ゲーム概要
2004年に発売されたニンテンドーDSのローンチタイトルゲームである。
NINTENDO64で発売されたスーパーマリオ64を内容はそのままに、2004年スタイルにリメイクした作品。DSのタッチスクリーン機能を活かした要素も多数追加された。
64版とのおもな相違点
- コースの追加
(例)「たからさがしアイランド」、「びっくりひみつきち」等
- スターの枚数が120→150枚に増加
- 1コースのスターの数が7枚→8枚に増加(100枚コインのスターも含む)
- マリオ以外のキャラクターを操作可能(後述)
- ミニゲームの実装
ミニゲームはタイトル画面またはキノコ城のプレイルームで遊ぶ事が出来る。ゲーム中に出現する「あるキャラクター」を捕まえる事で遊べるミニゲームが増える様になっている。
- グラフィック・モーションの向上
64版と比較してパンチやキック等のアクションにおいても不自然さが少なくなった。64版は(恐らく容量と技術の制約で)地形以外のオブジェクトにテクスチャが殆ど無く全体的にのっぺりとしていたが、DS版では改められ、見た目の印象は良好である。
- キャラクターデザインの変更
グラフィックの向上によりクリボーやノコノコ等の敵キャラ等が現在のデザインに近い形で作り直されている。また、64版で初登場した一部のキャラのデザインが変更されている(ガサゴソ、ドッシー等)。やたら大きい顔をしていたクッパのデザインも今でも馴染みのある姿に。
- 難易度の緩和
マリオの壁キックの出し易さや、ジャンプ力などが64版より良くなっている。
一部コースには地形が追加され、コースアウトミスをしにくくなっている。
- アイテムの追加と変更
64版にあった帽子アイテムは廃止され、「羽根」と「へんしん帽子」、「パワーフラワー」の3種類のアイテムに置き換えられた。
但し、帽子を無くすとダメージが増えるギミックは健在。
触れると一定時間巨大化し無敵になる「スーパーキノコ」も追加されている。
- 対戦モードの追加
最大4人までのプレイヤー同士で、パワースターを奪い合う対戦ゲームが出来る。選べるコースは4種類。
尚、プレイヤーが自分だけしか居なくても遊ぶ事が出来る(勿論他のプレイヤーやそれを補うCPU等は登場しない(。またどの場合でもスタート時は全員ヨッシーで、コース内のへんしん帽子を取る事で他のキャラクターになれる。
- バグの修正
64版にあったバグは殆ど修正され(ケツワープ等)DS版では出来なくなっているが、逆にDS版でしか出来ないバグも存在する。
その他細かい仕様
- 赤コインを取った時など無印、振動パック対応版共に違う効果音に差し替えられている物がある。
- マリオがスターを取った後ピースサインをしなくなった。
- マリオの掛け声が少し高くなっている。
- ゲーム開始地点の近くに小さな庭が出来た。
- ヨッシーの音声が「でっていう」から加工された戸高一生氏の音声に変更。
- 「バッタンキングの砦」に登場するフクロウに乗った際にBGMが変更する様になった他、同コース以外にもフクロウが登場する様になった(一部のみ)。
- 最終戦のクッパが虹色に光らなくなった。
登場キャラクター
ヨッシー以外のキャラクターはクッパと手下達によってキノコ城のある場所に幽閉されている為、最初から使う事が出来ない。
パワー:★★ スピード:★★ ジャンプ力:★★
原作の主人公。城内のスタードアはマリオでしか開錠できない為、ゲームクリアの為には必ずマリオを救出する必要がある。最終コースでクッパと戦う事が出来るのもマリオだけで、本作でももう一人の主人公と呼べる立場である。
シリーズお馴染みの平均的な能力を持つが、64版よりもジャンプ力、壁キックの出し易さが向上しており、更に扱い易いキャラクターになった。表記上ではパワー、スピード、ジャンプ力の能力が全て★★になっているが3段ジャンプの高さは最高クラスである他、スピードは明らかに1番早い為、スピードに関しては実質★★★と言える。
帽子アクションは廃止されたがアイテムの「羽根」を使う事ではねマリオになる事が可能である。また、パワーフラワーを使うとバルーンマリオになる事が出来る。
パワー:★ スピード:★★ ジャンプ力:★★★
身軽な為、ジャンプ力がとても高く、この特性を利用して他のキャラクターでは辿り着けない場所にも行く事が出来る。
この為、本来なら正攻法だと時間が掛かるスターを力技で攻略可能でありウォーターランド以外の即死ギミックの殆どを踏み倒す事が出来てしまう。
マリオよりもパワーは弱いが、ゲーム中ではワリオとは違って無視出来るレベルである。また、ワリオ救出コースはルイージじゃないと入る事が出来ない(一応、裏技を使えばルイージ以外でも入る事が可能である)。
キノコ城のキノピオやボスキャラクター達からは散々な評価をされているが、他にも何故か泳ぐ速度が異常に早い為、間違い無く今作最強である。
パワー:★★★ スピード:★ ジャンプ力:★
全キャラクターで最もパワーがあり、看板を引っこ抜いて投げたり、硬いブロックや鉄球を破壊したり出来る他、物を運ぶ際のスピードが落ちない。体術で敵を倒すと他キャラクターよりもかなり遠くまで吹き飛ばす事が出来る。反面、ジャンプ力やスピードは最低クラス。
重い為か敵にぶつかっても大きく吹き飛ばされる事は無い。
メタルエリアの滝はワリオ専用コースとなり、メタルワリオに変身出来る様になる。その為、本作ではメタルマリオは登場しない。透明エリアのお堀はワリオでないと入れない仕様になっている。
普段は理由も無く人助けをする様な人物では無く、マリオ達とは仲の悪いキャラであるが、今作では特に理由も語られないまま招待された上にマリオ達のピーチ姫救出に協力している(但しOPではマリオ達と揉める描写は存在する)。
パワー:☆☆☆(無し) スピード:★★ ジャンプ力:★★★
本作のメイン主人公。最初から使用出来るキャラクター。
マリオ達と異なりパンチやキックが出来ない(但し、スーパーキノコをとれば可能)代わりに、舌を伸ばして敵を食べて倒す事が出来る(無論、タマゴにする事も可能である)。
ジャンプ力はルイージと並んでトップクラスだが、パワーがとても低い為、ブロックは木箱しか破壊出来ず(食べてタマゴにする事は出来る)、テレサを倒す事が出来ない(怯むだけ)。この為、びっくりひみつきちとテレサのホラーハウス、及び同コース内にあるルイージ救出コースはヨッシーでは攻略出来ない(但し、没データとしてキングテレサ戦及びキングアイスどんけつ戦でのヨッシーに対するセリフは存在しており、更にコード改造を使う事でキングテレサと対決する事が出来る)。
OPではキノコ城の屋上で居眠りしているシーンがあるが、ここは元々原作のED後に出現した場所であった。
救出コース「おこりんぼクリキング」のボス。マリオの帽子と彼が閉じ込められた部屋の鍵を持っており、倒すとマリオを救出できる。クリボーを作り出す能力を持つ。
元々はマリオストーリーのキャラクターだが今作にて正式にマリオ世界に存在するキャラとなった。
救出コース「きょうふ!キングテレサ」(入口はコース5「テレサのホラーハウス」の中にある)のボス。ルイージの帽子と彼が閉じ込められた部屋の鍵を持っており、倒すとルイージを救出できる。
ルイージマンションのボスだが、容姿は異なる。
「お化けに怯える顔が好みだから」という理由でルイージに執着していることが判明。また、ワリオには「オバケよりも怖い顔なのが生意気」と対抗心を抱いている。
救出コース「どつけ!キングアイスどんけつ」のボス。アイスどんけつの王様であり、アイスどんけつよりさらに大きな体とヒゲが特徴。ワリオの帽子と彼が閉じ込められた部屋の鍵を持っており、倒すとワリオを救出できる。
自分のヒゲについて妙な誇りを持っているらしく、ヨッシーに対しては「ヒゲがないな。ただのザコか」、ルイージに対しては「頼りなさそうなヒゲだな。さては、ただの脇役だな?」とまだ戦ってもいないのに上から目線で煽ってくる。
普通のどんけつではなくてアイスどんけつなのかはおそらく「スーパーマリオくん」でメイン敵として猛威を払ったからだろうか。
RTA
当初は全くといって良いほどRTAが発展しなかった。2008年になっても証拠アーカイブ動画のキャプチャによる撮影機器が高額な上にDS本体の改造が必要なことから、三脚を用いた直撮りが主流であった。
2009年3月には現存する最古のRTA記録が公開されたが、バグや時間短縮テクニックを用いない正規ルートでの攻略であった。2009年4月にDSのエミュレーターの開発が進み、TASが急速に発展した過程でRTA技術の解析も進んだ。
2013年10月に達成された当時のAny%の世界記録は、2024年時点でのAny%のチャートに最も近いものの中で現存する最古の記録である。
その後、8Star、1Starなどが確立され、2020年11月には人類史上初の10分切りが達成された。
関連タグ
Newスーパーマリオブラザーズ 本作のキャラクターの見た目やスーパーキノコのように巨大化して無敵になる巨大キノコの存在、本作のミニゲームの大部分をプレイできるなど、本作の影響が多く見られる