプチャーガン
赤いコロニストが所持している武装。中距離ショットガンを装備しており、非常に厄介な相手である。特に高難易度で近づかれた場合は一瞬でアーマーが溶かされる。
ロングレンジ・キャノン
ピンク色の遠距離プラズマ砲を装備しており、多くのミッションでは後方から援護射撃をしてくる。プラズマ砲は建物を一撃で破壊する威力がある。
プロテクテッド・エイリアン
DLC追加ミッションパックにて登場。コスモノーツの鎧の簡易版のような銀色の鎧を纏っていて、鎧を破壊するまでダメージを与えられない。あだ名は「アマ蛙」
エーテルガトリング
その名の通りエーテルガンタイプの上位種。弾速、連射速度、火力が向上している。弾も赤色に変わっている。
スパークガン
ラプチャーガンの上位種。横に広がる電磁弾(イメージはレンジャーのフラクチャー)を連続発射する武器を装備している。一見厄介な相手に見えるが、実はレンジャーでもタイミングよくジャンプすれば簡単に回避できる。
多連装砲(仮称)
砲兵タイプの上位種。縦一列に広がる黄土色のプラズマ砲を発射してくる。こちらは遠距離なら横に移動すれば回避は容易だが、万が一近づかれたら一溜りもない。
関連タグ
以下『地球防衛軍6』のネタバレを含みます
コロニストの正体は、「人類が滅んだ数十万年後の未来の地球で生まれた新たな知的生命体、あるいは未来の変わり果てた人類なのでは」という恐るべき仮説が遺伝子検査の結果推測されることとなった。起源が同じであるがゆえにあの世界の人類には『人間そっくり』に見えたようである。プロフェッサーの見解では、プライマーが怪物とエイリアンを捕獲し、過去に送り戦力として使われたのではないかという結論に至った。
リング攻撃作戦中、リングが危機に陥ったときには未来から大量の侵略者を送り込んでいた。その時送られていたコロニストは我々がよく知っている個体ではなく、ボロボロになった未来のコロニストだった。……が既にこのコロニストがいた歴史は改変によって消滅しているため何故このタイミングで送られて来たのか謎だったりする。
?!だとこういうど
なんと『デジボク地球防衛軍』では追加DLCブラザーとしてコロニストをプレイヤーが操作できる。大きさこそ人間サイズになっているが、ボクセル表現された外見や武器の再現度はなかなかのもの。
キャラクター説明文では見出しのように逆さ言葉で喋っているため、逆向きに読んでいくと内容が理解できる。
これは一種の楽屋ネタらしく、コロニストの鳴き声のサウンド素材が、EDF隊員の通信ボイスを高音にして逆再生したものであることを踏まえているようだ。
そして続編で、敵として登場。そして容姿に対する反応にとうとうツッコミが入る事態に。