｢火遊びは危険じゃぞ!!｣
プロフィール
| 格闘スタイル | 草薙流古武術（元草薙流伝承者） |
|---|---|
| 出身地 | 日本(大阪府） |
| 誕生日 | 11月27日（50歳） |
| 身長 | 177cm |
| 体重 | 68kg |
| 血液型 | B型 |
| 趣味 | 釣り、オヤジ狩り狩り（98） |
| 大切なもの | 草薙家のプライド、妻（草薙静） |
| 好きな食べ物 | カレーうどん、いちごのシャルロット（98） |
| 嫌いなもの | 高いところ（高所恐怖症） |
| 得意スポーツ | ゴルフ |
| CV |
キャラ設定
KOFシリーズの中心人物｢草薙京｣の実父であり、元草薙流継承者。
息子同様、草薙と八神の争いには逆らえず先代八神流継承者（庵の父、名前は不明）と拳を交えている。ちなみに、今日に至るまで、その八神庵の父親は名前どころか顔すら出た事が無い。主人公の父という役得ゆえか。
また詳細は不明だが、タクマ・サカザキや鎮元斎とは旧知の仲の様子。
人物像
見た目と『'95』でのボイスで渋い親父キャラと思われがちだが、『'98（UM）』での勝利メッセージに『はっはっはっ、熱かったか、すまんすまん』などと一応相手を気遣ったり、勝利画面で『オレたちひょうきん族』に登場する懺悔の神様の真似をする、挑発が耳くそをほじるというやや茶目っ気な性格が本来の彼である。
好物にも息子とは違いがあり、息子の好物が焼き魚とオッサンくさいのに対し、親父はイチゴのシャルロットとカレーうどんと子供が好きそうなものである（異論は認める）。
一方でズボラで気ままでもあり、京が学校をさぼったりするのは親父譲りである。やはり親子の血は争えんな。
来歴
京が幼いころから厳しく草薙流継承者としての教育を行っていたが、京が15歳の時に負けてしまい継承者としての座を明け渡している。
新声社発行の『'94』の謎本の時点で「（継承者を譲ったあとも）いち早く京に継承者を譲るためにわざと負けたのではないのかと誰もが思うほどの強さを誇っていた」と書かれていたり、後の『XII』の京のバックストーリーでも京本人から「三種の神器の宿命から解放されたかった柴舟が、わざと自分に勝ちを譲ったのではないか」と疑われている。
その後、武者修行の旅に出て姿を消すが『'94』の決勝の舞台、つまりルガールの拠点｢ブラックノア｣でルガールにフルボッコされた姿で京の前に姿を現す。
そのまま息を引き取ったような描写でエンディングでのブラックノアの自爆後も救出されたようなシーンはなく、存在ごと無視されていた。
前述の『'94』の謎本では「KOF優勝者以外でルガールを上着を脱いだ本気状態にすることができた6人の内の1人である」と記述されており、やはり設定上はかなりの実力者であることも覗える。
後に自爆装置の作動で空母が沈む際にルガールの気まぐれで助けられていたことが判明し、『'95』の決勝ステージにて「フッ、ワシはルガール様の手によって蘇った。」と不敵な笑みを浮かべつつ中ボスとして登場（隠しキャラとして操作可能）。
京も「ば、ばかな！？親父が生きているはずが・・・！」と驚愕していた。
庵に対しては「八神の子せがれか」、「あのはなたれぼうずか」と幼い頃の庵を知っていることを示す発言をしている。
ちなみに瀕死状態の柴舟を治療し洗脳したのは当時ルガールの秘書だったバイスで、かなり苦労したらしく彼女の嫌いなものに名指しで挙げられている。
優勝者に敗れ後、正気を取り戻したがまた息を引き取ったような描写を見せるが、エンディングでは姿を消しており、京は「あの程度で死ぬ訳ないと思っていたが・・。」と呟いていた。
そして柴舟は「どうやらワシもお前も草薙の宿命から逃れられんようじゃな。」と元気な姿で新たな戦いへの覚悟を決めるのだった。
だが『'96』以降の出番は皆無でストーリー上でも一切触れられていない。
決勝戦の背景でそれらしき人物が神楽ちづるの戦いを観戦しているが、ゲーニッツが暴風と共に会場に乱入した際には、他の観客と一緒にどこかへ飛んで行ってしまったのか、既にいなくなっている。
結果的には「逃れられないはずの草薙の宿命を息子に押し付けて逃れ切ったトンデモ親父」というのがストーリー上の柴舟の扱いである。
その後ストーリーの無いお祭り作品である『'98』にて、タクマとハイデルンと共に親父チームを組んで登場。
｢タクマと柴舟が飲み屋で呑んでいたところ、ハイデルンがひょっこり姿を見せ、意気投合してチーム結成｣という経緯が公式で発表されている。ハイデルンが日本の飲み屋に立ち寄る要件は未だに謎。
オロチ編以降
『2001』の日本チームEDでは「自分の仲間を見つけろ」と京から突き放され、落ち込んでいた真吾を師匠として手ほどきを始めたようだが、その後は音沙汰なし（そもそも草薙流は門外不出にもかかわらず、真吾を弟子にしたことについては不明だが、オールスター作品である『’98』においても柴舟は真吾に対して「身を粉にして努力するがよい」とアドバイスしていたので、真吾が草薙流を学ぶ事については気にしていなかった節がある。なお、前述の台詞はこの後に「さすれば炎も…う～む？」と続いたりもする）。
『KOF NEOWAVE』では、クーラ、真吾で「混合チーム」として出場しているがその経緯は不明である（そもそもストーリーがない）。
『XIV』では、武者修行に戻ってきた京にKOFの招待状を渡し、タン・フー・ルーからの依頼と、今回のKOFはなにかよからぬことがあると告げる。
『XV』では三種の神器チームのエンディングで登場し、真吾と共に京の帰りを待っていた。
その他メディアでの扱い
漫画
漫画版「KOF京」（漫画：夏元雅人）では日本へ帰国した後に京の動向を見守っていたが、庵との野試合以降から技のキレを失った京に対して謎の覆面男に変装し、ユキを誘拐する。不調をきたしていところを心の隙をオロチにつけ込まれ、暴力的な性格になった京と闘い、強さとはなにかを教え、正気に戻した。
小説
小説版「KOF'95」（著者：いさき玲衣）ではルガールに洗脳された状態で「仮面を被った正体不明の男」として登場するため、名前は出ず、京の回想シーンでも「父」としか表記されていない（一ヶ所のみ名前が登場するが、『草薙 紫舟（ししゅう）』と間違えられる）。
本編では京に襲い掛かるのだが、柴舟が死んだものと思い込んでいた京は、仮面を被った柴舟だと気づかず、庵ではないかと疑っていたが、炎の色や戦い方が違うので庵じゃないと後に京も気付いたが、最後まで柴舟だとは全く気付かなかった。
『'98』のパロディ編「KOF'98 最大多数の最大幸福」（著者：嬉野秋彦）では、いままで草薙の宿命に手助けをせず、全てが終わったらひょっこり戻ってきたことに激怒した京にボコボコされ、さらに愛する妻のことでのろけて見せたことで妻を亡くしているハイデルンとタクマから見捨てられた。
『2002』のパロディ編「KOF2002 STRIKER STRIKE BACK」では正月に夫婦でまったりと過ごしていたら、逃走資金もといお年玉をせびろうと実家に帰ってきた京にいきなり蹴られたうえに家から締め出され寒い思いをしたり、やっと家に帰ったきたと思ったら、新年の挨拶にやって来た紅丸達やお年玉をせびろうとする庵までに踏まれたり、碌な目にあっていない。
ちなみに京がネスツから追われている一方、柴舟は屋敷の周辺をうろつくネスツの連中を度々追い払っていた。
ADVゲーム
外伝作品の「KOF京（ゲーム版）」では最終決戦奥義・無式をユキを救うために独力で体得した京に対し「愛する者を護ろうとする意識が極限まで高めてこそ扱える技なのだ。ワシでさえ「無式」は習得してはおらん」とうっかりこぼし、奥さんの静に「あなたは私の事をそれほど愛してもなく、護ろうともしていない…という事になりますわねえ？」とつつかれて参っている。
実写映画
2010年にアメリカで製作された実写映画では俳優ヒロ・カナガワが演じている。
「草薙の剣」を守護する草薙の一族の末裔として「KOF」の優勝者に次元の覇者たる三種の神器の力を与える役目を持ち、同時に優れた格闘家として十年前までKOFの王座を守っていた。
しかし、十年前にルガールを倒すためにオロチの力に手を出した庵が力に呑まれ、暴走したことで瀕死の重傷を負い、さらに精神的なダメージで廃人となった。
その後は入院生活を送っていたが、庵と再会によって錯乱状態に陥り、オロチの力に手を出した庵への怒りの言葉を叫んだあとに死亡した。
性能
無敵対空技と飛び道具が強力で、これら二つでも戦えるほどである。他の必殺技も全体的に高性能で、技バランスに優れており、初心者にも使いやすい。
遠距離からの波動昇龍と、有利フレームをとりやすい通常技と外式・頭椎を駆使した固めが非常に強力。しかし、通常技は真吾とほぼ同様で、立ち攻撃のリーチがどれも短く、性能は決して高くない。空中技の性能も悪く、空中戦では負けやすい。
『NEOWAVE』では通常技の性能が強化されている。特にしゃがみ強キックはなぜか長い無敵時間があり、しかもガードポイントがついているなど、かなり強力である。空中ふっとばし攻撃もカウンターヒットすると2ヒットするなど強力になっている。また、必殺技の性能も向上しており、特に闇払いは発生が遅くなった代わりに隙が少なくなり、ダメージが非常に高くなった。防御力は全キャラクター中最大となっている。
謎の趣味
さて、そんな柴舟のプロフィールでひと際目をひくものがある。
｢親父狩り狩り(おやじがりがり)｣
これは、1998年当時社会問題となっていた親父狩り(金を持っている中年をターゲットとしたDQN少年たちによる反社会行為)に対し逆に狩ってやるという豪快なもの。
一見痛快な趣味に思われるが、一歩間違えれば過剰防衛で逆に逮捕されかねないので注意。
まぁ、草薙流先代伝承者がその辺のDQN少年如きに本気を出す間でもないはずなのでさすがに手加減はしているだろう。
尤も、親父狩り狩りが柴舟の主な収入源なので強盗罪は成立するかもしれないけど。
