概要
スーパーマリオブラザーズ3にて初登場したクリボーの亜種。
背中に小さな羽を生やしたクリボー。パタパタのクリボー版と言った方が近いかもしれない。
スーパーマリオブラザーズ3では通常のクリボーと同じ色の個体と顔が赤い個体が存在する。
黄色の方が飛行能力に長けており、高所にまで一気に飛翔することができる。また、空中からマメクリボーをばら撒き、マリオに纏わりつかせることでジャンプを封じ込めてくる。たかが羽の生えたクリボーなどと高をくくっていると痛い目に遭いかねない。
一方で赤い個体は「空を飛ぶ」ほどの能力は無く、地上を一定の間隔で飛び跳ねるように移動するのみで、言ってしまえば通常色の下位互換。ただし個体数はこちらの方が多いのか、特に序盤での登場頻度はやや高め。
本体の攻撃手段は専ら体当たりのみ。一度踏みつけると羽が取れて普通のクリボーになる(赤い個体も「顔が赤いだけの普通のクリボー」となる)。空にまで飛び立たれると攻撃を当てる事も難しくなるため、攻撃力はともかく少なくとも防御力は通常のクリボーより上と言えるかもしれない。
その後のシリーズでは赤い個体はほとんど見かけなくなってしまい、一部の派生種を除いてほぼ通常色の個体で統一されるようになった。また、飛行能力はさらに強化されて地に足を付けて行動することが少なくなっていき、地上で行動する個体も赤い個体と比べてジャンプ力が大きく強化されている傾向がある。より高い能力を持つエリートだけが表舞台に出ることを許されているのかもしれない。
ペーパーマリオシリーズではザコ敵としてよく登場するが、飛行能力を持っているためにハンマーや一部の仲間の攻撃が届きにくく、体力そのものも通常のクリボーより僅かばかり多かったりする。とは言え逐一苦戦するほどの難敵ではない。
ペーパーマリオオリガミキングでは大量の小さなクリボーが某所で某人類の天敵のように暴れ回るイベントが存在するが、その中に1体パタクリボーが混じっており、こちらもそれっぽく飛び回ってマリオを翻弄してくる。
元々クリボーが比較的有名な敵キャラの一体であり、パタクリボーはその派生種としては真っ先に名前が挙げられる事が多い種だが、カート系やパーティー系、スポーツ系のマリオ作品にはなかなか登場しないため、全体的に見てみると意外と登場作品は多くなかったりする。
また、NPCとしてクリボーに重要なポジションが与えられることはたまにあるが派生種であるパタクリボーにそのような役回りが回ってくることはほとんど無く、友好的なNPCとしてパタクリボーが登場する機会は皆無と言っていいほどに存在しない。