「よくここまでこれたな。
ほうびに、わたしの
さいこうけっさくを
おみせしよう。」
「シテンノウロボ、そのヨン
ホウオウ!
うちゅうのチリにして
しまいなさい!」
概要
ジョイメカファイトの悪役であるイワン・ワルナッチ博士の開発した「ワルロボ」のうちの1機にして、彼にとっての最高傑作。そして本作におけるラスボスでもある。
名前の由来は伝説の鳥・鳳凰。ワルロボ四天王の中では唯一の人型ロボではあるが、鳥の顔を模した頭部や羽毛のようなディテールのある胴体、大きな鉤爪の生えた足など、全体的に鳥を思わせるデザインが盛り込まれている。
1Pカラーは青、2Pカラーは赤。クエストモード(ストーリーモード)でのワルロボ達は最高難易度のスペシャルを除いて2Pカラーで登場するため、名前通りの鳳凰らしいカラーリングでの初顔合わせとなる。
性能
ブッチギリの最強キャラ。それ以上の説明は必要ないレベル。
基本的にはストリートファイターシリーズで言うところのリュウのようなスタンダードキャラであり、必殺技の構成もいわゆる「三種の神器」と呼ばれる飛び道具・突進・対空に投げ技を加えたものとなっている。
が、その上でそれらの技全ての威力が高く、速度が速く、判定が強く、(一部を除いて)発生が早く、移動速度が速く、気絶耐性が高い……と、全方面で盛りに盛られた性能に仕上がっている。
必殺技
- ホウオウキャノン
スタンダードな飛び道具。特徴は弾速が異常に速いこと。
速すぎて普通のキャラでは「見てから避ける」ことが極めて困難。おまけにコマンドを少し変えることで敵をホーミングするようになる。
加えてダウン性能もあるため、出される側はガードすると微量とはいえ削られてしまうが、無理に避けようとして被弾するとそれはそれで被害甚大……というジレンマに悩まされる。
ホウオウと戦う際はまずこの弾幕をいなしながらなんとか距離を詰めなければならない。
幸い、発射前後の隙が意外と大きいため、慣れればこれでも比較的対処しやすい部類。
下手に飛び込んでも後述のようにアッパーで落とされて終わるので、基本的には無理に避けようとせずガードを固めながら近づいていくか、速度のある突進技等で出掛かりを潰してしまうのが楽。
- ホウオウアッパー
キャノンを首尾よくジャンプでかわして飛び込むと、これの餌食になる。
発生1フレームという超高速のアッパーカット。昇竜拳と違ってホウオウ自身は跳び上がらない。
食らうと盛大に画面外まで吹っ飛ばされてしまう。威力の方も強烈で、1発でゲージの1/4以上を持っていく。
出がかりに無敵時間がある上に地上〜空中まで広くカバーする当たり判定を持つため、不用意に突進技を使おうものならまず間違いなく落とされる。
技後の隙は大き目なので、上手くかわせれば貴重なこちらのチャンスにできるのだが…
- ホウオウクラッシュ
超高速の飛び蹴り。
初見ではキャノンの弾速やアッパーの派手さに目を奪われがちだが、実はホウオウの技の中で最も恐ろしいのがコレ。
やはり発生は1フレームで、尋常ではない速度を誇り、判定が強く、威力もアッパーにこそ劣るが強烈。
そしてキャノンやアッパーのような後隙すらほぼ存在しない。ガードしたとしても後述するホウオウブレイクでの当て投げに繋げられてしまう。
なお空中からでも出すことができ、こちらは地上版に輪をかけた鬼畜性能。
地上版と違いタメなしで連発可能であり、異常な速度と判定の強さもあいまって非常に対処が困難。
CPU戦ではそこまで使用頻度が高くないのが救い。
- ホウオウブレイク
発生1フレームの投げ技(本作では投げ技も必殺技扱い)。
ガードを固めてもこれで即当て投げしてくるため全く安心できない。
ただ、投げ間合いがやや狭いので投げ合いになるような状況だと不利になることも。
弱点
といった感じでとにかく凶悪な性能を誇るホウオウだが、一応全く弱点がないのかというとそういうわけではなく、
- ホウオウキャノンの発生の遅さ
- ホウオウアッパーの硬直の長さ
- ホウオウブレイクの投げ間合いの短さ
- ジャンプが遅いこと
など、ある程度付け入る隙は存在している。
加えてクエストモードにおけるCPUは隙を晒す状況でもおかまいなしにホウオウキャノンを乱射したり、無防備に歩いてこちらの投げ間合いに入ってくることがあったりと、最高難易度のスペシャルにおいても手心を加えるような行動をしてくることがそこそこ多い。
最も危険な技であるホウオウクラッシュもライフが減ってくるまではあまり使ってこず、使う場合も露骨にタメてから出してくれることが多いため、動きを見ていれば案外問題なく対処ができる。
相当の強敵であることは間違いないとはいえ、繰り返し戦ってパターンを把握していけばちゃんと勝てるようにはなっている。
対人戦において
ラスボスであるホウオウだが、クエストモードをスペシャルでクリアすると対戦モードで自キャラとして使用可能になる。
当然と言えば当然だが、人間が手加減抜きで操作するホウオウはゲームバランスを完全に破壊してしまうレベルで強い。
ダウン性能のない弱パンチ以外全ての技から繋がる永パを持っているため、基本的に何か1発当たるだけで確実にライフ1つ持って行かれてしまうし、そうでなくても大半のキャラは適当に空中ホウオウクラッシュを振られただけでまともに対処できずにやられてしまう。
あまりの無法ぶりから、ガチ勢同士の大会においては禁止キャラに指定されることも少なくない。
ただ、長きに渡るガチ勢の研究の末、2024年現在では当初よりはマイルドな評価をされている。
もちろん最強キャラの一角であることは間違いないのだが、絶対的な一強というわけではなく、カエン・レオとは概ね同格であるとされることが多い。
特にカエンはホウオウのメインウェポンであるホウオウクラッシュを無敵技で安全に切り返せることや、飛び道具をはじめ技の隙の少なさでも優位に立てることから、相性的にホウオウ側が若干不利と言われている。