概要
『ゼルダの伝説』シリーズにおいて、作中のハイラル王国が有している常備軍。
作品によって兵士の見た目や規模などは異なるが、ゲーム内のテキストやオブジェクトからは、兵士団、騎士団、王国騎士団などさまざまな兵科が存在していたことが確認できる。
ただし、基本的には大魔王ガノンドロフとの戦いに敗れている描写が多く、時には亡霊としてリンクのガノン打倒に力を貸す演出が見られることも。
幹部格の人物としては、神々のトライフォース2では兵士長なる人物が、知恵のかりものではウギ将軍なる人物が登場する。
メディアミックスでは
漫画版初代ゼルダの伝説(未将崎雄)
中年のハイラル王が率いる騎士団が登場。ガノンに拉致されたゼルダ姫を救出するべく、王自らが指揮を執ってデスマウンテンに乗り込んだ。王曰く「わしと我が騎士団は無敵だ!」。
しかし魔族が発する魔気によって少しずつ精気を奪われて疲弊していき、更に度重なる魔族たちの襲撃によりどんどん弱っていった。最終的にドラゴン型の魔族に襲われ、ハイラル王と数名の騎士が逃げ帰るという有様となった。
なお、ハイラル王はたくましい身体をした屈強な中年として描かれている。婿養子のためかつては本当に騎士だった可能性がある。
この他にも辺境守備隊なる兵士たちがおり、辺境に出現したという魔族の調査に向かっている。
また現役時代には、ゼルダ姫の母親を警護していたオリジナルキャラクターの護衛隊長ジェナードも登場している。
漫画版リンクの冒険(未将崎雄)
前作から3年後を描いた続編。
王家に仕える忍者集団「ハイラル忍軍」なる集団が味方として登場。見た目はガッツリ忍者そのもの。王やゼルダ姫が不在のためか、インパが指示を出して動かしている。
不意打ちとはいえガノンの腕を切断するなどなかなかの実力を持つ。
終盤ではゼルダ姫たちと合流し、各地で暴れる魔族の討伐に向かった。
ゼルダの伝説②_神々のトライフォース
将校級の兵士たちが登場している。鎧の色によって「鋼の〇〇」「赤の〇〇」という風に呼ばれる。
中でも鋼の将校は二等兵卒の連隊を率いる立場だったが、アグニムに組しハイラル王を幽閉してしまった。しかしアグニムには「国王を裏切るならいずれ俺も裏切る」と警戒されており、いつの間にか魔物たちとすり替わっていた連隊に処刑された。
ストーリー終盤では赤の将校たちがハイラル城の警備に就いていたが、主人公たちの組織【剣士の翼】に乗り込まれ陥落。赤の将校はサハラに脅されたことでアグニムの居場所を白状し、戦意喪失した。
またアグニムに反感を持っている兵士たちも少なからずおり、主人公たちに合流して反旗を翻している(アグニムに従っている振りをしていた)。
闇の世界の魔物たちも警備についており、兵士たちよりそちらの方が手強かったという。
漫画版神々のトライフォース(かぢばあたる)
王立騎士団長アルジュナなるオリジナルキャラクターがレギュラーとして登場。名前の通りゼルダ姫やハイラル王を守護する騎士団のようだが、どのような組織なのかは一切説明がない。また団員もアルジュナしか登場していない。
なお、アルジュナはゼルダ姫にツッコミを入れられるくらい親交がある。裏設定ではアグニムに狙われていることを注意喚起している。
リルトの誓い
神々のトライフォースから遠い未来を描いたスピンオフ漫画。
王家兵士団なる組織の存在が語られており、その幹部であるグラスゴーが登場した。しかし彼はガノンドロフよろしく王位を奪うという野心を秘めていた。
力のトライフォースを手にした後は各地を侵略し、三邪王を名乗るようになった。
しかし掲載紙の休刊に伴い本作が打ち切りになったため、ストーリーがそこまで進む前に終わってしまい、グラスゴーの出番は殆どなかった。
漫画版ふしぎの木の実(姫川明)
独自設定としてリンクがゼルダ姫の護衛騎士になっている。
リンクの家系は代々王家に仕える騎士の血筋であり、先祖にはオリジナルキャラクターのレバンが登場する。
漫画版4つの剣+(姫川明)
独自設定としてリンクの父親が登場。騎士団長を務めている。
物語序盤に魔物を率いて城に攻め込んだシャドウリンクから騙し討ちを受け、闇の中に幽閉されてしまった。
関連タグ
ハイラル軍(ブレスオブザワイルド):『ブレスオブザワイルド』・『厄災の黙示録』・『ティアーズオブザキングダム』のハイラル軍について纏めている個別記事。