「満月の夜にまた会おうか」
プロフィール
格闘スタイル | オロチの力(力技を得意とする) |
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出身地 | 不明 |
誕生日 | 11月28日 |
身長 | 178cm |
体重 | 59kg |
スリーサイズ | B:90 W:58 H:88 |
血液型 | A型 |
年齢 | 27歳 |
趣味 | アメコミコレクション |
大切なもの | ARON WIESENFELDのサイン本(『'96』)、Dan Breretonのサイン本(『'98』) |
好きな食べ物 | 梅 |
嫌いなもの | 草薙柴舟 |
得意スポーツ | スキューバダイビング(『'96』)、ベンチプレス(『'98』) |
キャッチコピー | 元・ルガールの秘書(『'96』)、躍動する残忍な嘲笑(『'98』)、蠱惑の裁断(『CAPCOM VS. SNK』以下カプエス)、躍動する残忍な嘲笑(『XIII』) |
声優 | 弓雅枝(『'96』~『XIII』まで)、佐古真弓(『XIV』以降)、たみやすともえ(実写映画版『ザ・キング・オブ・ファイターズ』日本語吹き替え) |
人物
『KOF'95』ではルガール・バーンシュタインの秘書として初登場。中間デモ画面にて大会を勝ち進んでいくチームをルガールに報告する姿が確認できる。
プレイヤーキャラと使用可能となるのは、『'96』からである。
常にマチュアと行動を共にしており、その正体はマチュアと同じくオロチ一族であり、オロチ八傑集の一人である。
当初は大会主催者であるルガールの秘書として登場したが、『'96』ではマチュア同様、ルガールの秘書をしていたのは「オロチの力を吸収したルガールの監視を行っていた」との設定を後付けされる。
ベリーショートヘアに整えた赤みがかった茶髪に褐色肌を持った美女。
細身の見た目から裏腹に人間離れした怪力を持ち、豪快な投げ技を数多く持ち、相手を捻じ伏せる闘い方を得意とする。
普段は男性的ではあるが落ち着いた物腰と言動だが、戦闘時には粗野なものに変わり、極めて残忍で残酷な性格になる。
メイン・プランナーによるキャラクターの設定でのイメージは「残虐な女」(KOF OFFICIAL WEB SITE(バイス)より)。
某メスビッグフットに見た目がそっくりということがKOFファンの間で囁かれていたが、KOFの恋愛シミュレーションゲーム『Days of Memories 2 ~僕の一番大切な君へ~』でバイスと結ばれる場合(マチュアルートで最後の選択肢を間違えた場合のバッドエンドルート)に表示される一枚絵のタイトルが『バイスにおまかせ!』となっており、公式がネタとして昇華させた。
因みに、このエンドは学園の危機回避のために頑張る主人公をバイスが男として認め、マチュアのおこぼれを逃さずバイスの方から告白して付き合うことになり、スポーツジムでデート(?)をするエピソードとなっている。また、本作は恋愛シミュレーションゲームという性質上、残虐な性格は削除されており、マチュアと主人公を少し距離をおいて見守るマイペースなお姉さんとして描かれている。
バイスの好みのタイプ
因みに『'98』のインタビューで「柴舟とは組みたくない」と答えており、後に「柴舟を洗脳するのに相当手を焼いた」からが公式で発表されているが、実は「草薙の一族だから」との無難な回答だった。(中にはセクハラされたからという声もある。)『XIV』で新たに参戦したガンイルとの掛け合いで「また、オヤジが増えた」と嘆いていた。
その一方で「渋い男が好み」と答えておりハイデルン、タクマ・サカザキには必ず援護する。
主な活動
オロチ編
ルガール消滅後は、古寺で1人瞑想中の八神庵にマチュアと共に急襲し、マチュアが庵の背中に手刀を突き立てるものの、自分たちの服の肩口を燃やされた。2人を殺すために八稚女の構えを取ろうとするが、バイスは庵に対して「自分達と組まないか?」と持ちかけて、庵がこれに了承して『'96』では「八神チーム」の一員として参加するようになった。
マチュアと共に庵に接触を謀った理由としては、庵の祖先である八尺瓊一族のオロチの力への憧憬がきっかけで、オロチの力を得た一族の血を引いている庵の監視であった。
しかし、庵は既に彼女らが何者かを気づいていたようで、『'96』の主催者である神楽ちづるの話から、彼女達がオロチ一族の者であることを庵は確信した。
程なくしてスタジアムに現れたオロチ四天王の一角であるゲーニッツの出現により、2人を自分の敵としてまとめて相手にしようとする庵に、既に2人はオロチの一族の使命よりも庵に興味を持ち始めており、同胞でもあるゲーニッツに歯向かう形となった。
しかし、ゲーニッツ撃破後に「血の暴走」よって理性を失った庵の手によって、2人は殺害された。
『'97』の公式ストーリーではマチュアと共に彼の夢枕に現れており、悪夢の中でマチュアと一緒に裸の姿で庵の周りに這いずり回っていた(この時点では『'96』のエンディングで「死亡」扱いとなっているが、後の『2000』では生死不明の扱いとなっている)。
アッシュ編
『XI』のエンディング後に庵がアッシュ・クリムゾンに神器の力を奪われたのを契機に、封印が緩み『XIII』にてマチュアと共に復活を果たした。背中には蛇のような形をした痣が刻まれており、NEO MAX超必殺技「アウェイキングブラッド」でそれを見せている。
庵からは「亡者」とも呼ばれ、草薙京からは「封印が解けた途端に出やがった」とする旨の台詞があった。
エンディングではアッシュから取り戻した八尺瓊の力(+オロチの力)を取り込んだ庵に対し、再会の含みを持たせて消えてしまった。
新章
『XIV』では、墓参りに訪れた庵の前にマチュアと共に現れ、招待状を渡し「八神チーム」を結成した。謎の存在であるバースに興味を持ち利用価値を見出していたが、力を取り戻した庵にも興味を示していた。エンディングでは再びオロチを封印しようとする庵の前に現れたが、何もせずそのまま見送った後に意味深げな言葉を残した。
続いて『XV』では『三種の神器チーム』のチームストーリーのみ出演。オロチの血に抗う庵を見届けるために二人は大会の出場を見送った。
…と思われたが『XV』のスペシャルDLCキャラクターとして参戦。マチュアと共に2024年12月に同時配信される予定。
その他作品での客演
漫画
『'96』のコミック版『KOFG(ギガ)』(漫画:鷹岬諒)では、オロチ一族の長からマチュアと共に『庵の監視』を命じられる。しかし、本編とは違いKOF開催前に京が野試合でゲーニッツに敗れたことがきっかけとなって日本チームが崩壊し、これを契機として2人はエディットチームの結成に動く。
日本チームの崩壊に乗じて、庵を手中に置くための餌として京を利用するためにマチュアは京、麻宮アテナと共にチームを結成する一方でバイスは単独で古寺で瞑想する庵の元へ訪れてチームの承諾を打診し、更に京と決別した二階堂紅丸をチームに誘い「八神チーム」を結成する。
二人は物語全般に渡って暗躍するが、最後は血の暴走を起こした庵によって殺害された。
漫画版「KOF京」(漫画:夏元雅人)ではマチュアと共に庵に接触した二人は庵の部屋に滞在(滞在する際には湿っぽかった庵の部屋を二人で片付けていた)。
二人の目的は庵の監視とオロチの命に反して京と庵を排除しようと活動を始めたゲーニッツ止めるためだった。また、マチュアと共に庵のバンド活動に付き合わされる羽目になり、京が通う学校の学園祭に向けてキーボードの練習していた。
『XIV』のコミック版『KOF A NEW BEGININNIG』では、庵を触媒にしてオロチの復活を画策。復活の障害となる第一回戦の対戦チームの日本チームを排除するために、二人は運営スタッフに変装して紅丸と大門五郎を別々の場所へ連れ出して戦いを臨んだ。周りを巻き込んだ行動を起こすことで大門と紅丸を追い詰めるが、あと一歩のところで敗北。しかし最後の力を振り絞って空に現れた謎のヒビからオロチの力を庵に流し込んで暴走庵に変貌させる。観客を巻き込む容赦がない攻撃で京を追い詰めるが、紅丸達やナコルル、京の超必殺技で庵が正気を戻ったことで彼女らの目論みは失敗に終わった。
試合終了後、アリーナから去っていく庵を見送った二人は『バースの力を利用する者達』や『次のオロチの器に庵を候補に挙がっている』などの事実を明かし行方を晦ましたが、終盤辺りでバースに取り込まれたオロチ四天王が、亡者として一時的だが復活した時に庵と共に再登場する。ちなみにコミカライズ版のバイスとマチュアはオロチのことを「あのお方」、庵を「坊や」と呼んでいる。
映画
実写映画版「ザ・キング・オブ・ファイターズ」のバイスは本編とは違いマチュアとは百合カップルという設定。戦闘時は黒いドレスを着用し、トンファーを持つなど格闘スタイルがかなり変わっている。
恋愛ゲーム
SNK公式の恋愛シミュレーションゲーム『Days of Memories』では第2作目『~僕の一番大切な君へ~』にマチュアと共に出演。前述の通り、攻略対象ではなくあくまで彼女のパートナーとして登場している。
主人公が通う大学の学長であるルガールの秘書として勤めているが、マチュアと二人でしょっちゅう学長をやり込めている。
カプエスでは
「苦しけりゃ死ねばいいのさ。最後ぐらい華々しく散りなよ!」
「・・・・面白いじゃないか。こんなバケモノがまだ他にもいたなんてね!」
SNKがクラークを推したにもかかわらず、カプコンが男女比を考慮した結果、参戦が決定した。残虐かつサディスティックな台詞を言うため、他のキャラ(悪役キャラや、趣向の似通った山崎を除く)からは敬遠されている。それでも、たまにツッコミ役に回る辺り、一部のキャラよりはまだ社交性はある。ガイル曰く「一番嫌いなタイプ」。原作から大きく関係のあるルガールに対して、こちらでは内心見下している本音が判明する。
衣装
『'96』では茶髪の某メスビッグフット風の髪型ですらりとして長身の女性。
黒ワイシャツの上に赤いベスト、赤ラインがついた前ロングスカートの下にショートパンツ、ストッキングをはいている。黒の網ブーツ。スカートは一枚の布を腰のボタンで留めており、大技などで隙間から足が覗くようになっている。両耳には長さが違う赤い房飾りがついたピアスを着けている。
『XIII』でマチュアと同じく黒一色のスーツ(下は赤のワイシャツ)にモデルチェンジされており、他のキャラ同様旧ドットとの差別化が図られている。ベリーショートの赤みがかった茶髪に変わり、『2002』以降からは肌の色が褐色に変更。マチュアと同じ長短の白い雫状のピアスをしている。
『XIV』では、両肩にスリット、裾がフリル状の黒のシャツの上に赤のベストを着用。下は黒のパンツスーツ、黒のハイヒール、首には赤いチャームが着いた黒のチョーカー、両耳には長短の雫状の赤い石のピアスをつけている。
ちなみに殆どのシリーズの衣装はマチュア同様に、強調された胸元を少しのぞかせている(マチュアに対して「年上だから敬意は払うが美貌は自分のほうが上」と口にしている)。
ゲーム中の性能
『万力』の名を冠するだけあって、複数の投げ技を使う所謂『投げキャラ』ポジション。
初参戦となる『'96』では近C→屑風の永久持ちの庵、3F発生ガード時2F有利の吹っ飛ばし攻撃で猛威を振るったマチュアを横目に、バイスは主力となる通常技に乏しく、投げ技も投げ間合いが狭い、他の必殺技も使い道がないなどから作中「最弱キャラ」のポジションを獲得している。
総集編である『'98』では各種スプライトが一新され、無敵投げのブラックンド、突進技のメイヘム、追撃投げのミサンスロウブが追加。通常技も大幅に性能が向上し稼動初期は強キャラ、その後他キャラの研究・攻略によってランクは下がるも現在は中堅に位置している。
アッパー作品の『'98UM』およびネスツ編総集編である『02』および『02UM』にも参戦しているが評価はほとんど変わらない。ただし、後者はどこでもキャンセルの恩恵を受けれない(有用な実用的コンボが存在しない)ため先鋒専用キャラに近い。
客演となるカプエスではマチュアと自身を足して折半した性能。
およそ10年ぶりの参戦となる『XIII』では戦闘スタイルが一新され、ジャンプ牽制となる遠Dや、ジャンプ吹っ飛ばし攻撃を軸に、引き寄せ投げ技となったディーサイドを使い高火力のコンボを叩き出すキャラになった。火力こそパワーゲージに依存するが通常技の性能が良くなり、立ち回り重視となる先鋒戦もこなせる。稼動初期には特定の技が相打ちになるとゲームがフリーズする致命的なバグ(闘劇では即失格が下されたほど。似たようなバグは他キャラにもあるが彼らはプレイヤー側で対策が取れる)があり、上記の性能に反して使用率が低い憂き目に遭った。アップデート及び家庭用では修正され、ネシカ版でも安心して使用できる。