スーパールイージ
すーぱーるいーじ
これから はなすのは
ある わかものが
おひめさまを
たすける ものがたり
もし キミが
こうかいしそうに
なったときは
この ものがたりを
おもいだしてほしい
『ペーパーマリオRPG』における、ルイージの活躍を描いた小説。全5巻。
今回ルイージはお留守番ではなく、ストーリーの裏でワッフル王国なる場所へ旅をしていた。
マリオは「1000年の扉」の先に有る伝説の財宝を見つける為、7つの「スターストーン」を集め、ピーチ姫と巡り合う為に冒険に出る。その一方でルイージはワッフル王国のエクレア姫を助けるため、7つの「きせきのらしんばん」を見つけ、クリキングという怪物を相手に冒険に出る。
この活躍を書籍化した「スーパールイージ」はベストセラーとなるほどの人気。ルイージが主役のゲームが出たり、映画化決定の話も出ている。それゆえ、意外にもゴロツキタウンではルイージはマリオより知名度がある。
が、内容はとても美化されており、ルイージ本人の虚言交じりをそのままにしたような内容である。そのためルイージの仲間からは、本とは違いたくさんの迷惑をかけている証言が聞ける。ちなみに、ルイージ本人はノンフィクションと言い張っている。
ルイージは今作ではこれ以外にも、ファンの子からルイージの偽者と言われる、今回の話をルイージが話している間にマリオや仲間が昼寝をするなど不遇な扱いを受けている。
作中ではあくまでルイージと仲間の言葉でしか語られていないものの、「ペーパールイージRPG」としてプレイしたいという(作中ではなく現実の)プレイヤーの声も少なくない。ちなみに、作中でも「ペーパールイージRPG」が登場するが、面白さはプレイしたキノピオ曰く「ちょっと微妙な感じ」とのこと。
また、ラストダンジョンもマリオとは対になっており、マリオは地下深くの「闇の宮殿」から地下へ地下へと降りて行くのに対し、ルイージは「ヘイトソング・タワー」と言う塔を上へ上へと登って行く。
仲間といいつつも、純粋にルイージに協力しているのはラクガンとス・クリーミくらいであり、下記のように他の仲間達からの評価は悪い。
キック
茶色に焦げてしまった、陸でも活動できるゲッソー。一人称は「オレ」。
暴れん坊で有名で別名「白いダンガン」だが、ルイージのドジでゴロゴロ火山のマグマに放り込んでしまったため焦げてしまった(ちなみにルイージはこの時、見事に命中させたと嘘を吐いている)。ルイージにかなりの恨みを持っており、彼の惨めな所を見るため付いて行くことになった。
唯一、ルイージの仲間の中で再登場するが、さらに焦げてしまう。「最後の戦いは凄かった」とのことで、最後の最後で彼の惨めな所を見れて満足とのこと。
チェリー
導火線がさくらんぼの柄のような形をした、赤いボム兵。赤ボムとの関係は不明。一人称は「ボク」。
ポッコリ村の大蛇、ジャイーダを退治するため、生贄として潜入する花嫁姿のルイージを見て、「おぞましく不気味」と称した。対して、ルイージは花嫁姿に自信がある模様。まあ前にも女装してたし、後に兄もするなんてね…。
あんな不気味なものを他の人に見てもらいたくないという理由で、チェリーはルイージに同行した。
トルク
メカニックであり、『げっかんメカニック』によると彼の背中のスパナさばきはとってもファンタスティックらしい。カートがないと泣いて縋ったルイージに「グリン・グリーン1号」を作った。……が、すぐに壊したため、修理代5000コインをルイージが弁償するまで付いて行くことに。ちなみに弁償してもらったのかは不明。しかしこの小説がベストセラーになった事を踏まえるとその印税でなんとか弁償したのかもしれない。
ラクガン
緑色のパンジーさん。一人称は「ワターシ」で、外国語交じりで喋る。
ミュージカルタウンの舞台演出家で、ルイージの「脇役」としての才能に目を付けた。ルイージをミュージカルで「道端の草」の役を演じさせた。その後は、自身の好意でルイージに付いて行くことになる。ルイージは不満を抱いていたが、実際は草を演じるルイージのファンが殺到しておりルイージも満更でも無かったので、ラクガンの見る目は確からしい。
…ちなみに、ルイージの話によると、RPG繋がりなのか演目名は「ほのおのもんしょうのなぞ」というものであり、後にNintendoDSでほぼ同じタイトル名の作品が発売される伏線だったのかもしれない。さらにラクガン本人いわく、次の演目のタイトルも決めており、その名は「赤い ふういんの キセキ」これもあの若き獅子や、ぬぅんとか言う傭兵の登場する作品を連想させる…。
ちなみに、原作ではクリスチーヌが彼の種族を「フラワーさん(『マリオストーリー』初出の頭に花を咲かせる種族)」としていたが誤りであり、リメイク版ではちゃんとパンジーさんとして扱っている。
ス・クリーミ
ソフトクリームみたいな形の謎の生物。一人称は「わたし」。
ミステリアスな性格で、謎まみれ。物知りのクリスチーヌでも何の種族かわからないらしい。『きせきのらしんばん』を持つ者がどういう運命を辿るのかを見届けるために、ルイージの仲間となる。
ちなみに、没データの中には彼の色違いのスプライトが存在しており、何かしらの事情で彼の一族が登場しなかった事を闖わせる。
スーパールイージ(1巻)
第1章〜ぼうけんのはじまり〜
64コイン。緑色。大人気発売中!
ルイージが旅立つきっかけとなる話。
手紙がルイージ宛となっているが、実際はマリオ&ルイージと、兄弟宛だった(もし仮に、本編の事件が起こらなかったら、マリオもそちらに向かっていたと思われる)。
フルーツパフェ(ドイツ語版の初期品ではなぜかたまごバクダン)のレシピのメモを書き残し、旅に出る。
スーパールイージ2(2巻)
第2章〜ぼうけんのなかま〜
128コイン。青色。店長のオススメ!!
ジャイーダとの戦いが書かれている。
キックとチェリーが仲間になったのは「ルイージの使命を聞いて」に改変されて脚色がひどくなる。
スーパールイージ3(3巻)
第3章〜エクレアひめのこえ〜
128コイン。桃色。今月のベストセラー!!!
サーキッ島でトルクと共に参加したレースの話。
文章ではルイージとトルクが協力して勝利したとあるが、実際は前を走っていた他のカートが次々クラッシュし、繰り上げ優勝した形らしい。
ミュージカルタウンの演劇も文章では「大地の精霊」と記載されているが実際はただの道端の草である。
スーパールイージ4(4巻)
第4章〜しんじつのカケラ〜
128コイン。紫色。ベストセラー記録を更新中!!!!
テンキュー遺跡でス・クリーミに導かれ、眠っていた少年を声をかけて(実際はクシャミで)起こし、少年の正体の古代人「ロルチ」の生き残りであるクランベリーが話す「きせきのらしんばん」についての設定がメイン。
スーパールイージ5(5巻)
第5章〜たびの おわり〜
256コイン。黄色(海外版は赤色)。映画化決定!!!!!
最終回だけに大きな真相が明らかになるのだが、クリキングとの戦いが佳境に入ったあたりで突如ルイージの武勇伝が勢いを失い、最後の描写がバッサリカットされた。
というのも、エクレア姫には婚約者がいて、ルイージはらしんばんの力でエクレア姫の結婚式の未来を知るという、世にも奇異なフラれ方をしたため。彼はとてもショックを受け、失意の中自宅へ帰っていった模様。
…カンジンなところが
よくわからないって?
そんなことないよ これで 全部だよ
エクレア姫を めぐる ぼうけんは
とにかく これで おしまい
だけど ボクの ぼうけんは
おわらない… おわらないんだ‥‥
発売から20年後のNintendoSwitchリメイク版でもこの話が登場するが、当時と比べてLGBT関連を取り巻く環境が大きく変化し、安易に笑いのネタにすることが出来なくなった点も多い、特にチェリーが語るルイージの女装のくだりが「おぞましくて不気味な姿を他人に見させられないため」から「慣れない服(ウエディングドレス)を着たせいで何度もコケて周囲のものを壊しまくるため」に変更されている(これはLGBTだけでなくルッキズムの問題もはらむ)。
また、公式サイトに意味深でルイージが大きく載っている事から、一部のファンからは『マリオ&ルイージRPG1 DX』の「クッパ軍団RPG」のように「スーパールイージ」を追加ストーリーとして体験できるのか期待している声もあった。
が、実際は特に何もなかった(DLCやDLソフトなら可能性があるが…)。