概要
『スーパーマリオサンシャイン』にて初登場。60歳。声はマリオと同じチャールズ・マーティネー氏…と長らくされていたが、実際には同作から主にゲームキューブ、DS、Wii初期の作品でクッパの声を務めていたスコット・バーンズ氏である事が本人のeメールにて明らかになった。
キノピオと同じキノコ族で大臣的な役割を担っており、その役割はかつて『スーパーマリオRPG』や『マリオストーリー』にいた「キノコ大臣」とほぼ同じである。
見た目としてはかつてのキノコ大臣は緑の水玉頭なのに対し、キノじいは茶色の水玉頭に眼鏡をしているという違いがある。
なお公式では彼らの設定について特に何も言われていないが、役割がほぼ同じポジションであることや、キノコ大臣は『スーパーマリオRPG』から『マリオストーリー』の時点で髭が黒から白になって現在のキノじいに近い姿になっているため、実は同一人物ではないかとする説も存在する。名前が違う点も単純に肩書上の大臣職を降りてただの「じい」になっただけかもしれない。ただし頭の色に関しては後述する過去のキノじいの時点で茶色であるためその一点には矛盾が生じる。
一方で、英語版では『スーパーマリオRPG』のキノコ大臣が「Chanceller」、『マリオストーリー』のキノコ大臣が「Toad Minister」、そしてキノじいが「Toadsworth」と全て呼称が異なるため、3人全員が別人(もしくはパラレルワールド)説もある。
『マリオ&ルイージRPG2』では若い時の姿が登場。推定35歳ぐらいだが、口うるさいジイさん呼ばわりされる。
ベビィたちと共にタイムスリップして未来のキノじいに出会い、ベビィピーチをあやそうとしていろいろな事をやり、それがブラザーアクションのネタとなると言う展開が続く。
その際にはお互いを「若いワシ」「古いワシ」と言い合っている(古いのは若い時の方のはずなのだが……)。
って言うかこのアクション、かなりめちゃくちゃな事をやっている気がするのだが……。
たびたび大胆な行動をとるピーチ姫に苦言を呈したりすることもあるが、やっぱり元はキノピオなのでどこか頼りない。
頭脳派であり、『役満DS』ではシリーズラスボスのクッパを押しのけ、なんと最強の敵キャラクターとして君臨する。まだキャラを出していなくてもあのシルエットで「まさか…」と思った人はいるであろう。
頭脳派という点も、側近という点も、老けている点も、眼鏡と杖を身に着けている点も、更に仕えている者を幼い頃から面倒を見ているという点からもどことなく敵軍のこいつと似ているのは偶然というべきか。
見ての通りのご老体であるが、スポーツ系作品(『スーパーマリオスタジアムミラクルベースボール』、『ファミリーベースボール』等々。)ではそれを押しのけて参戦する。その辺りはどことなくクランキーコングに似ている。
『マリオパーティ7』では全体のガイド役を務め、DSで発売された『Newスーパーマリオブラザーズ』ではマリオにアイテムを与えるなど活躍をしていたが、3DS作品になると突如として出番がなくなり、完全新作としては2013年の『マリオ&ルイージRPG4ドリームアドベンチャー』を最後に以降の作品ではキノじいがまったく登場しない事態となってしまっている(リメイクを含めばSwitch版『ペーパーマリオRPG』が最後)。近年の作品では通常のキノピオがピーチ姫の側近を務めている。先んじて2008年から一時期出番を失っていたキノピコはその6年後に復活してから急激に出番が増えていったが、キノじいもそんな感じで十数年越しに完全新作という舞台で再登場できる機会は果たしてあるのだろうか…?
一応、『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』にてスピリッツで登場している。
余談
キノじいが登場する以前から、本山一城版『スーパーマリオ』にて「じい」なるキャラクターが登場している。外見は年老いたキノピオで、「キノじい」と比べて老けている。ピーチ姫にコキ使われている苦労人というポジションはあまり変わらない。