概要
『スーパーマリオRPG』に登場するダンジョン。
メリー・マリー村を越えた先のマップに存在する地。「星のふる丘」という地名だが、見た目はいくつもの星が突き立った巨大な青黒い隕石のような場所。空模様は常に夜のように薄暗く、神秘的なBGMや個性的なモンスターにより独特な雰囲気に包まれている。
ちなみにゲーム内でのテキストでは「星の降る丘」と表記されている箇所もある(リメイク版では「星のふる丘」に統一されている)。
各エリアには「星のトビラ」と呼ばれるゲートが点在しており、このゲートの周囲にある「星の花」全てに話しかけるとゲートの鍵穴がそのまま拡大されて次のエリアに進めるようになる。ゲートを潜るとそのまま次のエリアへ転送されるが、潜り抜けると鍵穴が元の大きさに戻ってしまうため、すぐさま後戻りはできない。
セーブや回復ができる場所は存在しないが、出現する敵キャラが強すぎるような事も無く、攻略自体は難しくない。ただし、こちらの攻撃に反応して自爆による即死攻撃を仕掛けてくるルピーや、純粋にステータスが高めのマンゾーなど、一定の注意を払うべき敵キャラも存在する。
地面の至る所に黄緑色の星の欠片が落ちているが、その中には「顔がある星」も紛れている。この「顔がある星」がある意味でこのダンジョンの最大の特徴。
本来のマリオワールドでは、人の願い事が叶うとその願いはスターロードにて星となり、最終的には流れ星となってこの星のふる丘へ落下してくるとされる。しかし、本作ではカジオー軍団の襲来によってスターロードが散り散りになってしまったために星が生まれない(=願い事が叶わない)世界となってしまっており、叶っていないままの願い事がそのまま星のふる丘に落下してきてしまっている。その叶っていない願い事こそが「顔がある星」であり、これを調べてみると作中の人物の願い事を知る事ができる。中にはパーティメンバーに関係のある願い事もある。
なお、マリオたちが関わる事で人為的に叶えられる願い事もいくつか存在する。イベントなどでこれをクリアした後に改めて願い事を確認すると、願い事の内容が変化していることもあるので何度か訪れてみるのも面白い。
ストーリー上ではピーチ姫が正式に仲間になった後にカエル仙人のアドバイスを受け、この地に落下したスターピースらしき流れ星を探すために訪れることになる。
そしてこの地の最後のエリアには実際に4つ目のスターピースが落ちている。……本当に、「落ちている」。
なんと誰かしらが先にこのスターピースに近付いているということも一切無く、ただただ本当に「落ちている」だけ。結果的に「この地まで遠征した」以上の苦労も無く、あっさりと4つ目のスターピースは手に入る。
実は開発段階ではここにもボス級の敵キャラが配置される予定だったが、制作陣にとっての最大にして最強の敵が立ち塞がり、最終的にここでのボス戦イベントそのものが削除されてしまったらしい。
なお、ボス戦イベントは削除されたものの、代わりにスターピースを回収せずに星のふる丘から抜けるためのゲートをくぐろうとするとジーノに怒られるという小ネタがある。
リメイク版では一度エンディングを見ると、ちょっとしたイベントを挟んだ後で星のふる丘に新たな星(=願い事)が降ってくる。
このイベントを確認した後に星のふる丘を訪れると、顔付きの紫色の星が出現している。そしてこれらの願い事を叶えていくと……？
余談
マリオストーリーには「星のふるおか」というよく似た名前の場所が存在する。
この場所も青い地形で常に夜の空模様、たくさんの星が降り注ぐ、スターロードに関係がある地など、スーパーマリオRPGの「星のふる丘」と共通する点が見られる。
