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ハイラル英雄伝説

はいらるえいゆうでんせつ

リンクの冒険を元にストーリーを再構築したゲームブック小説。1987年2月発行。
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概要編集

リンクの冒険を元にストーリーを再構築したゲームブック小説。魔王ガルゴアによって支配され呪いを掛けられた並行世界のハイラルを舞台としている。

人々は伝説の英雄リンクに救いを求めたがこのハイラルにはリンクは存在しない。しかし一つの想いが時空を越え、別の次元のリンクをこの世界に連れて来る――というところから物語が始まる。


あらすじ編集

力と知恵のトライフォースはハイラル側に保管されていたが勇気のトライフォースだけが欠けていた。

勇気のトライフォースが安置された大神殿に入れるのは、手の甲にあざを持つリンクとゼルダしかいない。

しかしゼルダ姫は原因不明の昏睡状態となっていた。そこでリンクがハイラル王に見送られて旅立ち、ゼルダ姫を救うため、そしてガルゴアの呪いを解くため大神殿へと向かう。

しかし魔物たちもガルゴアを復活させるため“リンクの血”を狙って襲い掛かって来る。


登場キャラクター編集

 主人公にして語り部。帽子こそ被っているが、黒髪でガタイの良い体格にプロテクターを着けているという、原作とはかけ離れた容姿をしている。

 ルート次第では魔物に殺されたり、溶岩の海に落ちたりなどで死亡してしまう。


 前述の通り並行世界のゼルダ姫。原因不明の昏睡状態に陥ってしまう。


 ゼルダ姫の乳母を務める老婆。

 先代ハイラル王から仕えており、様々な言い伝えを聞かされていた。そのため現ハイラル王の顧問も務めている。

 歴代インパの中では珍しく王に対して敬語を使わない。

 ガルゴアの呪いを解くためには3枚のトライフォースが必要であると王に教えた。


 オリジナルキャラクター。後ろ姿のみ描かれており、乱れた長い白髪が年老いた印象を感じさせる。旅立つリンクに、国内でもリンクしか使い手がいないというマジカルソードとマジカルシールドを授けた。


  • 黒騎士

 オリジナルキャラクター。全身を甲冑で包み、兜で素顔を隠した謎の男性。リンクの行く先々に現れサポートしてくれる。

 リンクを凌駕する凄腕だが敵か味方かは定かではない。


 オリジナルキャラクター。本作のラスボス魔界の殺し屋と呼ばれる男で、ドラキュラ伯爵をモチーフにしたような不気味な風貌をしている。正体は巨大なコウモリ。

 元々は魔王ガルゴアの腹心であり、ガルゴアが寿命を迎えてからは魔物を率いる立場になっている。ガルゴアの蘇生を目論みリンクの血を狙う。更には大神殿のトライフォースを手中に収めることで世界征服を果たそうとする。

 大物ぶった態度を取っているが劣勢になると命乞いをしたり、「へえ、ようがす」など腰の低い態度を取るなどコミカルな部分も。


  • 魔王ガルゴア

 故人のため名前のみの登場。先代ハイラル王の時代にハイラルに攻め込んで支配した。

 現在は1万歳の寿命を迎え天寿を全うしている。その際にハイラル全土に呪いを掛けた。


ストーリー編集

詳細はを。他作品のネタバレも含むので閲覧注意。


余談編集

挿絵では女性型モンスター(いわゆるハーピー)の乳首が描写されるなど当時の子供が遊ぶにはなかなか刺激的であった。モンスターとはいえこういった描写があるのは本作くらいである。


関連タグ編集

ゼルダの伝説 リンクの冒険 ゼルダの伝説シリーズ(書籍作品版)

並行世界


時のオカリナ魔王に支配されたハイラルに勇者リンクが時間を超えてやってくる作品。正体を隠した謎の青年に助けられながら魔王討伐の旅に出る――というコンセプトがまったく同じ。歴史が変わった結果、この歴史は並行世界となった。


ブレスオブザワイルド厄災ガノンによって滅ぼされたハイラルが舞台。厄災ガノンは封印されているがその信奉者たちがリンクの命を狙って襲い掛かる。


厄災の黙示録:並行世界のハイラルを舞台としておりゼルダが主人公を務める。厄災ガノンが復活しても邪魔にならないようにと命を狙われる点も同じ。


知恵のかりものゼルダ姫を主人公とした初の公式ゲーム作品。序盤のコンセプトは、正体を隠したゼルダ姫の1人旅。

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