ペラペラマリオが不思議な世界を
ペラ〜ンと大冒険!
概要
『マリオストーリー』の続編として制作されたペーパーマリオシリーズの第2弾ソフト。ファンからは「ペパマリ」の愛称で親しまれている。
基本的な要素は前作から受け継がれた部分が多いものの、前作には殆ど無かった「紙」っぽい演出やギミックが格段に増加した。
海外版では前作の『マリオストーリー』が『Paper Mario』というタイトルになっているため、本作のタイトルは『Paper Mario: The Thousand-Year Door』という副題が付けられている。
見た目の雰囲気は前作とあまり変わらないが、作中の世界観やストーリーはハードなものが増えている。また、メタ発言やブラックジョークが多いのも特徴でマリオシリーズの中でも異色な作品となっている。この傾向は続編『スーパーペーパーマリオ』でより顕著になる。
ストーリー
遠い昔、あるところにそれはそれはとても栄えた街があった。しかしあるとき、大きな災いが降りかかり一夜にしてその街は地の底へ沈んでしまう。
そしてそれから年月がながれ、全てがおとぎ話となった頃、何もなくなったその地に人が集まり新たな街が形成された。
その新たな街には「地下にはむかしの街のお宝が今もそのまま残っている」という言い伝えが残った。これが港町「ゴロツキタウン」に伝わる1000年の扉の財宝伝説である。
そして時は流れ、キノコ王国を巡る旅の途中だったピーチ姫は、立ち寄ったゴロツキタウンを散策していた所、物売りのおばあさんから綺麗な箱をもらい、それを手にすると突然光りだした。
それからしばらく経ったある日、マリオの家にピーチ姫から手紙が届き、それにはこのようなことが書かれていた。
「宝の地図を手に入れました。私一人じゃ宝探しは大変なので手伝ってください。地図は手紙に入れておいたのでそれを持って、必ず来てください。ゴロツキタウンの港で待っています」
その手紙を読んでゴロツキタウンの港に来たマリオだったが、ピーチ姫の姿が見当たらない。港で姫を探していると、怪しい連中に絡まれていたクリボーの女の子・クリスチーヌと出会う。
助けた彼女に地図のことを話すと、彼女の恩師である考古学の権威・フランクリ先生から話を聞くことができた。
フランクリが解読した古文書によると、伝説の宝を手にするためには7つの「スターストーン」という宝石を集め、街の地下にある「1000年のトビラ」を開かなければならないという。この地図はスターストーンのありかを指し示す魔法の地図だったのである。
宝を追っていけばピーチ姫といずれ巡り会えるかもしれない。マリオはスターストーンを手に入れるため新たな冒険に出るのであった。
各ステージ
- ステージ1 〜マリオとお城とドラゴンと〜
魔法の地図により、最初のスターストーンがあるのは温暖な「ドラドラ平原」だと分かった。早速そこの「ハナハナ村」を訪れるマリオ達だったが、村では最近「ゴンババ」という悪しきドラゴンによる被害が相次いでいた。
村の青年ノコタロウと共にドラゴン退治を引き受けることになったマリオは、遺跡のカギを入手しゴンババの居城に潜入する。
- ステージ2 〜ふしぎの森の大きな木〜
次のスターストーンは「ふしぎの森」の「大樹」にあることが示された。
早速そこへ向かおうとすると、プニプニしたプニ族の子供・プニオに出会う。彼は自分たちの住む大樹が「メガバッテン」なる連中に荒らされ、助けを求めてやってきたという。
マリオはプニオと共に、森に住む雲の妖精クラウダを仲間に加え、大樹へ向かう。
- ステージ3 〜もえよ! チャンピオン〜
次に魔法の地図が示したのは、「闘技場」で栄える空飛ぶ街「ウーロン街」だった。
マリオたちがリングを観戦していると、チャンピオンである「ゴールド・ホーク」のベルトにスターストーンがついているのを発見する。
マリオたちはベルトを手にいれるために選手として参加を決意。チビヨッシーを仲間に加え順調に勝ちあがっていくが、次第に豪華な街に隠された怪しい陰謀がうず巻き始める。
- ステージ4 〜ブタのためにカネはなる〜
マリオ一行はスターストーンを求め、薄暗く不気味な「ウスグラ村」を訪れるが、目にしたのは何とブタに変えられた人々だらけの光景だった。
全ては森の奥にある「オドロン寺院」に住み着いた「謎のバケモノ」の仕業であり、早速寺院に乗り込んで退治するマリオだったが、世にも奇妙な窮地に陥ってしまう。
紆余曲折あってビビアンを仲間に加えたマリオは、奪われた全てを取り戻すため、解決の糸口が隠されたオドロン寺院へ再び歩を進めた。
- ステージ5 〜トロピコアイランドの大海賊〜
次のスターストーンの在処は南海に浮かぶ無人島「トロピコアイランド」。しかし、そこは昔から「海賊王コルテスの亡霊」が出る場所だと噂され、人々に恐れられていた。
そんな島へ大富豪マルコや伝説の水夫バレルの力を借り、勇ましく航海に乗り出すマリオ一行だが、到着寸前に無数の人魂に襲われ、船は沈没。島に漂流の身となった皆はサバイバル生活を始めながら、島の謎と帰る手段を求めて探索を開始した。
- ステージ6 〜リッチリッチエクスプレス3日間〜
新たなスターストーンが眠るのは平和なセレブ街「ピカリーヒルズ」と判明。マリオ達はそこへ向かうため、夢の高級列車「リッチリッチエクスプレス」に乗り込む事に。
だが、次々と起こる事件やトラブル、先にスターストーンを手に入れようとするマジョリン達の妨害工作、優雅で前途多難な3日間の列車の旅が始まった。
- ステージ7 〜はるかなる月を目ざして〜
魔法の地図は最後のスターストーンの在処を「月」と示し、同時にピーチ姫からも「月のメガバッテンのアジトにいる」というメールが届いた。
月に行く方法が思いつかず困り果てるマリオ一行だったが、フランクリに相談すると「サイハテ村にある巨大大砲なら飛ばして貰える」というとんでもない情報が返ってきた。
マリオ一行はメガバッテンを倒すため、そしてピーチ姫を助けるため、多くの人々の力を借りて月へと向かうべく奔走する。
- ステージ8 〜スターストーンと伝説の宝〜
遂に全てのスターストーンがマリオの手元に集まるが、メガバッテンの総統・バツガルフがピーチ姫を連れて「1000年の扉」の深奥に逃げ込んでしまった。
フランクリの調査によると、扉の奥には1000年前に古代都市を滅ぼしたという「災厄」も封印されているとのこと。それがバツガルフの手に渡ると世界が滅ぼされかねない。
遂に解かれる封印、最後の計画を目前とするメガバッテン、生贄にされようとしているピーチ姫、不審な動きをするカゲ三人組、状況も分からず乱入するクッパ、多くの意志が集う中、マリオたち最後の戦いが幕を開けた。
登場人物
※より詳しい情報は、それぞれの記事を参照。
メインキャラクター
マリオと仲間たち
お馴染みの主人公。ピーチ姫から宝探しに誘われてゴロツキタウンにやってきた。今作では紙のようにペラペラになる能力を使えるようになる。台詞は一切喋らず会話は身振りで応じたり仲間達が代弁する。
考古学者を目指すクリフォルニア大学の三年生であるクリボーの女の子。最初に仲間になる。
前作のクリオの立ち位置で、バトルでは頭突きを使う。また敵キャラクターを調べる「ものしり」は大変便利である。調べた時のクリスチーヌの反応を見るのもまた一興。
ハナハナ村に住む、気の小さいノコノコの青年。引っ込み思案な性格だが、ゴンババ城で行方不明になった父親を捜すため、勇気を出してマリオの冒険についてくる。
前作のカメキの立ち位置で、初期の技も殆ど同じだが、アクションコマンドがやや難しくなっている。
「ふしぎの森」に住む雲の精霊。昔は「マダム・クラウダ」というとても有名な舞台女優だったが、ドロドロした裏の世界に疲れて静養していた。
バトルでは常に空中に浮いているため、地震攻撃の影響を受けないのが特徴。攻撃範囲も攻撃力も高めだが、トゲのある敵には弱く攻撃技のレパートリーに乏しいのが弱点。
「ウーロン街」のホットドッグ屋からもらったタマゴから生まれたヨッシー。モヒカンのような髪形をしており、性格はちょっと生意気。
名前はデフォルトで、加入時プレイヤーが好きな名前を付けることができ、プレイ時間によって身体の色も異なる。
下記のカゲ三人組の末っ子。最初に出会うときは戦うことになるが、ウスグラ村にてマジョリンの冷遇から助けてくれたマリオの仲間になる。
バトルでは炎属性の技を使うほか、マリオ諸共影に避難して攻撃をやり過ごす事が可能。
航海士のボムへい。操舵桿の形をしたゼンマイ、白い帽子、白い髭に銅色のボディなどが特徴。
ゴロツキタウンの船乗り達からは伝説の船乗りと呼ばれていたが、ある理由から頑なに海に出なくなった。
高齢だが、HPと攻撃力は仲間キャラの中でトップクラスである。
謎の女怪盗のチューさん。唯一の任意加入枠で、ある依頼をクリアする事で仲間になる。
バトルでは相手の防御力を無視した攻撃が可能なほか、「チュードロボー」で敵が持つアイテムを盗める。
その他
キノコ王国のお姫様。今作ではクッパではなくメガバッテンに誘拐される事になる。ピーチ姫を操作するパートがあるが、囚われている部屋の左の部屋へ行くと…。
マリオの宿敵。彼もピーチ姫や秘宝の件を聞き、カメックババを連れて冒険に繰り出す。
しかし得た情報はどれも一足遅く、何かと損な役に回りがち。ステージの最後では彼にまつわるエピソードが流れるほか、一部ではクッパを操作するアクションゲームもある。
メガバッテン軍団
本作の敵対勢力で最新の科学力をもって世界征服を目論む悪の組織。
メガバッテンの総統。全身が機械化された魔法使い。非常に計算高く、冷酷な性格。自分以外は誰のことも信用していない。
メガバッテンの幹部。多数の軍団員を従えており、彼らを使って攻めてくる事も多い。
バツガルフに忠誠を誓っているものの、間抜けなところがあるため失態が多く彼からは信用されていない。
- テック(TEC-XX)
バツガルフが製作したメガバッテンのスーパーコンピューター。
監視カメラで監視していたピーチ姫に一目惚れしてしまい、彼女に「恋」を教えてもらうと同時に極秘にサポートすることになる。
- ぐんだんいん
メガバッテン軍団に大量にいる下っ端兵士。
1人1人の強さは大したことないものの、人数や強化薬の力でそれをカバーしてくる。
Switch版では「ぐんだん員」と表記されている。
利害の一致からメガバッテンに協力する、謎の魔法使い三人組。
氷の魔術を使う長子マジョリン、雷の魔術を扱う大柄な次子マリリン、上記の末っ子ビビアンからなる。
チームワークは悪く、名実共にマジョリンのワンマンである。
サブキャラクター
クリフォルニア大学の考古学教授を務める老クリボーで、クリスチーヌの恩師。
ゴロツキタウンの伝説について調査するため街に滞在しており、スターストーンを集めるマリオ達に協力する。
お馴染みの永遠の2番手。前作では家で留守番していたが、今作ではエクレア姫を助ける別の冒険に出かけ、同じくゴロツキタウンを拠点とした事から度々兄と再会する。
作中では本人から武勇伝を聞いたり、自伝出版の「スーパールイージ」を購入できるが…。
ピーチ姫に仕える執事の老人キノピオ。60歳。
いつものようにさらわれた姫の安否を心配し、ゴロツキタウン中央の宿に滞在している。
ステージ2で初登場。マリオが新しいブーツやハンマーを手に入れるとどこからともなくやって来て、特徴や新しい技について詳細に解説をしてくれる。
フランクリの隣に住む老人。
前述の通り「シャイン」を集めることで、マリオの仲間を強化してくれる。
彼と、後述するミステール、サンデール、レベーラは前作でも同名のキャラが登場しているが、おそらく別人だと思われる。
- ミステール
ゴロツキタウン地下に住む、デアールの孫娘の占い師。
マリオがストーリーを進める上で、次にすべきことを教えてくれる。
- サンデール
ゴロツキタウン地下に住む、デアールの孫娘のまじない師で、ミステールの妹。
マリオに対して、戦闘中有利になるおまじないをかけてくれる。
- キラロ
ゴロツキタウン地下に住む謎の少年。
前作のアツメールポジションで、「ほしのかけら」を渡すことで様々なバッジと交換してくれる。
- レベーラ
ゴロツキタウン地下に住む、タルを被ったいかにも妖しい魔術師。性別は不明。
マリオや仲間のステータスを1種類下げる代わりに、もう1つのステータスを上げることができ、本作屈指のぶっ壊れ性能ともいえる「HP5マリオ」を作成するうえで不可欠である。
上述のデアール達との関連性は不明。
ゴロツキタウン中央部に住むキノピオの女性。55歳。
前作で登場したキャシーの妹であり、姉と比べると気が強く頑固な性格。
ストーリーを進めると、姉同様料理をつくってくれるようになる。
- ダマス
ゴロツキタウン中央部にいるヒゲを生やした商人。
値段は高いが珍しいアイテムやバッジを売っている。
- ガース
ゴロツキタウン東部の道を封鎖しているヤリを持った鳥人。
10コイン払うか、彼をやっつければ通してくれるが、最序盤で戦える敵の割に異常に強いので注意。
倒すと「おめぇのようなゲームの主人公はいつもそうだ! 何でもかんでも暴力でカタをつければいいとおもいやがって!」とメタ発言をして逃げていく。
- スネイル
ゴロツキタウン東部を根城とする、「スネイル盗賊団」のボス。
カタツムリのような殻を背負っており、部下に鳥人の「ガース」「ギース」「グース」がいる。
- ラッキー
ゴロツキタウン西部で「ボムへいくじ」を営む茶色いヘビーボム。
正義感が強く、不正にゲーム本体の時間を操作すると…。
ゴロツキタウン西部のマフィア「モンテオーネ・ファミリー」のボス。
オレンジ色のモンテの男性で、上記のスネイル盗賊団とはライバル同士であり、プロローグで両者の抗争の一部を見られる。
娘にモニー、その婚約者にしてファミリーの若頭ピートンがいる。
- テイルワース
ゴロツキタウン東部の屋根の上にいるネズミの吟遊詩人。
コインを払うことで、4人の勇者やスターストーン等の、このゲームの裏設定を話してくれる。
- スゴロー
ゲラコビッツのような顔をした、丸い体のおっさん。
コインを払うことで、様々な役立つ情報を教えてくれる。
ゴロツキタウン西のカジノにいるセクシーなバニーテレサ姉妹。
ユーノはショップ・ウエストサイドの店員をしており、テレナは遊技場の受付嬢をしている。
海外版及び下記のNintendo Switch版では兎耳が猫耳に差し替えられている。
- ドンパン
マリオの旅の行く先々で登場する、ナンパ癖のある若者。
初対面にもかかわらず女性に見境なくナンパするため、クリスチーヌからは「キザヤロー」と呼ばれ嫌われている。
- 旅行大スキ三人娘
ドンパンと同じく、マリオの旅の行く先々で登場する赤・ピンク・緑の女性キノピオ3人組。
かなり行き当たりばったりな旅行をしており、あちこちいろいろな所を行ったり来たりしている。
クリスチーヌは彼女たちを見て大学の仲間と共に旅行したいと感じている。
- カメサブロウ
ハナハナ村の村長のノコノコの老人。
ハデな色の家に住んでおり、子どもの頃から物忘れがひどかったらしい。
「カメサブロウ」という名前は自分から名乗ることはなく、下記のドッスンのクイズの選択肢のみ登場する。
「スットンとりで」の門番をしており、マリオ達を試すためにクイズを出してくる。
- ノコキチ
ノコタロウの父。
ゴンババ退治に行ったきり、行方不明になっている。
- ノコリン
ノコタロウのガールフレンド。
ノコタロウに比べると気の強い性格だが、マリオについてゴンババ城に行こうとする彼に「無理して危険なところに行かなくても、今のノコタロウでいてくれたら良い」と身を案じる一面もある。
ふしぎの森に棲むプニプニした虫のような種族。蚊のような姿のトゲ族とは昔から対立関係にある。
- ミスター・チン/ミスター・チンミ(Nintendo Switch版)
ウーロン街でホットドッグ屋を経営するブタ。ブタに変えられたウスグラ村の住民とは多分関係ないと思う。
語尾に「アル」をつける。
南の島で手に入れたタマゴを使って新作ホットドッグを作ろうとするが、そのタマゴが動き回ってしまい困っていた。それをマリオたちが助けようとしたものの、結局は「飛び跳ねるタマゴなんて気持ち悪くて食べられない」と諦めて、タマゴをマリオたちに譲る。
そのタマゴから孵化したチビヨッシーを連れて話しかけると、タマゴから孵化した事に感動する。
Nintendo Switch版では名前がミスター・チンミに、台詞の一部も「シェイ、シェイ」から「サン、サンキュー」と、オリジナルと比べて大きく変更が加えられている。
- マダム・ローズ
ピカリーヒルズに住むキノピオの女性。
格闘技ファンで、ウーロン街では「強いオトコ」にべた惚れしていた。キノシコワとも仲がいい。
リッチリッチエクスプレスでは、ピカリーヒルズの自宅へ戻る際に列車を利用する。
その途中、何者かに金の指輪を盗まれる。
ゴロツキタウンのバーのチューさんからは銀の指輪をもらったらしい。
闘技場の支配人を務めるガボンの男性。
陽気な性格で、本人も元ファイター。老齢でありながら若々しいボディの持ち主で、ウーロン街で噂の七不思議の一つになっているらしい。
ガンスの秘書を務める、眼鏡をかけたキノピオの女性。
フランクなガンスに比べ、真面目でトゲのある性格をしている。
2部リーグ選手チーム「コウラーズ・ノコノコ」の1人である、サングラスをかけた黄色いノコノコ。
気さくな性格で、初めて闘技場に来たマリオに対して様々なアドバイスをしてくれる。徐々に選手としての自信を無くして引退を考えるようになる。
2部リーグ選手チーム「ボンバーズ」の1人であるボムへい。語尾に「ボム」をつけて喋る。
マイケル同様、マリオに対してアドバイスをしてくれる。
2部リーグ選手チーム「ハイパーズ」の1人であるハイパーシンノスケ。
不愛想な性格だが、本当は照れ屋らしい。
2部リーグ選手チーム「ボロドーズ」の1人であるオーボロドー。
「情報集め」と称してキノシコワにストーカー行為をしたり、「闘技場の七不思議」の解明する為にコッソリ抜け出すのが日課。
1部リーグ選手チーム「こうてつウォリアーズ」の2人組の兄弟。赤い靴が兄で緑の靴が弟。
母ちゃんがデベソらしく、ガンスの「ウンコヤロー」(リメイク版では「クソヤロー」)という煽りを真に受ける間抜けな一面もある。
彼らと同じ硬さのものをぶつけない限り、ダメージが与えられないほど頑丈な身体をしているが、とある仲間の技を利用すれば…。
1部リーグ選手チーム「ザ・ウラウラン」の1人のウラノコ。
マイケル同様、1部リーグの選手の中では気さくな性格だが、差し入れのケーキを勝手に食べてしまう食い意地の張った一面もある。
1部リーグ選手チーム「ザ・トゲトゲン」の1人のアカトゲメット。
語尾に「でしゅ」と語尾につける赤ちゃん言葉っぽい話し方をする。
1部リーグ選手チーム「トリプルブロス」の1人のハンマーブロス。
ハンマー職人の祖父が作ったハンマーを片手に上位を目指している。父親はハンマー職人の夢を諦め「サラリーブロス」なったらしい。
1部リーグ選手のトゲノコエース。
チャンピオンに次ぐ実力の持ち主で、控え室でも鍛錬を欠かさない。
ウーロン街の闘技場のチャンピオン。キャッチコピーは「人間原子力発電所」だが、名前の通り外見は金色の鷹を擬人化したものである。その実力は本物だが、勝利のためなら手段を選ばない。
リメイク版では、キャッチコピーが「金色の暴走発電機」に変更された。
- ゴールドマン
リッチな黄金のボムへいの紳士で、「ナリキン財閥」の当主。
息子への誕生日プレゼントは「車」や「家」といったスケールの大きいものが良いと思っていた。
以前はサイハテ村の巨大大砲「ビッグ・ボム」で、モノを飛ばす仕事をしていたが、妻に五月蠅いと言われ事業を凍結していた。
- シルビア
ゴールドマンの妻の銀色のボムへい。ザマス口調で喋る。
野蛮という理由から闘技場を嫌っているが、チャンピオンとなったマリオにそのネームバリューから息子の家庭教師として雇おうとしていた。
しかしステージ3クリア後はマリオが闘技場のチャンピオンを引退して旅に出る事を知り諦める事となった。
息子への誕生日プレゼントは「英才教育セット」が良いと思っていた。
- コナリキン
ゴールドマンとシルビアの息子のお坊ちゃんで銅色の小さなボムへい。
リッチリッチエクスプレスの運転手に憧れている。
サラリーマンは「出張・接待・賄賂」がおもな仕事だと思っている。
- クラガリさん
ステージ4の舞台のウスグラ村に住んでいる種族。古ぼけた人形のような姿をしており、暗くジメジメしたところが大好き。
オドロン寺院に住み着いたランペルに「暗くてブツブツ言っててつまらない」と言う理由で、鐘がなるたびにブタの姿に変えられてしまった。
またゴロツキタウンのフランクリの家があるエリアの路地裏にいる者もおりステージ4開始前にウスグラ村に繋がる土管を通る為に彼の元を頼る事となる。
自称ゴロツキタウン1の金持ちの貿易商人の鼻が長い男性で、種族は不明。
セコくて憶病、おまけに見栄っ張りでいつも宿屋1階で自身の武勇伝を話している。
ステージ5ではマリオ達とともに、自身の船「マルコン号」でトロピコアイランドへ行くが…。
なお、『この島ならではの食べ物』を用意するイベントではトロピコマンゴーを渡してもダメ出しされてしまうが、これに関してはリメイク版で『マンゴーが大の苦手』という設定が追加された事でフォローされた。
トロピコアイランドへの出航に同行した、眼帯とバンダナをつけたボムへいの男性。
荒々しい性格をしているが、意外と怖がり。
最初はマルコに従順であったが、しょうもないことで彼と小学生のようなケンカをする。
トロピコアイランドへの出航に同行した1人。なのだがどこかで見たような……
前作でも登場した青いモグラのような珍しい生き物。
今作では「トロピコアイランド」に生息しており、前作同様殴ると優秀な回復アイテムであるタンコブを落とすが…。
リッチリッチエクスプレスの乗客の自称探偵のターくん。しかし、推理力は前作の警備員ペンギン並にひどく、それ故に周りから「ピンク色の頭脳をもつ」と言われている。
また、マリオのことをルイージだと勘違いしている(もっとも、マリオとルイージは双子なのでこればかりは仕方ないと言える)。実はピカリー神殿の神官を務めていて探偵は趣味。ピカリー神殿にあるスターストーンの居場所も分からない(神官の決まりで教えられないと言い訳した)。最終決戦での声援でようやく共に行動したのがマリオだと分かり、エンディング後は気まずそうにマリオに話す。
- コック
リッチリッチエクスプレスのコックのプクプク。
変な外国語交じりの口調で話す。
だがコックとしての腕は一流で、彼の料理を食べるためにわざわざリッチリッチエクスプレスに乗りにくる人もいる。但し、ウェイトレス曰くキノコを使った料理しか作れないらしい。
- パック
リッチリッチエクスプレスの乗客の太ったキノピオ。
コックに隠れてシチューを鍋ごと盗んで食べてしまったが、和解し仲良くなった。
- ミスター・トロン
リッチリッチエクスプレスの乗客の映画俳優のキノピオの男性。
容姿が某アニメのキャラクターに似ており、彼からのメールにもそれに関するネタが見られる。
- ウェイトレス
リッチリッチエクスプレスで働く褐色肌のキノピオの女性。
ギャルっぽい話し方が特徴で、語尾に良く「☆」が付く。
何者かに彼女の元恋人との思い出がある貝殻のピアスを盗まれる。
ゴロツキタウンのバーのチューさんからガラスのピアスをもらったらしい。
- サラリーマン
モコモコの男性。本名は不明。30歳。
会社の新製品であるニトロハニーシロップ(普通に食用として使用すると死んだ者を生き返らせる程のシロップだが、貝殻から取ったカルシウムと金をこのシロップに混ぜ合わせると列車を吹き飛ばす程の大爆発を引き起こしてしまう)を輸送している途中、何者かにそのシロップを盗まれる。
何でも会社の経費で解決しようとする癖があり、経費で高級な食事をとったり観光名所を巡ったりと、大人しそうな雰囲気に反してかなり腹黒い性格をしている。
後にウーロン街のホットドッグ屋に新製品の香辛料「レッド・カラリン」を加えようとしている。
リッチリッチエクスプレスで死んだキノピオの幽霊。
マリオ達に、この列車に忘れた日記を持ってきてほしいと依頼する。
しかし、その日記を読んでしまうと…。
ルイージの大ファンのキノピオの女性。「ルイージさんにあいたい!」の依頼人。依頼の内容はルイージを彼女の所に連れてくるのかと思いきや……
白いボムへいの将軍。某漫画に出てくる同名の将軍とは関係ない。元はゴールドマンが経営するサイハテ村の「ビッグ・ボム」を使った仕事に命を懸けていた。
放浪癖があり、1度寝てしまうとなかなか目覚めない。
前作からのゲスト
オープニングの郵便配達のシーンのみ登場する。
- レサレサ&セバスチャン
テレサのお屋敷のお嬢様と執事。
ゲームクリア後にピカリーヒルズへ観光に来ている。
直接マリオと関わることはないが、とある人物の写真の背景に飛んでいる。
敵キャラクター
クリボーやノコノコ等、マリオシリーズ本家に登場するおなじみの敵のほか、前作で登場した敵やこのゲームで初めて登場した敵も存在する。
本家マリオから登場した敵キャラ
- クリボー系統
- ノコノコ系統
- パタパタ系統
- ボムへい系統
- チョロボン系統
- パックンフラワー系統
- サンボ系統
- ジュゲム系統
- トゲゾー系統
- ボロドー系統
- ワンワン系統
- メット系統
- トゲメット(本作ではトゲがある上に空を飛んでいるパタトゲメットという最上位種も存在する)
- ハンマーブロス
- ブーメランブロス
- ファイアブロス
- カメック系統
- テレサ系統(意外にも前作では敵として登場しなかった)
- パンジーさん系統
- バサバサ系統
- キラー系統(キラー大砲含む)
- バブル系統
- カロン系統(ホネノコという下位種が登場)
マリオストーリーで初登場し、今作でも登場した敵キャラ
本作初登場の敵キャラ(「ホネノコ」や「ダークテレサ」などの、本作初登場の本家マリオの敵キャラの派生種は本家の項に分類します)
- シンノスケ(トゲがないシンエモンの下位種)
- トゲダルマー系統
- ハンニャー系統
- クロクモーン(モノクロ配色のクモクモーンの下位種)
- パイダース系統
- バリアーン系統
- マホマホ系統
- ヤリクロウ(下位種にゴロツキタウンのNPCであるガースがいる)
ボスキャラクター
ゴロツキタウンの地下水路に生息するおなじみの巨大なイカ。何故か関西弁である。
また、今作ではこれとは別に、ルイージの仲間である「キック」というゲッソーが登場する。
ステージ1のボスで「ゴンババ城」を住処にしている赤い身体をしたドラゴン。「カ」から始まり、「ル」で終わる「ゲロゲロ」鳴く生き物が苦手。
かみつき、踏みつけ、火の息で攻撃してくる。
古風な話し方をするが実は性別はメスで、ピンチになると言葉巧みに相手を誘惑しようとする、ずる賢い性格。
足の臭いフェチ、妹属性でありながらババアというアクが強過ぎるキャラ。
ステージ2のボスで「大樹」にてマリオに作戦を邪魔されたペケダーが操縦するメガバッテンが開発した戦闘ロボット。紙の工作のようなビミョーなデザインだが、ロケットパンチや踏み付けなど多彩な攻撃手段を持つ。
後に強化型のバッテンダー・マーク2がステージ7のボスとしてマリオに相対する。
ステージ3のボス。上述したウーロン街のプロモーター・ガンスがスターストーンの力で増強・巨大化した姿。
ステージ4のボスで「オドロン寺院」に住み着いた、バケバケのようなバケモノ。ずる賢い性格で饒舌。
魔法を使い、退屈しのぎでウスグラ村の住民をブタに変えたり、マリオに変身して彼に成り代わろうと目論んだ。
オドロン寺院から逃亡した後はビビアンが抜けた後のカゲ三人組に加わる。
ステージ5で登場。トロピコアイランドで死を遂げた海賊王の亡霊。島に近づく船を手下を使ってことごとく沈めていた。海賊王のくせに口調がラフでやたらフレンドリー。
ステージ6で登場。リッチリッチエクスプレスを襲った謎の生物の集合体。元々リバーサイド駅にいたが、こっそり列車に忍び込んでいた。
やみのきゅうでんを守る黒いドラゴン。
ゴンババの兄であり、妹の事は可愛がっているらしい。
戦闘面では多芸であり、地震やチャージからのブレス攻撃、状態異常など厄介な技を 多く用いる。エリアボスでは無いが、ボス相応の実力派ではある。
100階ダンジョンの最深部にいる骨だけのドラゴン。
ブンババの姉であり、今作の裏ボスポジションである。
本作のラスボス。ゴロツキタウンの地下に眠る「伝説の宝」の正体にして、かつて1000年前の文明を滅ぼした魔物。
Nintendo Switch版で追加された隠しボスその1。ゾンババを倒した後とある条件を満たしていると、100階ダンジョンの最下層に出現する。
Nintendo Switch版で追加された隠しボスその2。おなやみセンターである人物の依頼を達成すると、ウーロン街の闘技場で闘うことが出来る。
用語・システムなど
- 体力(HP)
体力を表し、マリオのHPが0になるとゲームオーバーになる。
しかし、「きんきゅうキノコ」というアイテムがあれば、HPが0になってもそれを消費してゲームオーバーを回避できる。
今作ではマリオの仲間にもそれぞれHPが設定されており、HPが0になると回復しない限り、その仲間は行動できなくなる。
- フラワーポイント(FP)
強力なワザを使用するときに消費する。
システム的には前作と全く同じ。
前作から登場する要素で、バッジの効果は「特定のワザを使用できるようになるもの」や「能力が上がるもの」など様々。
バッジごとに装備するために必要なバッジポイント(BP)が決まっており、BPが足りないと装備することができない。
また、今作からバッジの売買が可能になった。
- レベル
前作でもあったマリオの成長要素。
今作でも敵を倒すことで得られる「スターポイント」を100ポイント集めることで、マリオのレベルが1上がる(最大99)とともに、HP・FP・スターパワーが全回復する。
上記のHP・FP・BPは1レベルアップすることで、毎回どれか1つを上げられる。
- アイテム
マリオや仲間に使用できるアイテムで、各村や町の店で買える。
「スーパーキノコ」や「ファイアフラワー」など、マリオシリーズおなじみのものから、今作にしか登場しないものなど、様々なアイテムがある。
使用することでマリオのHP・FPを回復できたり、相手に攻撃できたりするものが多いが、1度使うとなくなる。
- 仲間
マリオの仲間となり、一緒に冒険するキャラ。
一体をお供として後ろに連れることが出来(いつでも入れ替え可)、フィールドでは特技で仕掛けの解除などをサポート、バトルではマリオと一緒に戦ってくれる。
また、ゴロツキタウン東にいるデアールに「シャイン」を渡せば、仲間1人の能力を強化してもらえる。
前作とは違い、仲間にもHPが設定されている。
詳しいキャラの詳細は後の各仲間の項を参照。
- アクションコマンド
マリオや仲間がワザを使用するときにおこなうもので、コマンドに成功するとダメージが上がる。
また、敵から攻撃を受ける際もコマンドを成功させれば、受けるダメージが減る。
今作では、タイミングは難しいが敵の攻撃を完全無効化できる「スーパーガード」が追加された。
- 観客システム
今作のオリジナルシステムで、多くのキャラがマリオ達の戦闘を観戦するというもの。
マリオ達はターンが経過するか、観客にアピールすることで「スペシャル技」を使用するために必要な「スターパワー」が得られる。
また、アイテムを投げて応援してくれる観客もいるが、中には石やハンマーなどを投げる迷惑なヤツもいる(どちらも直接観客席へ攻撃しにいくことが可能)。
マリオのレベルが一定まで上がると観客席が広くなり、応援する観客も増える。
本作のキーアイテムである星型の宝石。7つが世界各地に隠されており、全て集める事で秘宝への道が開けるという。
集めるごとにスペシャル技を覚えられ、前述の「スターパワー」を消費することで使用できる(前作の「星の精のワザ」のポジション)。
- 宿屋・回復ブロック
マリオ達は各村や町にある宿屋に泊まることでHP・FPを全回復できる。
回復ブロックは、中に❤が入った四角いブロックであり、叩くことでコインを消費しマリオのHP・FPを全回復できる。
前作とは違い、どちらも一部を除いて有料ではあるが、宿屋はHP・FPに加え「スターパワー」も回復するため、それらを全て回復したい場合はそちらで回復することをオススメする。
マリオの冒険の拠点となる古い港町。
名前通りゴロツキが多く、町の中央には絞首台があるなど物騒な雰囲気を漂わせている。
街は東西のエリアに分かれているが、西エリアは「モンテオーネ・ファミリー」というマフィアが支配しておりカジノがある。東エリアは「スネイル盗賊団」が支配しており、西エリアに比べて治安が悪い。
町の地下には失われた都市の遺跡がそのまま残っており、1000年のトビラや100階ダンジョンには地下から行ける。
- 1000年のトビラ
ゴロツキタウンの地下にある巨大なトビラ。その奥にはお宝が眠っていると言われている。
開くには7つのスターストーンが必要だが、徐々に封印が弱まってきているようで…。
- ペーパーアクション
各地の「黒い宝箱」に封印された存在・ペラ魔人が問答無用にかけてくる「のろい」。「のろい」と言ってもどれもストーリーの攻略で不可欠な能力である。
ヒコーキモード | ゴロツキタウン地下の黒い宝箱から習得できるのろい。特定のパネルの上に乗るとマリオが紙飛行機に変形し、遠くまで飛べる。 |
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ペーパーモード | ゴンババ城の黒い宝箱から習得できるのろい。マリオが縦にペラペラになり、鉄格子や家の隙間に入れる。 |
ロールモード | ウスグラ村の黒い宝箱から習得できるのろい。ペーパーモードの状態から丸くなることで、マリオがトイレットペーパーの芯のようになり、コロコロと狭い隙間を転がれる。 |
ボートモード | 海賊のどうくつの黒い宝箱から習得できるのろい。マリオが折り紙の「だまし船」に変形し、水上を移動できる。前作のおプクの能力に近い。 |
- おなやみセンター
ゴロツキタウン東部にある、今作のやり込み要素の1つ。
そこで様々な依頼を受けられ、それらをこなせばコインや、ゆうぎ場で使えるカードが貰える。
- ゆうぎ場
ゴロツキタウン西部にある施設。
マフィアのモンテオーネ・ファミリーが運営しているため、「モンテ」という独自のコインが使用されている。
ゲームをしてモンテをためることで、強力なバッジやアイテムと交換できる。
ゲームの種類は正統派なスロットマシンと、上記のペーパーアクションを活かしたものがある。
スーパーマリオくん
「ペーパーマリオRPG」編は32巻~35巻に収録されている。前作は「スーパーマリオサンシャイン」編、次作は「マリオ&ルイージRPG2」編となる。
主なゲームとの違いは、
- マリオストーリー編と同様、レギュラーキャラはマリオ・クリボー(クリスチーヌ)・ノコノコ(ノコタロウ)の3人で他の仲間キャラはゲストとして登場する
- クッパがマリオの味方になる
- フランクリやプニ族などの一部キャラが登場しない(一応32巻の目次に顔イラストがある)
などがある。
リメイク版
2023年9月14日のNintendo Directにて発売から20周年の節目となる2024年5月23日にNintendo Switchソフトとしてリメイク版が発売された。ペーパーマリオシリーズでリメイク版が発売されるのは今作が初である。『ペーパーマリオオリガミキング』に引き続き同じハードで発売される事も(コラボ作品を除けば)本作が初である。
近年の作品を踏襲して、より「紙」らしい造形が強まり、キャラクターの造形が紙を貼り合わせたピクチャーガレージを思わせるデザインになり、本当に紙でできたアニメーションを見ているかのようなグラフィックになっている。
ちなみに『マリオ&ルイージRPGペーパーマリオMIX』以降に登場した際の紙を切り取ったような白い縁があったが、『ペーパーマリオスーパーシール』以来12年ぶりになくなっている(上述した紙の描写としてか厚みを表現する白縁は見受けられる)。
さらにマリオとピーチ姫以外のキャラクターに原作にはなかった後ろ姿グラフィックが追加されたり、一部イベントシーンで無表情であったサブキャラクターや仲間等の表情も個性豊かになった。加えて新たなモーションも複数追加されている。
スターストーンを台座に掲げるシーンや最初に飛行船に乗るシーンなどでは他の仲間も登場する演出になっている。
当然の如く画質も向上しており、GCではほぼ不可能であったリアルな光表現や敵の攻撃、その他細かな演出の追加等も色々勢ぞろい。
尚、メインキャラのCVはチャールズ・マーティネー氏を始めオリジナル版と同じである。
キャラデザインも当時の物を踏襲しており、同じリメイク作品である(雑魚としてのカロンを除いて)CVやキャラデザインを現行の物に差し替えた『マリオ&ルイージRPG1 DX』とは対照的である。
リメイクまでの20年間でCEROのレーティング基準が見直されているからなのか、GC版ではA(全年齢対象)だったレーティングがB(対象年齢12歳以上)に変更されている。なお、マリオシリーズとしてはスーパーマリオオデッセイ以来2作目となる。
そのおかげか、序盤のシーンだけを挙げるなら
- ゴロツキタウンの絞首台
- マリオとクリスチーヌの会話の背後で行われるお礼参り
- クリスチーヌやチュチュリーナにキスされるマリオ
- 戦闘中のイベントで、ゴンババに食われる観客のキノピオ
- ピーチ姫のシャワーシーン
などの原作の修正を危惧されたシーンがほぼそのまま再現されている。
リメイク版の追加・変更点
- リメイク版『スーパーマリオRPG』と同じくオリジナル版のBGMがアレンジされている。単なるアレンジだけではなく新しいフレーズが追加され、オリジナル版をプレイ済みでも新鮮な気持ちで聴くことができる。 またイベント場面でも新規BGM(仲間の専用テーマ曲など)や演出面の変更追加が行われており、『ペーパーマリオ オリガミキング』『スーパーマリオブラザーズワンダー』や映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』のようにミュージカル要素が強化されており、GC版と同じ場面でも違う印象を与える程変化している。
- さらに「ナツメーロ」という新バッジが追加。装備するとオリジナル版のBGMに切り替えることも可能。値段は1コインと安く序盤でもすぐに手に入る(しかもピッキョローン系のようにBPを消費せずに装備できる)。しかも装備中はサウンドギャラリーで聞けるBGMもオリジナル版になる。(リメイク版で新規に用意されたBGMは選択できない。)
- リメイク版では、街の各地に這い回るゴキブリのような虫を踏んだりハンマーで叩き潰すと1コイン落とすため、「買い物してて1コインも残らなかったので買えなかった」時でも安心である。
- 「オリガミキング」同様に通常戦闘BGMが各ステージごとに固有のアレンジが設けられている(一部ステージは場所ごとに更に別のBGMになる)。また、同じく「オリガミキング」同様に考え中の時にBGMが少し変化する仕様がある(極一部、例外あり)。
- オリジナル版では同じBGMが使用されていたゴンババ/ブンババ/ゾンババやバッテンダーロボ/ペケダー/バッテンダー・マーク2はそれぞれ異なるアレンジによって差別化された。
- 他にも闘技場で乱入してくるクッパや、オドロン寺院の最上階で戦うニセマリオ(ランペル)にはそれ用の専用戦闘BGM(アレンジ)が用意されたうえにオドロン寺院で戦うアトミックテレサに至っては新規の専用戦闘BGMが追加された。
- さらに「ナツメーロ」という新バッジが追加。装備するとオリジナル版のBGMに切り替えることも可能。値段は1コインと安く序盤でもすぐに手に入る(しかもピッキョローン系のようにBPを消費せずに装備できる)。しかも装備中はサウンドギャラリーで聞けるBGMもオリジナル版になる。(リメイク版で新規に用意されたBGMは選択できない。)
- 台詞が表示されるSEが各キャラクターごとに異なるSEになった。
- Bボタンで台詞を早送りできなくなったがその代わり、同じ台詞を聞く際はAボタン連打で若干早送り可能。
- 各ステージにバトルのコマンドの練習や秘訣を聞ける「バトルたつじんキノピオ」が追加。ちなみにランペルに名前と姿を奪われている間は「ナナシくん」と呼ばれる。
- 「おなやみセンター」で5コインを支払うとヒントを教えてくれるチューさん・チューロックが追加。
- サウンドギャラリーやアートギャラリーが追加。ステージ内のシャインをコンプリートするとサウンドギャラリーが、ほしのかけらをコンプリートするとアートギャラリーが解禁される。
- ただし、解禁条件の仕様上、ステージ1のアートギャラリー解禁はステージ2でスーパーブーツを入手した後であり、ゴロツキタウンの場合はサウンドギャラリーも含めて最低でもステージ6クリア後でなければならない。
- また、全て集めても(一部を除き)ストーリー上でスターストーンを台座に掲げないと解禁されない。
- 旅のしおりの項目におなやみセンターの依頼やミステールの占いの結果(次にやるべきこと、ほしのかけらやシャインの場所)が記録され、いつでも読み直しが可能になった。
- メニューを開かなくてもその場で仲間を切り替えられる「なかまリング」(Lボタン)が追加。
- 「なかまヒント」(ZLボタン)が追加。クリスチーヌだけでなく仲間全員からアドバイスが聞けるようになった(基本的にアドバイスをするのは控えにいてもクリスチーヌになるが、特定の仲間のアクションが必要な場合はその仲間からのアドバイスも聞ける)。
- 一度「ものしり」を使った敵の情報は、戦闘中に+ボタンでいつでも読み直すことができる。もちろんクリスチーヌの説明付き。
- ただし、カゲ3人組やクッパなど、後のステージでパワーアップした同じ敵を相手する際は、別データ扱いであるためその都度ものしりを使う必要がある(オリジナル版と異なりものしりリストでも別で用意される)。ただ、原作同様フランクリンの家のゴミ箱からボスキャラのものしり情報を入手できるので、忘れた場合も安心。
- アイテムの所持数の上限が15に増加。(ただし、上限を増やせるふしぎなふくろはオリジナル版と同じく20個までとなる。)
- ショップにアイテムを連続で預けたり、引き出したりすることが可能になった。また、ショップポイントがショップ内で常に表示されるようになった。
- 「シャイン」を獲得した際のSEが「だいじなもの」と同じSEになった。
- コインの枚数の上限が9999コインに増加。
- 新しい料理「カラリーナドッグ」が追加。
- 一方で「どくキノコ+イレカエール」の調理結果が「ウルトラキノコ」から「キノコ」に変更されるなど、一部ぶっ壊れな裏技が修正されている(幸い調理後はセーブされないので、調理前にセーブすればやり直し可能)。なお、ギャラリーのお料理リストは料理アイテムのみ登録され、アイテム錬成は登録されない(ばくはつタマゴなどは例外)。
- 方向キーでアイテム、バッジ、なかま、ギャラリー画面へのショートカットが可能になった。
- メールは届いた瞬間に+ボタンですぐに確認することができるようになった。
- オリジナル版で猛威を振るっていたバッジ「レンゾクジャンプ」とクリスチーヌのワザ「れんぞくずつき」の成功判定が徐々に短縮するようになった。途切れやすくなり、手軽に扱いにくくなった。
- ボスクラスの敵を倒すとクリアボーナスとして大量のコインが貰える仕様になった。また、100階ダンジョンではボスより少ないが毎回ドロップとは別のコインが貰える。
- バトルから逃げる時にコインを落とさなくなった。
- 一部台詞・表現の変更や削除(ゴロツキ港にいるボムへいの台詞の「死ぬ」を「ゲームオーバー」に、カジノのスロットが『スーパーマリオブラザーズ3』の絵合わせゲームになっているなど)。
- 一方で海外版で削除された「ルイージのパンツ」が残っていたり、ビビアンは性別の表現こそ変更されたものの、本人が「体は男の子で心は女の子」であること自体は変更されていない(海外版では正真正銘の女の子)など、海外版にそっくりそのまま合わせたわけでは無い。
- ピーチ姫が透明人間になるイベントも台詞の一部が削除されたが、その代わり足音がペタペタ鳴るSEに変更された。
- Nintendo Switchの仕様に合わせて「テレビを見ているキミたち」から「画面を見ているキミたち」に変更された。
- チビヨッシーの名前入力画面はNintendo Switchの汎用のものになったがランペルの名前を言い当てるイベントやメガバッテンのアジトのパスワードにおける入力画面がオリジナル版同様の仕様になっている。
- 一部キャラクターのデザイン変更・統一(ゴロツキタウンのテレナ&ユーノ姉妹、敵のノコノコの待機モーションが変わったなど)。
- 中には技術の進化によって演出が原作よりパワーアップしている場面もある(特にトラウマとして名高い呪いの日記とくじの不正など)。
- タイトル画面がストーリーの進行状況に応じてキャラクターが増えていく。チビヨッシーの色の違い・チュチュリーナの有無もタイトル画面に反映される。
- オリジナル版では隠しボスはゾンババのみであったが、リメイク版では上記の通り、ある条件を満たすと新たに2体の隠しボスと戦える。無論、その強さはラスボスどころかゾンババ以上の強さとなっている為、挑む場合は高度のテクニックと万全の準備をする必要がある。
- ゲームオーバー時に直前からのやり直し、セーブからのやり直し、タイトルに戻るかの選択ができるようになった(原作ではゲームオーバーになるとそのままタイトルに戻る)。
- 廃人プレイヤー御用達の『HP5マリオ』はピンチデガンバルが高騰化したため手軽にできなくなったが再現可能。そのぶっ壊れぶりも健在。
- その他、アイスノチカラ+トゲヲガード+ツギツギジャンプや、ニカイアイテーム+テレサの服コンボなどといった強力な組み合わせも再現可能。もちろんそれらを縛って堅実にプレイするのも自由である。
- ヤッツケアタックの消費BPが0になった。
- 仲間やNPCに攻撃を当てることが出来るようになり、リアクションしてくれる。中には特定の物に攻撃すると反応するキャラもいる(例:ハナハナ村のピーチファンのノコノコは、ピーチグッズを攻撃すると慌てふためく)。
- くるりん床がハンマーで叩くと反応するようになった。ほしのかけらを入手できるようになるのはステージ2でスーパーブーツを入手してからだが、原作よりくるりん床を位置を探しやすくなった。
- 宿屋の就寝や、ナンシーの料理シーン、闘技場でのエキシビションマッチや2度目のランクマッチ前のムービーなど、何度も見る事になる演出が+ボタンでスキップ可能になった。
- ボス戦前のイベントも再戦の際にスキップできる。選択肢があったらその直前までスキップされる(最終決戦前のバッドエンドが見たい方でも安心)。
- ウーロン街の闘技場で一度戦った選手とエキシビションマッチで自由に再戦出来るようになった(しかも条件無しなうえに、ファイトマネーも入手できるので金策にもなる)。これにより原作では戦うのにかなり手間がかかったポグ(マイケルと入れ替わりで入ってきたバサバサ)率いるチームとも戦えるようになっている。前述の隠しボスもここで戦えるようになる。
- メガバッテンのアジトの攻略手順が若干変更されている。カードキーが4つに増え、それによりピーチ姫も使えたシャワー室に一体いるエリートぐんだんいんがイベント化され攻略必須となった。
- オドロン寺院のロールモードになる事で入れる隠し部屋で、「お料理の本」を手に入れた後に再び入るとテレサがおり、話しかけるとクイズをすることができ、最初は3問連続正解する毎にアイテムが貰え、何度かクイズに挑戦し続けると、超難問の問題を15問出題し、全て正解すると、バトルで手に入るコインが増えるバッジ「コインコイン」を貰える。
- オリジナル版ではフィールドの草を調べる際はAボタンを押して草むらを探るものとなっていたが、リメイク版では近作と同じようにハンマーで草を叩き潰して調べる演出となっている(コインやアイテムがある際はブロックと同じく叩くと飛び出す仕組みとなっている)。
- その他、オリジナル版にないショートカットが追加されている部分がある。
- ゴロツキタウンの地下にある各ステージへのワープドカンのあるエリアが統合され、行き先も分かりやすくなった。オリジナル版には無かったウーロン街・ウスグラ村・サイハテ村へのドカンも追加された他ゴロツキタウンの中央に直通出来るドカンもあり依頼等で過去のステージへ移動するのが格段と楽になっている。各ワープドカンはストーリー上でスターストーンを台座に掲げた後に利用可能になる。
- ステージ1のゴンババ城のとあるバッジは、オリジナル版では入手するともう一度仕掛けを作動させつつ登らなくてはならなかったが、リメイク版では直ぐ側に上に上がる土管が追加された。
- ステージ4は、ウスグラ村とオドロン寺院を何往復しなければならないと言う面倒な点があった(しかも途中でマリオ1人で行動しなければならない場面もある)が、リメイク版ではランペルの名前に関するアイテムがある部屋の隣から(ブロック破壊後に)ウスグラ村とオドロン寺院に行き来可能になるドカンが追加された。
- 同じくステージ5の序盤もいくつか往復しなければならないがこちらはジャンプ台が追加されてショートカット出来るようになった。
- ラストダンジョンでラスボスに敗北して直前のセーブブロックからやり直した際、ラストダンジョン入口へ行き来可能なワープ土管が現れる。
- 100階ダンジョンは一度クリアすると、300コインと高額だが50階から始められるようになった。
関連動画
コマーシャル
リメイク版
関連タグ
ペーパーマリオシリーズ
- マリオストーリー - シリーズ第1作目
- スーパーペーパーマリオ - シリーズ第3作目
- ペーパーマリオスーパーシール - シリーズ第4作目
- ペーパーマリオカラースプラッシュ - シリーズ第5作目
- ペーパーマリオオリガミキング - シリーズ第6作目
マリオvs.ドンキーコング…同じく2004年に発売され、更にリメイク版も同じ2024年に発売されたマリオ作品