概要
ゼルダの伝説シリーズに登場する、本体からパックンフラワーのような口が4つ伸びたようないでたちの植物の魔物。初代『ゼルダの伝説』で初登場。基本的にボスとしての登場である。
作品ごとのテスチタート
ゼルダの伝説
メイン画像上側。
レベル3のボス。丸い本体から口が出たようなシンプルないでたちであった。
ふしぎの木の実 大地の章
メイン画像下側。
レベル6「古代の遺跡」のボス。初代に比べて本体が大きくなっている。流砂の上を動き回る。本体の中にコアを格納している。
花を開いて光弾(色的に火の玉であり、火の玉を無効化する指輪で無力化できる)を撃ってくる。開いた花をマジカルブーメランで破壊し、4つ全て破壊すると本体だけで∞を描くように走り回るので、更にブーメランで追い打ちするとコアが露出して止めを刺せるようになる。
ちなみに本体をよく見ると巨大なバズブロブのグラフィックを使用しており、そのためかコアが露出する前に直接剣で攻撃すると逆に電撃ダメージを受けてしまう。
なお、姫川明コミック版では巨大なデクババ似の怪物というデザインになり、原作と異なりアチチの実で燃やされて倒された。
4つの剣
デグチタートの名称で帰らずの森のボスとして登場。本体から伸びている蔓の先端に花がある。
4つの剣+
「ハイラルアドベンチャー」のボスとして何度か登場。
初代の姿に似ているが、4つの花はそれぞれ緑・赤・青・紫に色分けされており、同じ色のリンクで攻撃すると破壊できる。
花と違う色のリンクで攻撃すると、破壊した花が全て再生してしまう。
ゼルダ無双
巨大魔獣の1種として登場し、3D作品初登場。グラフィックは『4つの剣』のものがベースだが本体にコアがついている、触手についている花がデクババのような口になっているなどの違いがある。
乾燥地に生息するという設定のため表皮を硬化させているが、攻撃時はそれを解除する。
テスチタート本体の他、シナリオによっては触手だけが登場することがあり、その場合は敵軍砦から戦場各地または味方本拠地へ種攻撃を行う。
今作のボス敵の中でもかなりの強敵である。
プレイした人なら気づくかもしれないが、一部の動作や攻撃バリエーション(回転攻撃など)は
時のオカリナのジャブジャブ様のお腹のボスバリネードに非常に似ているものとなっている。
ブーメランを使って倒すというところまで共通。
キングドドンゴ・ゴーマ・そしてキャラクターごと違うがバリネード、
と時のオカリナの子供時代のボスが一応ではあるが揃い踏みという形となっている。
知恵のかりもの
フィローネ湿原のフィローネ神殿の中ボス。見た目は『4つの剣』版に似ている。
ボス部屋の鍵が入った宝箱を本体が取り込み、地面を潜って神殿の何処かへ逃走する。最初は頭が2本であり、攻撃を与えてノックダウンさせたり、シンクシステムで引っ張ると茎の赤い部分が露わになり、そこを攻撃して頭部を切断させられる。
また、食らいつこうとした時にバクダンを飲ませて気絶させられる他、植物なので炎に弱い。
しかし、頭を全部倒すと別の場所に逃走する。
2戦目では新たに鋼鉄のように硬い2つの頭を出し、従来通りの4つ頭になる。硬い頭は通常の攻撃は通用せず、火でも燃えないが、体内への攻撃には弱く、バクダンを飲ませることで気絶させられる。
すべての頭を倒すことで本体が開き、漸くボス部屋の鍵を入手できる(ただ、他の魔物と違って本体は消滅しない)。
こちらを丸呑みしようと食らいついたり、巨大な種みたいなのを吐き出してくる他、本体を肉薄し続けると本体周囲に毒ガスを噴出させて反撃してくる。
2戦目からはシトシトーンを吐き出して雨を降らせて炎を使えなくさせる他、本体から電撃弾を発射してくる(雨が降っている間は攻撃範囲が広くなる。)。電撃を使ってくるのは、おそらく『ふしぎの木の実』版を意識したものと思われる。
トリビア
なんと初代ゼルダの取扱説明書にはテスチタートの紹介文に、「大型のパックンフラワー」とはっきりと書かれいる。https://www.nintendo.co.jp/clv/manuals/ja/pdf/CLV-P-HAANJ.pdf
(実際、マリオシリーズに登場するパックンフラワーは非常に多くの派生種や亜種がいるのだが、テスチタートもそれに含まれるのだろうか…)
ちなみにゼルダ無双でのテスチタートはパックンフラワーにかなり似たような鳴き声を発したり、毒霧を吐いたりするので公式も多少意識しているのだろう。
後に『時のオカリナ』からデクババが登場したため、彼らの親玉と言えるようになった。