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懲役339年

ちょうえきさんびゃくさんじゅうきゅうねん

小学館「裏サンデー」にて連載されていた漫画作品。作者は伊勢ともか。 生まれ変わりを重んじる世界で、大懲役339年を言い渡された罪人とそれを取り巻く人々の物語。
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概要編集

懲役339年は、伊勢ともかによる日本の漫画作品。作者のデビュー作である。

WEBマンガ『裏サンデー』及び漫画アプリ『MangaONE』にて、2014年5月2日から2015年6月5日まで連載された。全4巻。


輪廻転生を重んじ、前世の行いによって現世での身分が決まると信じられている世界で

五部作からなる「大犯罪者ハロー」とそれを取り巻く人々の物語。


元々は、裏サンデーが2013年9月13日から2013年12月23日に開催した『第2回連載投稿トーナメント』の応募作品の1つであったが、140作品の中を1回戦・2回戦・3回戦とも1位という成績で勝ち抜き優勝。そのまま連載化された。


物語編集

“教典”に記された神の教えを真理とする国。

“魂の輪廻”・“生まれ変わり”も、この国の人々にとってはひとつの真理であった。


自らの犯した罪により、

懲役339年もの途方もない刑を課せられることとなった大犯罪者・ハロー・アヒンサー

彼は20年服役した後死亡するが、319年もの刑期を残した魂は未だ浄化されておらず

すぐさま、ハローの“生まれ変わり”とされる「赤毛」「金の瞳」「脇腹の痣」などの身体的特徴を持つ赤子が、同じ監獄に収監される。

彼らは当然、前世の記憶も無く罪の意識もない。

それでも、前世に犯した罪を償うために死ぬまで服役を続けるのであった・・・。


永い年月の中、幾人かの“ハロー”とそれを取り巻く人々が紡ぐ物語。

主要人物編集

ハロー編集

ハロー・アヒンサー(初代)

悪逆の限りを尽くし、神の教えにも背いたとして懲役339年を言い渡された大罪人。

33歳の時、南の監獄にある長期囚棟へ収監され、20年服役した後、53歳で発狂し獄中死した。



二代目ハロー

初代ハローが死んだ直後西の田舎町で発見され、身体的特徴が初代ハローと一致していたことから、ハローの生まれ変わりと判断され、出生間もないにもかかわらず南の監獄へ収監される。

第一部冒頭時点での年齢は10歳。発育の関係か身長は114㎝(2年後128㎝)と非常に低い。


三代目ハロー

第二部冒頭時点での年齢は23歳。体格は188㎝の大柄でたくましく、厳つい顔つきをしているが、心優しく他の囚人からの信頼も厚い。

前世での罪を償うために、毎日自由時間になると真っ先に祈教室へ向かい、祈りを捧げている。


四代目ハロー

歴代ハローの中で初めての女性。19歳。

自らに課せられた過酷な運命を感じさせない、明るさと前向きさを持つが、年に何十回も教戒を受けさせられるなど問題児な一面もある。


五代目ハロー

髪の色や顔の傷、黒い右目と金の左目のオッドアイである点など、歴代のハローとは特徴が異なる少年。16歳。


六代目ハロー

法皇の起こした奇跡により、自らの前世を思い出したとされる少女。6歳。

前世の記憶を持つものは「聖人」として扱われるため、大罪人でありながら「奇跡の巫女」と呼ばれている。


南の監獄編集

アーロック・ベルマーク

第一部で、南の監獄に配属された新人看守。22歳。

配属されて早々、二代目ハローの、初刑務を監督することとなる。罪の記憶もないまま一生を塀の中で終えなければいけないであろう二代目ハローに対し、複雑な感情を抱いた。

第二部では、刑務所長となっており、囚人の更生を第一に考える人情派の刑務所長として知られており、南の監獄は彼の方針で囚人にも自由時間が与えられている。

彼が残したあるものが、以降の物語を大きく動かすこととなる。


シナト・ノア

第三部にて、南の監獄に務める刑務官。24歳。

前世は”高名な教父”とされているが、本人は”生まれ変わり”をはじめ教典の教えについて懐疑的。

偶然から四代目ハローの教戒を担当することになり、それがきっかけで彼女のことを気にかけるようになる。


皇憲隊編集

オレンジマン・トワイロード

法務庁管轄特別部隊”皇憲隊”所属、階級は大尉。

前世は、現役時代一度も任務に失敗することがなかった軍人とされ、現世でも将来的に相応の地位が約束されており、現時点では大尉という地位でありながら、多くの軍人を動かすことができる。

神学校時代のシナトの知人だが、当のシナトはオレンジマンのことを「いけ好かないやつ」と煙たがっている。表向きは教典の教えに忠実な思想の持ち主であるが…。


法皇編集

ユースティティア8世

第五部で登場する法皇。12歳。

法皇とはいえまだ幼く、口調こそ尊大であるものの、言動の中身は子供のそれである。

しかしそういった面は肉体的な幼さの一部として捉えられるため、民衆は法皇への畏敬の念は忘れない。

関連タグ編集

裏サンデー 前世

外部リンク編集

裏サンデー | 懲役339年

懲役339年 - Wikipedia

劫火の教典』 - 伊勢の2作目となる、同じく宗教を扱った作品。現代宗教がテーマで、それ故に宗教団体から圧力をかけられて打ち切りになったと読者からは噂されたが、本人のnoteによると『懲役339年』で必ずしも悪ではないと表現したはずの宗教を悪役として描くことに葛藤があり、方針が定まらず描き直しするなど迷走してしまったことが原因だとしている。

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