概要
『トワイライトプリンセス』から新たに登場した用語。以降の作品でフィローネ・オルディンとともに、なんかしらの形で登場する機会が増えている。
ゲーム内ではリンクが中盤~終盤に訪れるエリアの名称で、作品によっては水が豊富な地帯だったり、砂漠地帯だったりと他の二地域に比べて地形が安定しない。
水辺の場合にはゾーラ族と呼ばれる魚人のような体を持つ種族が縄張りにしていることが多い。
名前の由来はハイラルの地を創造した三柱の女神の一柱、知恵の女神「ネール」と思われる。
主な登場作品
トワイライトプリンセス
※画像左下の個体。
ハイラル王国を守る光の四精霊の一体と、それが守護する地域の名称として登場。
ハイラル王国の北から南東部(GC版とHD版では南西部)に位置する地方で、ハイラル城と城下町も含まれる。北にはゾーラの里、南東にはハイリア湖が存在する。
当初、影の領域内のゾーラの里は氷漬けにされてしまっており、そのせいで下流にあるハイリア湖が干上がるという事態に見舞われている。そのため、デスマウンテンから火山弾をひとつワープさせて氷を解かすことになる。
精霊は大蛇の姿をしている。
影の領域から解放した後、リンクに影の結晶石の出自を伝え、危険なものであることを忠告してくる。この時のムービーがやけに怖いため、本作のトラウマの1つに数えられることも。
最後の影の結晶石を手にした後、精霊の泉に戻ってきたリンクの前にザントが出現し、精霊が応戦しようとするが瞬殺され、再び影の領域にされてしまう。そして直後にザントの誘いを拒否したミドナを苦しめる目的で再度光の世界に戻され、泉から飛び出してきた精霊の光がミドナに深刻なダメージを与えてしまうことになる。ザントに惨敗した挙句いいように利用されてミドナを死なせかけたため、プレイヤーからは無能扱いされることも……。一応フォローしておくとこの後ちゃんとリンクとミドナをザントから逃がしてくれるし、ゼルダ姫に会うようアドバイスもしてくれる。
スカイウォードソード
リンクが3番目に降り立つ地方と、そこを統治する雷龍として登場。
本作では水とは正反対の砂漠エリアになっている。長い年月を経たことによる砂漠化が原因であり、点在する時空石と呼ばれる石を起動すると過去の姿に戻る。
現在では色褪せて黄土色しか目に入らない風景だが、かつては植物が豊かでカラフルな機械が忙しなく動く場所であった。機械亜人たちが働いていたが、現代では全て朽ちてしまっている。
西にはラネール砂海が存在。ここも太古は海であり、時空石を搭載した船で過去の海を渡っていくことになる。
現代も過去も電気属性の魔物が多いため、鉄の盾を装備していくと苦戦する。
なお、本作での時の神殿はこの地方に存在している。
女神ハイリアからこの地方の統治を任された雷龍は現代だと病死しており、骨しか残っていない。過去に巻き戻した状態でも既に病に侵されているが、リンクの活躍で復活。その後の現代では骨が消滅するものの、雷龍の姿も見当たらない。終盤とある詩を完成させた際に他の龍と一緒に現れるので、(あれがイメージ映像とかでなければ)一応生きてはいるのだろう。
復活した後は荒修行というミニゲームを行わせてくれ、ボスラッシュまたはサイレンに挑戦できる。
なお、他の地方は終盤に龍が魔物の大部分を殲滅してくれるが、この地方だけは行ってくれないので、最終盤でも強い魔物が生息している。
ゼルダ無双
レジェンドモードでの第4ステージとしてラネール渓谷が登場。
本作でも水とは関係なく、魔女シアの本拠地がある魔女の谷が存在しており、全体的に薄暗い雰囲気の土地となっている。
ブレスオブザワイルド・ティアーズオブザキングダム
ハイラルの東に位置する地方。他の地方との位置関係としては、南にハテール地方、北にアッカレ地方、北西にオルディン地方がある。
『トワプリ』以来となる水エリアで、ゾーラ族との縁も復活した。
ハイラル全土の水源であり、ゾーラ川を通って中央ハイラルへと水が流れていく。ゾーラ川の上流にはゾーラの里が存在。
さらにその近くには東の貯水湖があり、さらに東側にはライネルが生息する雷獣山がある。
ゾーラ川の周囲は高い崖に囲われており、この崖がガーディアンの侵攻を阻んだことで100年前の大厄災を逃れられたという。
また、南東部にラネール山という雪山があり、その山頂付近には知恵の泉が存在する。
ラネール山周辺はラネール地方のメインエリアからは川と海で隔てられているため、アクセスはハテール地方(カカリコ村)からになり、山の西の麓までに知恵の泉へ参拝するための参道がある。
ブレスオブザワイルド
初めて訪れた際は神獣ヴァ・ルッタの暴走により雨が降り続いている。この雨のせいで崖登りがろくにできないので、厄介なリザルフォスが多くいる街道を進む羽目になる。
ラネール山はとある原因で当初は山頂部にずっと雲がかかっている。
ラネール参道の東口にはウツシエの記憶のひとつがあり、ウツシエの場所を知る旅の画家カンギスから最初に教えてもらうのがここのため、最初に見た記憶がここであるプレイヤーも多いだろう(そしてついでにライネルにも初遭遇する)。100年前は知恵の泉での修行を終えたゼルダ一行がここにいる時に厄災が復活してしまった。
厄災の黙示録
第2章にてゾーラの里およびその周辺のステージが登場。100年後よりも橋などの建築物が充実している。また、ムービー中だけだが雷獣山の山頂も出てくる。それ以外では第3章のゴングル山ステージで一部だけだがラネール湿原が含まれている。
また、DLCにてラネール参道もステージになる。経年劣化で既に多少崩れてる箇所こそあるが、崩落していた通路や水没していた中央広場などは健在であり、ここも『BotW』での姿は遺跡だからではなく大厄災の被害が原因であったことが窺える。
なお、本作の世界線では厄災の復活時期が若干早まったせいで、ゼルダは知恵の泉へ行っていない。しかし、覚醒したゼルダがハイラル兵へ演説する最中、知恵の泉があるラネール山の方角が光り輝くという描写がある(東の方角なのでただの朝日の可能性もあるが…)。
ティアーズオブザキングダム
空からヘドロが絶え間なく降り注ぐことで川が汚染されてしまっており、ヘドロの原因を探ることになる。
ラネール山には山頂に鳥望台が建設されている。
知恵のかりもの
霊峰ラネールというエリアとして登場。本作では雪山になった。水エリアはジャブール水域という別エリアが存在しており、ゾーラ族もそちらで暮らしている。