概要
ファミコンながらも『パーツを分離してロボを描写する』という斬新な手法を用いてかなり動作性のよい2D格闘ゲームとなった。
発売・開発のクレジットは任天堂であるが出発点は任天堂ではなく、当時行われた新規人材の発掘企画「任天堂・電通ゲームセミナー」でセミナー受講生が制作した『バトルバトルリーグ』という作品を製品化したものである。
他ハードへの移植・他作品への客演実現までの裏話
他機種への移植や、大乱闘スマッシュブラザーズシリーズなど他作品への客演などの要望もあったが、「権利関係が微妙で難しい」とされており、例えば『大乱闘スマッシュブラザーズDX』ではアイテムとしてスカポンが登場し、プレイヤーキャラクターが乗り込んで操作できるというアイデアが上がっていたのだが、権利関係の問題で結局ボツになったとの事。
2007年1月、当時参加していたプログラマーの江渡浩一郎氏の自宅で、著作権譲渡のための押印が押されていない覚書らしき書類が発見された。
江渡氏の記憶では、任天堂に譲渡したつもりでおり、まさか「権利がどこにあるのか謎」という事態になっているとは思ってもいなかったのだが、発見した書類を確認したところ「謎」になったのもむべなるかな、という内容であったという。
これが契機となり権利関係が整理され、任天堂により商標登録などもおこなわれた。(商願2007-011664)
この結果、権利が任天堂の元へ行き2008年3月11日にバーチャルコンソールでの(後に2019年1月16日にスイッチオンラインでも)配信も始まった。
なお、それよりも若干前に発売された『大乱闘スマッシュブラザーズX』では収集要素の一つ「シール」にてスカポンの公式イラストが登場している。また、オレ曲のひとつ「ファミコン・メドレー」には本作のメニュー画面のBGMが一部使われている。
『大乱闘スマッシュブラザーズX』では、シールとしての出演しかなかったが次回作である『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』ではそれすらも叶わず、一切の出番が無かった。また、「ファミコン・メドレー」も、全く別の曲に変わり、もはや意図的と思えるように要素がはぎ取られてしまったのである。
しかし、2014年ニンテンドー3DSにて配信された『バッジとれ~るセンター』では、ファミコンカセットをモチーフにしたバッジがあり、そのひとつに本作のカセットが含まれていた。
やったねスカポン!わずか6×11のドットでしかも期間限定だったけど復活したよ!
そして遂に2018年6月13日の「Nintendo Direct:E3 2018」にて発表された『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』でスカポンがアシストフィギュアとして参戦することが決定した。
ストーリー
ここは人間とロボットが仲良く暮らしている国。
その国にはリトル・イーモン博士とイワン・ワルナッチ博士がおり、2人はとても仲良しでロボット発明で有名な科学者であった。
だがある日の事、イーモン博士が研究所に来てみると何者かによって内部が滅茶苦茶にされており、格納されていた7体の戦闘ロボットも姿を消しワルナッチ博士も行方をくらましてしまう。
数日後、テレビに突如失踪中のワルナッチ博士が登場。
ワルナッチ博士はロボットを使って世界制服する事を宣言。
これを見たイーモン博士は悲しむもののワルナッチの野望を阻止する事を決意。
イーモン博士は最後の切り札として、カンサイへお笑いの修行に出ていたお笑いロボット・スカポンを呼び戻しそれを戦闘用へ改造。
スカポンとイーモン博士はワルナッチ率いるワルロボ達の戦いに挑むのであった。
登場ロボ
イーロボ
ステージ2のワルロボ
ステージ3のワルロボ
ステージ4のワルロボ
ボス(ワルロボ四天王)
ステージ1・・・ダチョーン
ステージ2・・・ラー
ステージ3・・・ガーボーグ
ステージ4・・・ホウオウ
関連イラスト
pixivにおいては出演ロボットだけでなく、独特のロボ描写を他作品キャラクターに当てはめたものも存在している。
関連タグ
ARMS(ゲーム)…任天堂の格ゲー繋がり。