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闘劇

とうげき

2003年~2012年に開催されていた格闘ゲーム大会。
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概要

2003年~2012年の間エンターブレインが主催する形で開催されていた格闘ゲーム大会。

当時格闘ゲームやゲームセンターは「冬の時代」と言われるほど冷え込んでおり、
このままでは滅びるのではないか、と言われていた事などから、
「格闘ゲームの裾野を広げる」「格闘ゲームやゲームセンターを盛り上げる」というお題目で
開催され、2003年の第1回以来、毎年1度開催される恒例イベントとなっていた。

2000年代中頃からは、ネット配信サービス等が普及した事から
格闘ゲーム配信のブーム等が起こり、闘劇の配信も多くの視聴者を獲得。
話題性のあるイベントとなったものの、兼ねてより発生していた諸問題や
第9回における不祥事、そしてトドメとなった第10回を最後に開催されなくなった。

なお、2015年からはニコニコ闘会議という似たような名前のイベントが開催されているが、
元々ニコニコ超会議とコラボする形で本イベントの一部として「超闘劇」が開催されていたが、
後述する不祥事などにより事実上潰れたため、
KADOKAWA Game Linkageとのコラボという名目で同じ枠に入った形である。
エンターブレイン自体が2013年に角川に吸収合併されており、
その後ゲーム系事業を取り扱う為に新たに設立されたGzブレインへ、
更に社名をあらためKADOKAWA Game Linkageへ・・・という流れがあったため、
実質的には後釜イベントと言える立ち位置となっている。

ニコニコ動画上では生放送配信のほか、本戦は有料配信されていた。

システム

そのタイトルのプレイヤー人口によって異なる部分があるが、人口の多いタイトルの場合
希望するゲームセンターを地区予選会場とし、その地域からの代表プレイヤーを選出する。
本戦出場するためには大会本部から発行されている切符が必要となり、赤切符青切符の2種類が存在する。

ゲームセンターでの地区予選を勝ち抜いたプレイヤーは赤切符を手にする事ができ、
赤切符を持っているチームどうしでのブロック決勝が行われる。
勝利したチームには青切符が与えられ、本戦への出場権利を得る。

また、残念ながら青切符を入手できなかったチームにもセカンドチャンスがあり、
赤切符を持っていれば当日予選に参加できる可能性がある。
当日予選を勝ち抜いたチームは本戦に出場する事ができる。

選定タイトル

格ゲープレイヤー達にその年遊ばれていたゲームという事で、
対戦人気の高い定番タイトル+その年に出た新作という格好が多い。
珍しいところとしては、格ゲー配信で人気を博した北斗の拳なども選出された事がある。

問題点・不祥事・終焉までの流れ

地方遠征(転校生)問題

予選システムは上に述べたようなシステムとなっているが、予選に参加できる回数は制限が無かった。
そのため、東京で超強豪チームに負けたので周辺地域や地方へと遠征し、
地方勢の青切符をもぎ取って本戦出場するといった行為が跡を絶たなかった。
超強豪チームが押し寄せる事が目に見えている東京や大阪などは避け、
最初から地方へ遠征するというチームも少なからず存在した。

こうした行為は当初から問題視されていたが、大会回数を重ねても一切改まる事が無かった。
アルカナハート』シリーズで強キャラとして大暴れしていた転校生キャラの犬若あかね犬若なずな姉妹とかけて、
「転校生戦法」などと言われる事もあった。

過剰演出・無理なアングル

格闘ゲームやアーケードを盛り上げるという名目で始まったはずの闘劇だが、
真剣勝負を演出しようとするあまりに過激なアオリや
実力主義アピールが組み込まれる事がしばしばあり、
大会の趣旨から外れているのではないかという指摘が度々なされていた。

また、プロレスで言うアングルのようにプレイヤーどうしの確執があるというような
演出が組み込まれる事もあり、有名プレイヤーを盛んにその対象にしていた事も
問題点の一つとして挙げられている。
こうした演出に一役買うであろう有名プレイヤーはあからさまに
特別待遇で迎えられているという点も他参加者からは不評であった。

第9回:運営陣のミスと海外勢への対応

第9回(2011年)には、運営側の事務的なミスで32枠しか無かった出場枠に対し、
33組のチームを招待してしまうという大失態があった。
このことは事前からわかっていたが、当日になって急遽アメリカチームと
クウェートチームを対戦させ、敗北したチームを不戦敗扱いで敗退させて解決するという非常に横暴な手段で解決した。
交通費・滞在費やその他の補填金などは一切敗北したアメリカチームには支払われなかったうえ、
スタッフが「クウェートチームが遅刻したため」などとバレバレの嘘でごまかそうとした事や、
0回戦事前説明におけるスタッフのクウェートチームへの侮辱的な発言など、
明らかに度を越していた事をアメリカチームメンバーが暴露し、炎上するに至った。

第10回:屋外闘劇

完全に悪い意味で伝説となり、権威が揺らいでいた闘劇を完全に破壊した回。
これまでの開催場所は幕張メッセディファ有明JCBホールなど、
首都圏内といえる範囲で開催されていたものが、突然この回で大きく都心から離れ、
千葉県は成田市にある下総フレンドリーパークになり、しかも屋外会場であった。
上記の会場と比べると、都内からの所要時間は2~3倍になり、地方勢にとっても全く優しくない開催地である。

ゲーム音楽ライブやシューティングゲーム、ステージイベント等と合同開催になったためと説明されたが、
屋外会場という事でプレイ環境は最悪と言わざるを得ないもので、
観覧チケットの大幅な値上がり、運営担当が地元青年商工会議所になった事によるトラブルが頻発。
入退場を管理しきれておらず、チケットを買わずに出入りが可能だった等、色々とひどい事になっていた。
しかもこれが8月開催である。夏の某屋外ロックフェスのようなイベントを
目指したのかもしれないが、あまりにその運営がお粗末すぎて参加者・観覧者から不評が相次いだ。

  • 屋外のため、炎天下でのプレイとなり筐体の画面がほとんど見えなかった
  • 酷暑により、筐体が熱暴走してダウン。ゲームの挙動がおかしくなったり、通信が切れる
  • 日光を防ぐためにブルーシートで急遽日除けがなされたが、そのせいで観覧席から筐体が見えないというコントのような展開
  • 家庭用ゲーム部門では野試合台なし、持ち込みのスティック仕様不可という無茶苦茶な状態
  • UMVC3とMVC3の違いがわからず、準備中にUMVC3のはずがMVC3がセットされていた
  • 日が暮れると筐体や観覧席の明かりにより虫・カエル等の襲撃
  • スケジュール調整が全く出来ておらず、行き帰りの足のバスが遅れまくり。行きはエントリーが間に合わず、1日目は大量の帰宅難民が出た

など、様々な問題点が続出。招待されていた海外選手にも「最悪の大会」と言われ、
参加選手の一部はあまりの惨状とグダグダっぷりに酒を飲んで宴会をし始めたり、
ジェンガに興じる、カブトムシを捕まえたりし始めた上に「今年はジェンガが一番楽しかった」
「カブトムシ捕獲全1」など痛烈な皮肉が飛び出す始末。
視聴者・観覧者に「もはやただの夏休みじゃねえか」とツッコまれた。

劣悪な環境とグダグダの進行ながら、多くの選手が健闘しており、
試合自体は白熱。名勝負といえる試合も数多くあった。海外から招待されていた選手たちも、
「闘劇はともかくとして、日本のプレイヤーたちは素晴らしかった」というコメントを残している。

こうした惨状から出展している作品に関わるクリエイターからも苦言が呈された他、
有料配信視聴者、ニコ生視聴者などからの評判も最悪となってしまった。
また、地元のお偉いさんと思われる人物が連続で延々紹介&挨拶という一幕があった為に
わざわざ都心から離れた場所で開催された事と合わせて、
何らかの癒着によりこうなったのではないかという疑惑の声も上がった。

裏塔劇

東京秋葉原にある「トライアミューズメントタワー(現:エターナルアミューズメントタワー)」にて開催されていたパロディ大会。
正確には同ゲームセンターで行われていたソウルキャリバー大会「塔(タワー)劇」の
裏大会だが、ネーミングは結果として闘劇のパロディとなっている。

第1回は2010年に行われ、2013年の第10回まで行われた。
なお、この第10回を最後に発案者であるHK氏が降板し、リニューアル版として
松井店員による「第1回正塔劇」(実質第11回)が開催されたが、
第11回優勝者の権限により再び「第○回裏塔劇」にタイトルが戻され、第13回(2017年)まで行われた。

あくまで個人開催の大会+ネット配信+動画化というスタイルであるが、
それ故に闘劇では絶対出来ないであろうマイナーゲー、奇ゲー、海賊版、そもそも格ゲーじゃないゲーム等が
飛び出すカオスな内容で、会場・コメント欄等の異常なまでの盛り上がりが特徴。
珍しい選出タイトルとしてはアウトフォクシーズマリオブラザーズ
アイスクライマービシバシチャンプ、そしてストⅡレインボー

中でも特に人気を博したのは「虹の観察」という愛称で呼ばれたストⅡレインボー、
ガチ勢が跋扈した『らんま1/2 爆烈乱闘篇』など。
この2作で本気で対戦するとアツいという事を世間に示し、対戦人気向上に大きく貢献した。

上で繰り返し述べているようにあくまで個人による自主開催大会でしかなかったはずなのだが、
フォロワー的な自主開催大会を数多く生み出しており、各地にあるレトロゲーを取り扱う
ゲームセンターで奇ゲー、マイナーゲー、バランスが悪く当時は人気が出なかった格ゲー、
アーケードで稼働しているがそもそも格ゲーでないゲームなどの対戦会が現在でも日々開催されている。
また、EVO JAPANのサイドトーナメントにも似たようなノリとなっており、
EVO正式種目に選ばれなかったゲームやパズルゲーム、音ゲーなどがよくプレイされている。

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