概要
『ペーパーマリオRPG』の中核を担う、キノコ王国の領内に存在する街の一つ。
しかし本土からは離れているらしく、基本的には船などを利用しなければ訪れることはできない。
大昔、恐ろしい災いで一夜にして滅んだ都市とされる水没遺跡の上に、いつしか船乗りやあぶれ者といった人々が集まった事で構築された。
その為、ドカンで行き来できる地下は旧文明の名残をそのまま残しており、大昔の街の宝がそのまま眠っていると住民の間で噂されている。
本作の物語はピーチ姫がキノコ王国の各地を巡る旅の中でこの街を訪れ、ひょんな事から「宝の地図」を手に入れたことがきっかけで始まる。
街の南側には港、北側には飛行船の発着場や鉄道が整備されており、外界とのアクセスは悪くないのだが、自分からこの街を訪れようとする人物はかなり珍しい。
というのもこの街、「ゴロツキタウン」という如何にもな名前の通り、すこぶる治安が悪い。
街の東側はスネイルが率いる「スネイル盗賊団」、西側はドン・モンテオーネが率いるマフィア「モンテオーネ・ファミリー」によって取り仕切られているが、両組織はそれぞれのトップが互いをライバル視しており非常に仲が悪く、その影響もあってか構成員による乱闘騒ぎも日常茶飯事。
もうこの時点で「ゴロツキ」なんて生易しいものじゃないが、他にも様々な分野の犯罪者や危険人物が多数潜伏しており、外を出歩いているNPCも大半が何かしらのトラブルを抱えていたりろくでなしであったりと、最早カタギの方が珍しいという有様。
盗賊団やマフィアなどに関わらなくとも、適当に街中をぶらついているだけでスリなどの軽犯罪に巻き込まれてしまうことも珍しくない。
今は使われていないとはいえ、中央広場のど真ん中には堂々と絞首台が鎮座しており、裏道に入ればゴミやラクガキ、油虫が至る所に見られるなど、景観自体も良いとは言えない。
こんな街を誘拐されるプロが一人で歩き回っていれば、どうなるかなど火を見るより明らかである。
一応、マルコのような戦闘力も護衛もない金持ちが拠点にしている事から、何かしら安全を確保するコツもある模様。
なお、辺境かつワルの街だからか、キノコ王国では有名なマリオやピーチ姫の顔は殆ど知られていない一方、大魔王クッパはしっかり恐怖の対象として認識されており、彼の姿を見た住民は(到底威厳のない有様なのに)悲鳴を挙げ蜘蛛の子を散らすように逃げていた。
構成
ゴロツキ港
街の玄関口である船着き場。多くの船乗りが忙しなく働いている。
中央広場
上述した絞首台がシンボル。
ビーンが経営するバー兼宿屋、バッジ屋ラブリーチューチュー、料理担当のナンシーの家がある。
東エリア
スネイルの盗賊団が仕切っており、スラム街の如くボロい民家がひしめきあっている。
シャイン3つで仲間のランクを上げてくれるデアールの家、考古学者フランクリの家、バレルの家、おなやみセンター等がある。
デアールの家の屋根には、昔話を聴かせてくれる吟遊詩人テイルワースが居る。
西エリア
モンテオーネ・ファミリーが仕切っており、比較的清潔で普通の町に近い雰囲気。
主要施設もモンテオーネの隠れオフィスに、彼等が経営するゆうぎ場やショップ・ウエストサイド、その他ラッキー運営のボムへいくじ等もある。
ゴロツキ駅
西エリアの北にある駅。
街のアングラぶりに反し、高級寝台車リッチリッチエクスプレスや、ウーロン街行きの飛行船乗り場など、大きな都市駅にあるような施設が特徴。
地下街
前述の大昔に滅んだ街の一部で、各地のドカンや排水溝などから入れる。
地下3階層まで存在し、何らかの事情で地上に住めない者は、この地下の一部を住居代わりに使っている。
地下2階には様々な地域に繋がる青い土管が集約された部屋、地下3階には伝説の宝が眠るとされる「1000年のトビラ」があり、その横には100階ダンジョンへの土管もある。
関連イラスト
関連タグ
ペーパーマリオRPG キノコ王国 キノコワールド 犯罪都市 スラム街
ペーパーマリオシリーズの拠点