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投げキャラ
9

投げキャラ

9

なげきゃら

『投げキャラ』とは、投げ技を主力とするゲームキャラクターの総称。また、文脈によっては「投げっぱなし」になったままストーリー上から放置されているキャラを意味する場合も。

概要

一部の例外を除いて標準装備されている投げ技とは別に、固有技能としての投げ技、いわゆる『コマンド投げ』を主戦力に据えるキャラクターを指す。



特徴

黎明

異種格闘ゲーム二大源流の1つ『ストリートファイターII』(カプコン)で投げキャラの定義を示したザンギエフ


  • やたらとが大きい
  • 飛び道具などへの対抗策がほぼ皆無
  • 移動速度が遅い上にジャンプ軌道も低く機動性に乏しい
  • コマンド入力(近接時にレバー一回転)が難解

といった特徴により、波動拳などの飛び道具や昇竜拳などの対空技に滅法弱かったため、攻・防・早のバランスに優れた主役級キャラクターの影に隠れる脇役、あるいは上級者がハンディキャップとして扱う色物キャラの印象が強かった。しかし、コンボシステムが実装される以前の格闘ゲーム特有の魅力一撃の重み」に加え、間もなく「吸い込み」と称されたスクリューパイルドライバーの投げ間合いの広さ、必殺技の名にふさわしい一撃必殺の威力などが再評価され、パワータイプのキャラクター性能も相まってザンギエフを巧みに操りリュウケンガイル春麗といった天敵を次々と投げ倒すテクニカルプレイヤーの定着、まさしく「ザンギエフ旋風」(レッド・サイクロン)が巻き起こった。


一方、同1991年に発売されたもう1つの源流『餓狼伝説』(SNK)では、プレイアブルキャラクターでこそないもののギース・ハワードが示した合気道(古武道スタイル当て身投げにより、ザンギエフのようなパワータイプ・レスリングスタイルとは異なる投げキャラの可能性を示し、翌1992年発売の『餓狼伝説2』でも山田十平衛を投入して柔道スタイル、移動投げ、溜めコマンド投げといった新要素を確立した。この日本ならではの武道スタイル導入は後の格闘ゲームのキャラクターメイキングに大きな意義をもたらし、柔道や合気道など家伝の伝統武道を格闘スタイルに組み込む事で女性キャラクターの表現幅を拡張した。


発展

やがて無数の格闘ゲームが市場を席巻する黄金期に突入し、大半の作品で必ず1つは投げキャラ枠が確保されるようになった頃、ザンギエフを始祖とするパワータイプ・レスリングスタイルのマンネリ化が問題となった。ところが、1994年にカプコンが発売した『ヴァンパイア』のコンセプト人間法則が通用しないモンスターだから何でもあり」、『X-MEN CHILDREN OF THE ATOM』に登場するコロッサスの特殊能力「スーパーアーマー」にヒントを見つけ、1997年発売の『MARVEL SUPER HEROES VS. STREET FIGHTER』で隠しキャラクター『メカザンギエフ』(一切の防御姿勢を取らない代わりに絶対に仰け反り、ダウンしないハイパーアーマー状態)を投入し、これによってパワータイプの投げキャラに「防御を捨てて投げを狙うアーマー持ち」の概念が浸透するきっかけを作った。


SNKも1994年発売の『THE KING OF FIGHTERS'94』で柔道スタイルの大門五郎、レスリングスタイルのラルフ・ジョーンズクラーク・スティルを投入してより洗練された投げキャラの模索に取り組んだ結果、コンボシステムを重視したゲームソースや連続技にコマンド投げが組み込める仕様の都合により、後に「どう調整しても『吸引力の変わらないただ一人のDAIMON』が出来上がってしまう為、バランス調整の為にリストラした事がある」とまでスタッフに苦言をこぼさせる完成度を誇るに至った。他方、1995年発売の『餓狼伝説3』に出演するブルー・マリーに設定した「追加入力で攻撃ルートが変化するコマンド投げ」を活用し、『KOF'96』以降にラルフとの差別化によってプロレス色を濃くしたクラークを皮切りにシェルミーアンヘルラモンといったレスリングスタイルの多様化を実現した。


投げキャラ一覧

代表人物

格闘ゲーム史上に重要な一石を投じた功労者のみ記載し、登場作品名は初出に倣うものとする。


投げキャラの真祖。レバー一回転コマンド投げ、レスリングスタイル投げキャラの元祖。


古武道タイプ、当て身投げ(=カウンター技)、武道スタイル投げキャラの元祖。


柔道タイプ、移動投げ、溜めコマンド投げ、飯綱落とし系投げの元祖。


投げキャラの存在力と可能性を飛躍的に発展させた中興の祖。


柔道タイプの最強形態を体現した完成形。


その他

登場作品と個別記事の両方が存在する者のみ50音順で記載し、「ヴ」の扱いについてはJISX0208(特殊文字として「ん」以降に置く)に倣うものとする。


英数字タイトル

作品名人名
AQUAPAZZA向坂環
KOFシリーズアンヘルシェルミーバイスラモン乾いた大地の社
Fate/unlimitedcodesバーサーカー
MELTY BLOOD軋間紅摩弓塚さつき
P4Uシリーズ巽完二

仮名タイトル

作品名人名
アカツキ電光戦記シリーズ鼎二尉
アルカナハートシリーズ大道寺きら
カオスコードブラボー・ペペロンチーニ
ギルティギアシリーズポチョムキン
グランブルーファンタジーヴァーサスファスティバ
サムライスピリッツシリーズ花諷院骸羅妖怪腐れ外道
ジョイメカファイトサスケハンゾー
スカルガールズCerebella
ストリートファイターシリーズT・ホークアレックスソドムダラン・マイスターヒューゴーレインボー・ミカ
ダブルドラゴンアボボ
デッドオアアライブシリーズティナ・アームストロングバース・アームストロング
ドラゴンブラスト山月
バーチャファイターシリーズウルフ・ホークフィールド
ファイターズヒストリーマーストリウス
ブレイブルーシリーズテイガー
ミリオンアーサー アルカナブラッド特異型スノーホワイト
ワールドヒーローズシリーズマッスルパワー 出雲良子
ヴァンガードプリンセスリリス様
ヴァンパイアシリーズビクトル・フォン・ゲルデンハイム

漢字タイトル

作品名人名
餓狼伝説シリーズグリフォンマスクブルー・マリーライデン(=ビッグ・ベア
戦国BASARA X豊臣秀吉
鉄拳シリーズアーマーキングキングクレイグ・マードック
北斗の拳(AC版)ハート様

格闘ゲーム以外の投げキャラ

作品名人名
テイルズオブシリーズセネル・クーリッジメル(X)
ファイナルファイトシリーズマイク・ハガー
天地を喰らうII 赤壁の戦い張飛
星のカービィシリーズスロウカービィバックドロップカービィスープレックスカービィレスラーカービィバグジー
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズドンキーコングガオガエン

関連タグ

格ゲー ゲーム用語 投げ技

プロレス アマレス 合気道 柔道

ストリートファイター 餓狼伝説 KOF

概要

一部の例外を除いて標準装備されている投げ技とは別に、固有技能としての投げ技、いわゆる『コマンド投げ』を主戦力に据えるキャラクターを指す。



特徴

黎明

異種格闘ゲーム二大源流の1つ『ストリートファイターII』(カプコン)で投げキャラの定義を示したザンギエフ


  • やたらとが大きい
  • 飛び道具などへの対抗策がほぼ皆無
  • 移動速度が遅い上にジャンプ軌道も低く機動性に乏しい
  • コマンド入力(近接時にレバー一回転)が難解

といった特徴により、波動拳などの飛び道具や昇竜拳などの対空技に滅法弱かったため、攻・防・早のバランスに優れた主役級キャラクターの影に隠れる脇役、あるいは上級者がハンディキャップとして扱う色物キャラの印象が強かった。しかし、コンボシステムが実装される以前の格闘ゲーム特有の魅力一撃の重み」に加え、間もなく「吸い込み」と称されたスクリューパイルドライバーの投げ間合いの広さ、必殺技の名にふさわしい一撃必殺の威力などが再評価され、パワータイプのキャラクター性能も相まってザンギエフを巧みに操りリュウケンガイル春麗といった天敵を次々と投げ倒すテクニカルプレイヤーの定着、まさしく「ザンギエフ旋風」(レッド・サイクロン)が巻き起こった。


一方、同1991年に発売されたもう1つの源流『餓狼伝説』(SNK)では、プレイアブルキャラクターでこそないもののギース・ハワードが示した合気道(古武道スタイル当て身投げにより、ザンギエフのようなパワータイプ・レスリングスタイルとは異なる投げキャラの可能性を示し、翌1992年発売の『餓狼伝説2』でも山田十平衛を投入して柔道スタイル、移動投げ、溜めコマンド投げといった新要素を確立した。この日本ならではの武道スタイル導入は後の格闘ゲームのキャラクターメイキングに大きな意義をもたらし、柔道や合気道など家伝の伝統武道を格闘スタイルに組み込む事で女性キャラクターの表現幅を拡張した。


発展

やがて無数の格闘ゲームが市場を席巻する黄金期に突入し、大半の作品で必ず1つは投げキャラ枠が確保されるようになった頃、ザンギエフを始祖とするパワータイプ・レスリングスタイルのマンネリ化が問題となった。ところが、1994年にカプコンが発売した『ヴァンパイア』のコンセプト人間法則が通用しないモンスターだから何でもあり」、『X-MEN CHILDREN OF THE ATOM』に登場するコロッサスの特殊能力「スーパーアーマー」にヒントを見つけ、1997年発売の『MARVEL SUPER HEROES VS. STREET FIGHTER』で隠しキャラクター『メカザンギエフ』(一切の防御姿勢を取らない代わりに絶対に仰け反り、ダウンしないハイパーアーマー状態)を投入し、これによってパワータイプの投げキャラに「防御を捨てて投げを狙うアーマー持ち」の概念が浸透するきっかけを作った。


SNKも1994年発売の『THE KING OF FIGHTERS'94』で柔道スタイルの大門五郎、レスリングスタイルのラルフ・ジョーンズクラーク・スティルを投入してより洗練された投げキャラの模索に取り組んだ結果、コンボシステムを重視したゲームソースや連続技にコマンド投げが組み込める仕様の都合により、後に「どう調整しても『吸引力の変わらないただ一人のDAIMON』が出来上がってしまう為、バランス調整の為にリストラした事がある」とまでスタッフに苦言をこぼさせる完成度を誇るに至った。他方、1995年発売の『餓狼伝説3』に出演するブルー・マリーに設定した「追加入力で攻撃ルートが変化するコマンド投げ」を活用し、『KOF'96』以降にラルフとの差別化によってプロレス色を濃くしたクラークを皮切りにシェルミーアンヘルラモンといったレスリングスタイルの多様化を実現した。


投げキャラ一覧

代表人物

格闘ゲーム史上に重要な一石を投じた功労者のみ記載し、登場作品名は初出に倣うものとする。


投げキャラの真祖。レバー一回転コマンド投げ、レスリングスタイル投げキャラの元祖。


古武道タイプ、当て身投げ(=カウンター技)、武道スタイル投げキャラの元祖。


柔道タイプ、移動投げ、溜めコマンド投げ、飯綱落とし系投げの元祖。


投げキャラの存在力と可能性を飛躍的に発展させた中興の祖。


柔道タイプの最強形態を体現した完成形。


その他

登場作品と個別記事の両方が存在する者のみ50音順で記載し、「ヴ」の扱いについてはJISX0208(特殊文字として「ん」以降に置く)に倣うものとする。


仮名タイトル

作品名人名
アカツキ電光戦記シリーズ鼎二尉
アルカナハートシリーズ大道寺きら
カオスコードブラボー・ペペロンチーニ
ギルティギアシリーズポチョムキン
グランブルーファンタジーヴァーサスファスティバ
サムライスピリッツシリーズ花諷院骸羅妖怪腐れ外道
ジョイメカファイトサスケハンゾー
スカルガールズCerebella
ストリートファイターシリーズT・ホークアレックスソドムダラン・マイスターヒューゴーレインボー・ミカ
ダブルドラゴンアボボ
デッドオアアライブシリーズティナ・アームストロングバース・アームストロング
ドラゴンブラスト山月
バーチャファイターシリーズウルフ・ホークフィールド
ファイターズヒストリーマーストリウス
ブレイブルーシリーズテイガー
ミリオンアーサー アルカナブラッド特異型スノーホワイト
ワールドヒーローズシリーズマッスルパワー 出雲良子
ヴァンガードプリンセスリリス様
ヴァンパイアシリーズビクトル・フォン・ゲルデンハイム

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