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センシティブな作品

ヴァンガードプリンセスとは、スゲノトモアキ氏によるWindows用ソフト2D格闘ツクール2ndで製作されたフリーの対戦格闘ゲームである。

概要

背景まで作りこまれたドット絵やフルボイスで良く動くキャラクターなどフリーゲームとは思えないクオリティに注目され、

公開されて間もない頃からゲーム系ニュースサイトなどで取り上げられ話題になり、雑誌にも掲載された。

また、制作者のスゲノ氏は元カプコン社員である為、このゲームの出来がいいのもうなずける話。

とはいえ、これだけのゲームを三年半もの時間をかけてほぼ一人で制作したというのだから驚きである。

また、非公式ながら有志によるネット対戦ツールも開発されている。

詳しくは各自検索。もしくは関連リンクのWikiを参照されたし。

2009年6月26日にリリースされ、バージョン更新や、新キャラ「リカコ先輩」の追加、続編「ヴァンガードプリンセス“プライム”(仮)」のリリースなどが告知されていたが、2011年8月を最後に作者の消息が不明となっている。

その後、EVOJAPAN2024において『ヴァンガードプリンセスR』が発表、アーケード版として開発が始まったことが判明した。

物語

現状を維持したい者、現状を打破したい者

世界中が対立し、争い、疲弊した、そう遠くない未来…。

戦争も激化するなか、とある旅客機が誤って撃墜されてしまう。

次々に死者が確認されるが、たった一人無傷で生還した少女がいた。

やがて美しく成長した彼女だったが、時が経つにつれ不思議な能力に目覚めていった。

はじめは民間の研究機関へ移されたが、

政府軍の目に留まり、軍事目的でその力は解析されていく。

宇宙の法則さえ曲げてしまうその力を、人は「機導魔術」と呼んだ。

実戦で目覚しい戦果を上げる彼女に、政府軍はより強い力を求め

過酷な人体実験へと発展させた。

しかし、ある事件をきっかけに彼女の魔力が暴走、

「アストラルインパクト」を引き起こしてしまう。

強大な魔力を帯びた衝撃波は広範囲におよび

数多くの少女たちに機導魔術の恩恵を与えた。

やがて最前線には、魔力を得た少女たちの姿が多く見られるようになる。

その美しく戦う姿から「先陣の姫君」と呼ばれ、兵士達を鼓舞した。

一年が経ち、戦争も終結に向かっていた頃

アストラルインパクト後、行方不明だと思われていた彼女が

「理の執行者」として転生し人類の滅亡を図る。

そして導かれるように先陣の姫君たちは戦いの地へ赴く…。

このゲームの特徴

ボタンは弱、中、強、サポート(以下「S」)の4ボタン形式。

概要で触れたとおり、フリーゲームとは思えないグラフィックも特徴の一つだが、それ以外にも特徴的な面がいくつか存在する。

一部キャラを除き通常技→通常技、通常技→必殺技の連携が存在しない

このゲームの大きな特徴の一つ。これにより昨今では珍しい立ち回り重視のゲームとなっている。

また、この理由から操作キャラのみではコンボをつなぐのがとても難しくなっているが、時間経過でたまっていくゲージを消費することでサポートキャラによる「サポート攻撃」を使用することが出来る。

プレイヤーキャラのサポートを行う「サポートキャラ」の存在

プレイヤーはキャラクター選択画面で操作キャラとともに4人(+1人)のサポートキャラのうち一人を選択することになる。選択したサポートキャラは、対戦中操作キャラの近くに自動で移動する。

そのままではただの動く背景だが、十字キー+Sの組み合わせとゲージに消費により弱、中、強、超の4種類を使用でき、それぞれ威力や発生、攻撃範囲が違う。

これを利用し、操作キャラの攻撃の合間にサポートを入力し連携をつないだり、相手の起き攻めに対してサポートで切り返したりなど、他のゲームにはないテクニックが要求される。

ただし、サポートキャラが現在いる位置で発動するため、操作キャラとサポートキャラの位置が離れていると思い通りに機能しないことがある。

リフレクトガードとプロクシガード

リフレクトガードというのは弱+中で発生するいわゆるブロッキングやシールドに該当するシステムである。

しかし、前述の通り連携が難しく一撃を当てることが重要なこのゲームでは相対的にこのシステムの重要度も高くなっていることになる。

プロクシガードとはガード方向+Sで使用できる特殊行動で、相手の飛び道具属性の攻撃(サポートも飛び道具属性)をサポートキャラが代わりにガードしてくれるというもの。

プロクシに成功すると相手の攻撃が持続中でも当たり判定が消失し、自由に行動できるようになる。対戦に慣れれば慣れるほどサポート攻撃の比重が高くなるこのゲームでは、それに比例して重要なシステムとなる。

登場キャラクターが全員女性

このゲームの最も大きな特徴といっても過言ではない。

操作キャラはもちろん、サポートキャラは幼女、背景のモブキャラに至るまですべて女性である。

そして戦闘中のパンチラ率がすごい。というかほぼパンモロ。キャラによっては前貼りである。何なんだこのゲーム。いいぞもっとやれ

おそらくこの点がなければここまでの知名度は得られなかったであろう重要な特徴の一つである。

ちなみにこれはスゲノ氏が長い制作期間中の自分のモチベーションの低下を防ぐためという理由がある。何という紳士…

キャラクター

操作キャラクター 10人

忽那ゆい(KUTUNA YUI)

忽那はるか(KUTUNA HARUKA)

リリス(LILITH)

ルナ・姫木(LUNA HIMEKI)

美留町くるみ(MIRUMATI KURUMI)

御殿谷サキ(MITONOYA SAKI)

氷桜かえで(HIOH KAEDE)

ナタリア・グリンカ(NATALIA GLINKA)

羽澄えり(HASUMI ERI)

幾世あやね(IKUSE AYANE)

サポートキャラクター 4+1人

えこ

じゅりえっと

しえら

かなえ

?(ヒルダ・リゼ、ランダムセレクトでのみ選択可能)

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