もしかして→カラー作品
概要
元々は寄席用語であり、落語と講談以外の芸、特に紙切りや音曲の事を指す。転じて、芸能の世界では正統派ではないとみなされる芸人を指す。寄席では落語家・講談師は黒、それ以外は朱色で名前が書かれていたことが語源。
工業製品では変な方向に尖った外見や機能を持つもの(英国面)、無駄に突き抜けたスペックを誇るもの(オーバースペック)を指す。
創作作品に対して「イロモノ」と呼ぶ場合、「話題性」「インパクト」ばかりを狙っているとか、奇抜さばかりを追求していて一般受けしない、といった否定的なニュアンスが込められることが多い。およそ下記のような作者や作品を指す。
創作における「イロモノ」
- 創作のキャラクター
- 音楽
- コミックソングや電波ソングなど。
- 奇抜なメイクをしたり、ステージ上で珍妙なパフォーマンスを繰り広げるバンド。ヴィジュアル系では奇抜なメイクや過激なステージパフォーマンスは当たり前であるが、このジャンルになじみのない人には「色物バンドばかり」に見えるかもしれない。
- このほか、比較的マイナーなジャンルの音楽(ラップ、演歌、民謡、ジャズ、レゲエ、ダンスミュージック、HR/HMなど)がヒットすると色物呼ばわりされることがあるが、「(マニアックなジャンルなのに)何故か一般人にもウケてしまった」というのが「変」なのであって、作品の内容自体が奇抜とは限らない。
- コンピュータゲーム
- 漫画
- 文芸
- (発表当時の価値観で)奇抜な文体、表現の作品。脚注だらけの『なんとなく、クリスタル』、漢字や固有名詞を極力排除した『abさんご』、全編女主人公のハイテンションな語りでつづられた『スレイヤーズ』、誤字脱字と冗語法の嵐の『リアル鬼ごっこ』、昭和末期の女子高生の話し言葉で書かれた『桃尻娘』・『桃尻語訳枕草子』など。
- このほか、タレント作家の作品は「話題性狙い」としてしばしばイロモノ扱いされる。ベストセラー小説家の湊かなえは、山本周五郎賞にモデルの押切もえとともにノミネートされ「イロモノ作家と一緒にするな」と激怒したという。
関連タグ
ギャグ お笑い
一発ネタ 三枚目 極彩色 不細工 ピエロ / 道化師
下手物 / ゲテモノ 際物 / キワモノ 生物 / ナマモノ 化け物 / バケモノ
ネタ枠 人類にはまだ早い 作者は病気
イロモノ:「色物」のカタカナ表記。
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