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キキキキキ・・・・では、本当のすがたをお見せするとしよう。


概要編集

スーパーマリオRPG』の敵勢力でもあるカジオー軍団の一員で槍を象ったボスキャラクター。

頭部が槍の穂(刃部分)の形になっており攻撃時は頭を槍の先端に嵌めて突くが、そのせいなのか首のバランスがちょっとしたことで崩れる模様。

変身能力を持つ他に分身を生み出したり分裂する事ができたりとカジオー軍団の中でも特に多芸。


出世に命をかけていてそのためには罪のない老人を苦しめる手段も厭わない性格で、リップルタウンの住人を人質として倉庫に閉じ込めて分身と共に住人に化けていた。

本人は完全な扮装のつもりだったが忙しなく動いたり片仮名で喋っており、何よりカジオー軍団が襲来しているBGMがフィールドで流れている時点で怪しい事がすぐにわかる。

マリオ達が見つけた『スターピース』を人質と引き替えに奪いオノフォースに乗って逃げようとしたが、肝心のオノフォースが到着せず失敗。

仕方なく多少の錆び覚悟で泳いで逃げようとするがジョナサン・ジョーンズと部下達に阻まれてしまい、やむなくマリオ達と戦う羽目になる。


小ネタとして『スターピース』を渡すかどうかを聞かれるが、断ると長老がくすぐられる他(断り続けると気を失ってしまう)、撃退後に住人を解放した際に長老から貰えるお礼が断れば断る程ショボくなってしまう。

当然ながら素直に渡した方がお礼は豪華になるが、最大で3回くすぐれるので物好きは是非見てみよう。


戦闘編集

トラウマボスとして名高く、このゲームをぬるいと感じたプレイヤーもこいつだけは強かったと口を揃えて言うほどの難敵。

そのトラウマの最大の要因である「すいじょうきばくはつ」は回避方法を知らないと最大HPがやっと100を超えるか超えないかくらいのパーティ全体に平均60もの大ダメージを叩き出す恐ろしい攻撃であり、無属性攻撃なので属性防御で防ぐことも叶わない。

しかもこんな強力な攻撃を結構な頻度で放ってくるため、回復の手を緩めると瞬く間にパーティーが崩壊しかねない。


さらに戦闘がある程度まで進むと「ミラージュアタック」を使い2体に分身してくるが、手数が2倍に増える上に攻撃パターンも変わるためこの形態も十分に手強い。

おまけに偽物の方はいくら殴っても本体に影響が無いため、偽物がどちらかわからない場合はミラージュアタック使用時にかなり手こずらされる事になる。


実は行動は完全ローテーションであり、すいじょうきばくはつ→魔法2回→ミラージュアタック!→物理→3ターン経過後or分身撃破で「すいじょうきばくはつ」に戻るの繰り返しとなる。

つまり分身を倒すと次のターンで確定で「すいじょうきばくはつ」を使って来るためとんでもない罠である…。


「ミラージュアタック」使用時の本物と偽物の見分け方はいろいろあり、


  • 最初にカーソルが示す方が本物
  • 偽物はミラージュアタックを使った直後に攻撃してくる
  • 偽物は守備力がやや低いので受けるダメージが大きい
  • 分身中、本物は物理攻撃しかしてこないが、偽物は電気系のワザを使用する
  • 偽物は「なにかんがえてるの」のセリフが違う
  • 分身直後に分身体だけ「ヤリドヴィッヒ」と名前が表示される(リメイク版)

などといった違いがあるため、知っていればまず間違えないだろう。

とはいえ上の弱点を知らないと…


  • 単純に相手の手数が増える上に偽物はいくら殴っても本体には影響しない
  • ヤリドヴィッヒの攻撃が若干変わる
  • 単体攻撃と全体攻撃を織り交ぜて攻めてくる事もある
  • うっかり偽物を倒すと本体が「すいじょうきばくはつ」を使用する

これらの要素から非常に厄介な技と化す。

また、ヤリドヴィッヒ本体と偽物の技ポイントはどちらも個別に持っているためヤリドヴィッヒ1体の時に技のパワーが尽きていたとしても分身すれば偽物が全体攻撃を使ってくる。


このようにしっかりと見極めれば大したことないがそうでなければ大苦戦必至の性質を持つヤリドヴィッヒだが、一説では「ここから先は攻撃一辺倒の脳筋戦法は通用しない」という事を身を以って教えてくれる役割を担っていたのではないかと言われている。


対策として、全体回復が使えるピーチを入れておくと格段に楽になる。

マロとピーチ姫は魔法防御が高く相手の強力な攻撃に耐えられるのでピーチ姫をヒーラーにし、マロの「かみなりドッカン」で弱点を突きつつ戦おう。

メンバーから外せないマリオは今回はアイテム担当にさせると安定するが、長期戦は不利なのでFP回復アイテムを大量に用意して押し切ろう。


使用してくる技編集

  • いってんしゅうちゅう
  • フレイムストーン
  • ウィルオーウィスプ
  • すいじょうきばくはつ
  • ミラージュアタック
  • でんげき(分身体)
  • キラリりゅうせいぐん(分身体)
  • ほうでんげんしょう(分身体)

また、技名は表示されないが、白い光の弾(しょうげきは)も使用する。


上記の通り分身中は分身体しか魔法攻撃を使わないので最大のトラウマポイントである「すいじょうきばくはつ」は使わないが、逆に分身体の使う3種の魔法を本体は使わない。


リメイク版でも強さ自体は原作と同じだが、チェインによる火力向上や3人わざなどにより味方側のスペックが上昇した結果ボスとしてのヤリドヴィッヒの性能がインフレを食らっており相対的にリメイク前より倒しやすくなっている。

マリオ&ジーノ&ピーチの3人技である「まもってヴェール」は「すいじょうきばくはつ」対策に使ってくれとも言わんばかりの性能であるので是非ともこの場面で活用したい。


量産型編集

ラストダンジョンの武器世界で登場するが、道を塞ぐブロックを壊すために必ず1体は倒す必要がある。

使用する技はフレイムストーンとキラリりゅうせいぐんだけになっており、すいじょうきばくはつは使ってこない。


分身する代わりに4体の量産型ツッツクンに分裂し、全員倒すとヤリドヴィッヒに戻るという割と面倒な行動をしてくる。

貰える経験値はアーミーヘイホーと同じくらいなのでレベルのカンストを目指す場合は稼ぎとして利用される事もある。

リメイク版では能力が強化されるが経験値なども増える「きょうてき」も出現する事があり、マリオがリップルタウンの「LUCKY」が発生するハンマーを買って装備させれば卵当てミニゲームで経験値を大量に稼ぐ事も可能。


ツッツクンは元々ヤリドヴィッヒの部下という設定があったのだが、ヘイパーアーロンとは異なりストーリーに絡まないため影が薄いが一応、雑魚敵として登場している。

ツッツクンの下位種としてツッツンというのもいるのだがこちらはツッツクン以上に影が薄いが、原作では敵データが残っているらしいので当初はもっと絡む予定はあったのだろう。

上記の量産型ツッツクンは原作では内部的にはツッツンらしいが色も付いていないので全く見分けはつかず、リメイク版のモンスターリストではツッツクンとして紹介されている。


なにかんがえてるの編集

本物「これで負けたら 出世にひびくわな。そりゃ。」

分身「おれが、ニセモノだ。わっかるかなぁ~。」

リメイク版のモンスターリストでは(分身も含めて)出世してカジオーに気に入られようと必死と解説されている。


量産型「出世かかってるから 今回まけられんわな。 そりゃ。」

量産型ツッツクン「ザコあつかい するなよな!」

リメイク版のモンスターリストでは量産型全員が出世を望むと役職がいくつあっても足りないと解説されている。


スーパーマリオくん編集

コロコロコミック版のラスボスとして登場しており、単行本では51巻に収録されている。


リップルタウンの住民達に化けてマリオ達を騙し、ジョナサンからスターピースをもらって来たのを見計らって本性を現した(ちなみにゲームより上手く住民に化けていた)。

包丁を持ち出してマリオを脅しつけるも通用せず、そこでJリーグチケットを交換条件に持ち出すとあっさり譲ってもらった(マリオはいつでも取り戻せるようにスターピースに紐を付けていたが、見抜いていたヤリドヴィッヒは紐を切ってしまっていた)。

原作と同じくそのまま逃げ出すがジョナサンに阻まれ、正体を現してマリオ達と対決となる。


口調は真面目な悪らしい悪でマリオ達のボケに対して怒りを見せる一方、自身はへろへろの分身を生み出したり村長に化けていた時はいきなり全裸になったりジョナサンを「女子トイレさん」と間違えるなど酷いボケをかましていた。

「すいじょうきばくはつ」で勝負を決めようとするがこの時点では入手不可なひまんパタこうらに隠れられて凌がれてしまい、そこで分裂からの一斉攻撃でマリオたちを全滅寸前まで追い詰めた。


しかし、駆け付けたピーチの「みんなげんきになあれ」でマリオ達は復活して彼女のアドバイスに従ってチームワークを高めてしまう。

最期はマリオ達のスペシャル技を次々と撃ち込まれ、弱ったところをマロの「ユキやこんこん」でトドメを刺された。


この後、ピーチだけではなくルイージヨッシーが駆け付けて各地からスターピースを集めて来てくれたためハッピーエンドとなった。

なお、カジオーとの決着は51巻にて描かれている(こちらは掲載誌が異なるため話に繋がりがない)。


余談編集

実はヤリドヴィッヒをトラウマボスたらしめている「すいじょうきばくはつ」は威力自体は「39」と敵が使用してくる魔法の中では中の下程度の威力しかない(逆に下位互換に思われがちな「ばくはつ」は威力89と上から五番目の威力を持つ)。

これは単純にヤリドヴィッヒの魔法攻撃力の数値が70とこの時点ではべらぼうに高いが故であり、70というのは後のボスであるにせマロクィーンフラワーと同等で同じく魔法型のボスであるマルガリータと10しか違わない程の高火力で直前に戦ったジョナサン・ジョーンズが魔法型では無いのもあって余計強く見えるかもしれない。


ストーリー後半で戦うクィーンフラワーもなかなかのトラウマボスなのだがヤリドヴィッヒのインパクトが強過ぎて目立たない事も(リメイク版では恐ろしさを見せつけている)。


リメイク版の初報PVではカジオー軍団のメンバーで最初に登場しており、「すいじょうきばくはつ」を使うシーンが流れてファンからは「わかっている」と評価された。

続報PVではマロとピーチという対策して来た編成であってもすいじょうきばくはつで体力の大半を吹き飛ばすという相変わらずの高火力を見せ付けた。


関連イラスト編集

ヤリドヴィッヒヤリドヴィッヒ

1日マリオRPGキャラR ヤリドヴィッヒヤリドヴィッヒ


関連タグ編集

スーパーマリオRPG カジオー軍団


本山一城:著作ヨッシーのロードハンティング編に登場するクッパが「人質をくすぐってやるぞ!」という脅し文句を言い放っている。

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