概要
マリオシリーズの中でも横スクロール・サイドビューのジャンプアクションゲームである『スーパーマリオブラザーズ』の流れを汲む「2Dマリオ」及び「王道マリオ」と呼ばれる作品の一つ。
Wii U本体と同時発売のローンチタイトルである。2011年6月に初めて発表された当時は『New スーパーマリオブラザーズ Mii』というタイトルだったが、Wii Uの最初のソフトになることから、「U」というタイトルに変更された。
Wii U GamePadのみでの1人プレイ(TVなし)も可能。Wii U PROコントローラーは当初非対応だったが、2013年6月19日のソフトウェア更新により対応した。『New スーパーマリオブラザーズ Wii』と同様にオンラインマルチプレイには非対応となっている。
Wiiリモコンを使用するプレイヤーはマリオ、ルイージ、あおキノピオ、きいろキノピオをそれぞれ操作する。ストーリーモード以外では、Miiを使用することも可能。
バディシステム
『NewスーパーマリオブラザーズWii』はWiiリモコンを4本使用して、4人までの同時プレイが可能だったが、本作では4人までのキャラクター操作にWii U GamePadによる「バディプレイ」を併用することで、シリーズ最多となる5人同時プレイが可能となる。
協力プレイにおいて、Wii U GamePadを操作するプレイヤーには、ほかのプレイヤーをサポートする特殊な役割が与えられる。
これはキャラクターを操作するのではなく、GamePadのタッチパネル画面をタッチすることで、そこにブロックを設置することができる、というものである。
これを足場として利用することで、通常では行けないところに行ったり、落下しそうなプレイヤーを助けることが可能。
ただし、このブロックはすぐに消えてしまうので、上手くプレイヤー同士が息を合わせる必要がある。
敵キャラクターにタッチすると、一時的に動きを止めることも可能。
協力プレイ時のWii U GamePadはバディプレイ専用となるため、Wiiリモコンの代わりにすることはできず、バディプレイでないキャラクター操作による協力プレイを行う場合は、WiiリモコンやWii U PROコントローラーをキャラクター操作の参加人数分を用意する必要がある。
なお、開発プログラマーがWiiリモコンとWii U GamePad(右手の中指でタッチ)を同時に使用して、ひとりでバディプレイを行う「ノーバディプレイ」を実現している。
追加コンテンツ『NewスーパールイージU』
2013年6月19日配信。
プレイヤーキャラがルイージになり一新されたコースがプレイできる追加コンテンツ。
さらにマリオの代わりにトッテンが追加された。トッテンはダメージを受けないがアイテムも取れないという特殊なキャラクター。
2013年7月13日には『New スーパールイージ U』だけが遊べるパッケージ版も販売された。
『NewスーパーマリオブラザーズUデラックス』
2019年1月11日発売。Nintendo Switchへの移植版。本編と『New スーパールイージ U』を一本に収録。バディプレイは廃止されている。
どちらのモードでもトッテンが使えるようになった他、新たなプレイヤーキャラクターとしてキノピコが追加された。キノピコは専用アイテムのスーパークラウンでピーチ姫に似たキノピーチに変身できる。
また、それに伴って、あおキノピオはきいろキノピオの色違いという扱いになり、マルチプレイの時はきいろ・あおを両方使用することが不可能になった。
ストーリー
前代未聞、クッパ達がピーチ城を占拠!!
その衝撃で城から遠く離れた平原に飛ばされたマリオ達。マリオ達はピーチ姫を助けるため、ピーチ城へ向かう。
ステージ
ドングリへいげん(ワールド1)
スーパードングリのなっている木がある草原のエリア。マップ上の敵はパックンフラワーで、マップアイテムはスーパードングリ。
- 1「はじまりのドングリへいげん」
- 2「いろいろななめなどうくつ」
- 砦「ぐるぐるはぐるまのとりで」
- 3「ドングリへいげんのヨッシー」
- 4「ふわふわキノコのアスレチック」
- 5「せりあがる大地のパックンフラワー」
- 城「レミーのゆらゆらブランコの城」
- ゲッソー「ひみつのゲッソーのそうくつ」
デザートさばく(ワールド2)
アイスクリームやケーキなどのデザートと、石像のキャラクター「イワヘム」が点在する、砂漠のエリア。全9コースで、マップ上の敵はクリボーとファイアブロス。流砂や噴き上がる砂など、砂に関連した仕掛けが多い。ここから、ミントしょとうかフローズンだいちのどちらかを選んで進むことになる。尚、デザートは砂漠を意味する。
- 1「キョロキョロ イワヘム地帯」
- 2「サンボだらけのどうくつ」
- 3「暗闇ファイアスネーク」
- 砦「まいてのぼって石のとりで」
- 4「坂道ゴロゴロ ガボンのてっきゅう」
- 5「さばくに生えるキノコにガボン」
- 6「はなさかジュゲムとまわる大地」
- 城「モートンのせまるブロックの城」
- 氷「パックンだらけの氷世界」
ミントしょとう(ワールド3)
海に浮かぶ多数の小島が舞台のエリア。巨大な沈没船も存在。ビーチや水中など、常に水を近くにした冒険となる。全9コースで、マップ上の敵はプクプク。
- 1「ふんすいビーチ」
- 2「南の島の海中さんぽ」
- 砦「きけん!トゲこんぼうのとりで」
- 沈没船「テレサがひそむちんぼつせん」
- 3「プクプクがとぶ海の上」
- 4「とげとげウニラのいわば」
- 5「タツノンがすむかいていどうくつ」
- 城「ラリーのトーピードがせまる水の城」
- 葉「空にのびるきょだいマメの木」
フローズンだいち(ワールド4)
雪が降りしきる雪原のエリア。足場が滑りやすい氷だったり、上からツララが落ちてきたりするコースも多い。全9コースで、マップ上の敵はペンタロー。
- 1「夜空に光る ほしリフト」
- 2「ペンタローがいっぱいのユキの地」
- 砦「雨アラレ ツララだらけのとりで」
- 3「パンパンはじけるイガクリボーの雪原」
- 4「てんびんリフトで雪山のぼり」
- 5「ツララずらずらのどうくつ」
- お化け屋敷「ゆれるオバケやしき」
- 城「ウェンディのたちはだかるドッスンの城」
- セイドン「セイドンのいるみずうみ」
ソーダジャングル(ワールド5)
こんもりした森林の部分と、テレサが生息する不気味で薄暗い世界の2つで構成されるエリア。森林のパートでは巨大な敵が生息しているコースがあり、テレサの世界ではコース4とコース5のいずれかで隠しゴールにたどり着かなければ先に進めないようになっている。どちらのパートにも共通して、落ちるとミスになる毒の沼があることが多い。全12コースで、全ワールド中コースの数が最も多い。マップ上の敵はテレサ。
- 飛行船「大砲いっぱい きょだいせんかん」
- 1「きょだいのジャングル」
- 2「ドクドクぬまのクルクル丸太橋」
- 3「イバラムシのすむ森」
- 砦「おおきなスネークブロックのとりで」
- お化け屋敷「出口はどこ 暗やみやしき」
- 4「絵の中のオバケぬま」
- 5「しんかいにねむるいせき」
- 6「どくぬまにうかぶシーソー丸太」
- 7「ジャンプ ハナチャンのせなか」
- 城「イギーのようがんおしよせる城」
- パタメット「せまりくるパタメットのたいぐん」
ロックさんみゃく(ワールド6)
険しく足場の悪い岩場や崖で構成されたエリア。道中にある赤と青のスイッチを押して、足場となるブロックを切り替えながら進むことになる。また、「フローズンだいち」・「マシュマロうんかい」との間をほねコースターで進める。全10コース。
- 1「ガケの上のチョロボン」
- 2「いったりきたりフグマンネン」
- 砦(1つ目)「ごろごろゴローのとりで」
- 3「ズングリのすみか」
- 4「やみのどうくつ 光る足場」
- 5「歩きはじめたパックンフラワー」
- 6「暗やみのほねコースター」
- 砦(2つ目)「まいてまいて ネジ式リフトのとりで」
- 7「きかいじかけ クロスリフトのどうくつ」
- 城「ロイのコンベアパニックの城」
マシュマロうんかい(ワールド7)
空に浮かぶ雲のエリア。空高く、少ない足場のなか進むコースが多い。全10コースで、マップ上の敵はチョロボン。
- 1「わきだすブロックいっぱい 空の上」
- 2「どったんばったんシーソーキノコ」
- 3「すすんでもどるリフトのおか」
- 砦「かいてんスライドリフトのとりで」
- お化け屋敷「とびらがいっぱいオバケやしき」
- 4「はねまくれ ぼよよん雲であそぶ空」
- 5「空中みずで空中さんぽ」
- 6「すすめスネークブロック きりの谷」
- 城「ルドウィッグのレールブロックの城」
- 飛行船「せまりくる! きょだいせんかん」
ピーチ城(ワールド8)
クッパによって変わり果てた姿のピーチ城。周囲のお堀にたたえられた水は溶岩に替えられてしまっており、城への道程は困難を極める。また、城の内部自体にも大きく手が加わっており、もはや元の面影はない。全6コースで、全ワールド中コースの数が最も少ない。
今作は乗っ取られたピーチ城が最後の舞台であるため、クッパ城は存在しない。
- 1「マグマとほのおで足もとグラグラ」
- 2「パニックようがんクルーズ」
- 3「ようがん波とネジ式リフト」
- 4「ほのおがふりしきるガケのはざま」
- ピーチ城(下層)「のっとられたピーチ城」
- ピーチ城(上層)「けっせん! ピーチ城」
スペシャルスター(ワールド9)
ピーチ城をクリアすると出現するスターに囲まれた世界。各ワールドのスターコインを全て集めることで、そのワールドに対応したコースがプレイできるようになる。このワールドは、ワープ土管を利用しないと行くことが出来ない。
- 1「そうかい! 青空ほねコースター」
- 2「はしって はしって はしりまくれ!」
- 3「にげきれ! 大ぐちのバクバク」
- 4「ツルツル! 氷どうくつのぶらぶらハンマー」
- 5「きょうふ! かいてん足場のせかい」
- 6「きょだい! ファイアバーのガケ」
- 7「ジュゲム! ジュゲム! ジュゲム!」
- 8「足もと注意! てっきゅうのふりこ」
- 9「おいかけろ! だいじなコウラ」
ひみつのしま
「ピーチ城」をクリアすると出現する小さな島。トッテンが住み着いている秘密の小屋で、これまで獲得したコインやアイテム、ゴールした回数などの様々な記録を確認できる。
登場キャラクター
プレイヤーキャラクター
ストーリーモードでの1人プレイはマリオのみ(おてほんプレイの途中で操作に切り替えた場合はルイージも操作可能)で、マルチプレイは1Pが自動的にマリオになり、2〜4Pはマリオ以外のキャラクターを選択してプレイする。
ストーリーモード以外のモードでは、1Pでもマリオ以外のキャラクターを選択してプレイでき、Miiをプレイヤーキャラクターとして選択することが出来る。
緑のぼうしのおなじみの弟。『NewスーパールイージU』では兄を差し置いて大活躍?
『NewスーパーマリオブラザーズWii』に続いて、あおときいろのキノピオがプレイヤーキャラクターとして登場。能力はマリオやルイージと変わらない。『NewスーパーマリオブラザーズU デラックス』では通常カラーがきいろのみとなり、あおはきいろの色違いとされた。あおキノピオでプレイする場合、LまたはLRボタンを押しながら決定すると選択できる。
アイテムを盗んで去っていくドロボウ。一人プレイ時に特定のコースで出現する。時間内に捕まえると特殊なアイテム「Pドングリ(パワードングリ)」を入手できる。
『NewスーパールイージU』からはプレイアブルキャラクターとして登場。敵に触れてもダメージを受けないが、アイテムを取れない。
『NewスーパーマリオブラザーズU デラックス』の新規プレイヤーキャラ。新アイテムのスーパークラウンを取るとキノピーチに変身する。
ノンプレイヤーキャラクター
この項目ではプレイヤーが操作するキャラクターではない重要キャラクターについて記述する。
クッパ軍団のボス。ピーチ姫をさらう大魔王。しかし今回はピーチ姫をさらっていくのではなく手下と共にピーチ城を乗っ取る。
- クッパの手下(クッパ7人衆)
クッパの息子。『New スーパーマリオブラザーズ Wii』以来の7人衆との共演。「ソーダジャングル」と「マシュマロうんかい」にある飛行船のボスで、クッパJr.クラウンに乗って登場する。今作では潜水艇仕様のものも登場する他、「ピーチ城」の上層では巨大化したクッパと共に現れて父を援護する。
サポートキャラクター
『NewスーパーマリオブラザーズWii』に続いて登場。特定のコースで協力してくれるのみで、ゴールすると別れてしまう。緑・黄色・ピンク・水色のヨッシーが登場した『NewスーパーマリオブラザーズWii』と異なりこちらでは緑のヨッシーのみ。
- ちびヨッシー
大きな敵以外は大抵は食べてしまえるが、『スーパーマリオワールド』とは違い、いくら敵を食べても大人になることはない。また、大人のヨッシーが苦手とするオバケも平気なようで、オバケ屋敷でも平然としており、テレサだろうと構わず食べてしまう。
持っていると水中の移動がしやすくなり、また水中スピンで速く移動することもできる。
下記のうち、アワちびヨッシーとフウセンちびヨッシーはワールドマップで出会い、連れ歩くことができる。ただし、砦や城、飛行船には連れていけない。ヒカリちびヨッシーだけは特定のコースでしか出会えず、ゴールすると別れてしまう。
風船のように膨らみ、上昇することができるピンクのちびヨッシー。一度に何回も上昇することができるが、上昇できる高さは回数を重ねるごとにだんだんと低くなっていき、やがてしぼんで落下する。
泡を吐く、青いちびヨッシー。泡に当たった敵は、コインや1UPキノコなどのアイテムに変わる。また、吐いた泡を踏んでジャンプすることも可能。
光ってライトの役割をする、黄色いちびヨッシー。暗闇を照らすだけでなく、一瞬だけ強く光って敵を驚かせることもできる。ヒカリちびヨッシーをゴールポールまで連れていくと、1UPできる。
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