概要
1960年代頃からジャマイカを中心に広がっていった音楽。
4分の4拍子の第2・第4拍目をカッティング奏法で刻むギター、各小節の3拍目にアクセントが置かれるドラム、うねるようなベースラインを奏でるベースなどの音楽的特徴を持つ。
バックで流れるリズムを「リディム」と呼び、これを独立した作品のように扱って色々な別の歌メロを載せて違う曲を沢山作ったりする事もあり、こうしたリディムが同じ曲ばかりを集めた「ワンウェイ」と呼ばれるアルバムもよく出される。
また同じ曲でも各ミュージシャンが独自にアレンジした「ダブ」と呼ばれるバージョン違いのものも重視される文化があり、「クラッシュ」と呼ばれるサウンドクルー同士のバトルのようなものもある。
ジャマイカに多く存在する、かつての黒人奴隷の子孫達の文化や、キリスト教バプティスト派、ラスタファリズムなどの影響が歌詞に強く、中には大麻礼賛や激しい同性愛者差別などの内容を歌う人気ミュージシャンもおり、度々物議をかもす事もある。
(なお、ジャマイカでは同性愛はゲイのみ違法、大麻は違法である)
日本のレゲエファンやミュージシャンの一部にも、こうした部分を何も考えずマネしたがる人もおり、度々論争になっている。
もちろんこうした内容ばかりでなく、普通のラブソングやセクシャルな内容から社会に対する不満、家族愛を歌った歌詞なども多くある。
また、ジャマイカで使われる英語とアフリカの言語が混在した言葉「パトワ」が多々そのままジャンル用語になっている。