概要
没さんとは、星のカービィシリーズの1作としてゲームキューブでの発売が発表されながら没になった幻の作品に登場が検討されていたらしいキャラクターへのファンによる通称。
没になったキャラクターなので通称「没さん」。
『星のカービィ プププ大全』の117ページで、没になったその作品の開発資料の1枚としてその姿が紹介され、広く知られるようになった。
没になったその作品は、『星のカービィWii』の前身になったものと推定されている。上述のプププ大全でも「『星のカービィ Wii』へと結実」と述べられている。
事実、このキャラクターはマホロア第一形態に似て、頭部の左右に巨大な2本の角を持つ魔道士のような姿をしている(ただし角の色は黒と白の螺旋縞になっている)。
胴体が靄状になっているのはナイトメアウィザードにも似ている。
前例もあってかマホロアエピローグに出てくるのでは?という声があったが、そこでも登場しなかった。
その他の通称
※ファンによる通称であるため、pixivでは以下の通称も使われているが、正式名称が不明なためタグ付けされていない作品も多いものと思われる。
気になった人は下記の件数にこだわらず色々工夫して探してみよう。もっと見つかるかも。
通称 | 現時点での件数 | 備考 |
没の人 | 6件 | 没さんと同様の命名法。他にポップンミュージックの没キャラの絵が3件ある。 |
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没キャラ | 2件 | 普通名詞。アニメ『キルミーベイベー』に没キャラという名のキャラがいるため、そのキャラの絵多数。 |
没マホロア | 1件 | このキャラがマホロア第一形態のモデルになったと考えられているため。 |
没くん | 1件 | 没さんと同様の命名法。 |
関連項目
- バタフナイト - 同様に没キャラで通称“バタフナイト”で知られる(厳密には星のカービィ20周年スペシャルコレクション同梱のブックレットで紹介されたメタナイトのデザイン案の一つ)。こちらは本編に登場した。
- 没クラマホ - ※腐向け注意、カップリングタグ(没さん×クラマホ(マホロア第一形態)。
幻の作品について
通称「星のカービィGC」としても知られる。開発発表後、長らく「星のカービィ(仮称)」として掲載されていた。
試作1作目は2004年11月にGC用ソフトとして発表され、半年後の2005年5月18日のE3(アメリカで毎年開催されているゲーム業界最大の見本市)で初めて開発中のプレイ動画が紹介された。
3Dアクションゲームとして開発されていた。北米名「Kirby Adventure」。 スーパーデラックスに登場したヘルパーシステムを拡張し、最大4人同時プレイに対応することが特長であった。
その後、Wii用ソフトに変更されつつも、任天堂の決算発表の資料やゲーム雑誌などには発売予定として5年に渡って「星のカービィ(仮称)」として掲載され続けていたが、2010年7月の決算発表資料で削除された。
2011年1月に発表されたWii用の新作『星のカービィ Wii』に至るまで、このGC版を含めコンセプトの違う3作品が試作されたものの完成には至らなかった(その他の2作は下記「社長が訊く『星のカービィ Wii』」内で初めて語られた)。
それら3作品に存在した4人同時プレイ・スーパー能力といった要素は活かされ、『星のカービィ Wii』は1年半程度の開発期間で製品版として仕上がった。
また、その3つの試作品の内、当初予定していた要素である「ヘルパーを使った4人同時プレイ」は14年後に遂に実現し、「奥行きを活かした完全3Dアクションゲーム」という点も形を変えて引き継がれながら、18年後にようやく1つのゲーム作品として結実した。
外部リンク
- 社長が訊く『星のカービィ Wii』 - 任天堂第4代目社長・故岩田聡司会による『星のカービィ Wii』開発秘話。
- 星のカービィ_GC(『星のカービィ GC』とは便宜上の仮称) - カービィWiki - Wikiaにおける幻の作品の項目。