はじめに
本稿は解説修正の【執筆依頼】が提出されています。
時に度々の構成変更などがある事も御寛恕を願います。
概要
4コママンガを毎日更新しているTwitter4コマ「ツイ4(ツイヨン)」で、2017年11月1日~2017年11月24日まで30話短期集中連載をした後、本格連載が決定。
2018年2月~2019年11月の期間で不定期更新も含む掲載がされた。
書籍は紙本/電子で全3巻。
学生結婚をした学生夫婦の高校生活。10代で結ばれた二人や周囲の人達とバカみたいに騒いだり、悩んだり、幸せを感じたりする日常ラブコメディ。
あらすじ
高校3年生の新婚夫婦、広島出身の鬼城御伽とアメリカ人のポリーナが仲良く学んで生きる夫婦の物語。
登場人物
主人公夫婦
鬼城御伽(おにじろ おとぎ)
東京帝都大付属高校に通う3年生。ママっ子。
本作の主人公。愛称はオトで、番長と呼ばれることもある。
鬼城ポリーナ(おにじろ ‐)
東京帝都大付属高校に通う3年生で、アメリカに在住していたロシアとフィンランドのハーフ。
本作のヒロイン。愛称はポーニャ。
主人公・御伽が10才の時にアメリカで彼と知り合い、後に学生結婚する。結婚後は来日して、夫と同じ高校へ通っている。
主人公夫婦の家族
鬼城桟(おにじろ ざん)
東京帝都大付属高校に通う3年生で、主人公の双子の姉。パパっ子。
愛称はざんねえさん。
出身は広島だが、現在は標準語を使う。
- 参考外部リンク【桟姉さんの間抜け場面例】※単行本未収録の配色版
作者の別作品「こわもてかわもて」にも登場する。
鬼城花丸(おにじろ はなまる)
鬼城家の三男坊。3歳。
姉の桟からは、特によく面倒を見てもらっている。
魔法少女作品「魔女キュア」が好き。
作者の別作品「こわもてかわもて」にも登場する。
鬼城金次(おにじろ きんじ)
桃の夫。本好きで本屋に勤務する部長。在宅時は主夫もしている。
出身は東京。妻の桃とは、子どもの頃に広島へ引っ越した時に出会った。高校卒業を待って、大学生で桃と結婚した学生夫婦だった。因みに上京して妻と同棲し、かなり太って髪は薄くなってしまった。
鬼城桃(おにじろ もも)
金次の妻。出身は広島で、広島弁で会話する。旧姓は浦島(うらしま)。御伽と桟、花丸の実母。子ども達へのしつけは主に彼女が行っていた。
病気のため毎週土日は病院で入院生活を送っていた。闘病中も母親としての強さは変わらずであったが…。
主人公夫婦の同級生
龍々龍々(たつた りゅうじ)
東京帝都大付属高校に通う3年生。料理男子。
主人公・御伽とは6才の時からの幼なじみで、高校生の今でも関係は良好。
鹿波町鹿波(かなみまち かなみ)
東京帝都大付属高校に通う3年生。
高級マンションで一人暮らししており、趣味で同人誌を出している。その作品は彼女のクローゼットへ山のようにある…。
漫画好きで趣味が同じ事もあって、転校生だったポーニャとは話が合う仲になった。
火之星撫子(ひのぼし なでしこ)
東京帝都大付属高校に通う3年生。
真面目なクラス委員長であり、クラスメートからは室長(しつちょう)と呼ばれ慕われている。
他・学校関係者
鶴乃(つるの)
東京帝都大附属高校の科学担当の女教師であり、主人公夫婦のクラス担任も務める。左目の下にホクロが3つ並んでいる。面倒見は良いが面倒臭がりな性格の模様。またお子さん持ちで、子ども好きな一面がある。
生徒からの愛称はつるちゃん(先生)。同僚の職員からは観世(かんぜ)先生と呼ばれている。
柊樹(ひいらぎ)
東京帝都大付属高校に通う3年生。
その他登場人物
だがしやの店主
幼少期の御伽と桟が「じじばば屋」と呼ぶ駄菓子屋の店主である老婆。
柳(やなぎ)
浅黒肌でサングラスをかけた身長180cmの女医。限定モデルの高級車を持てる裕福な一人暮らし。独身で男性からモテるらしいが全員ヒモらしい。
主人公一家・鬼城家(おにじろ ‐)の主治医。主人公の母・桃とは大人になってできた数少ない友人。鬼城さん家で一緒に食事するなど親しい間柄で、家族一同からは「でか先生」と呼ばれ頼りにされている。
森田(もりた)
主人公の父・金次が働く本屋の営業部に務める眼鏡をかけた女性社員。
物腰柔らかな人柄であるも、筋肉が関わると興奮して少し(?)暴走気味になる。そんなフェチもあって、真夏に筋肉好きのための筋肉だらけの漫画フェア【筋肉まんじゅうフェスティバル】を企画した事がある。
九十九の満月パロディ
作中には作者・小雨大豆の妖怪漫画『九十九の満月』で登場した地名・道具・演出などのパロディが所々でみられる。
また九十九の満月で子ども好きの左目に鶴の羽が生えた妖怪姉さんが高校教師になったり、触覚のような髪が生えた元気いっぱいのお嬢様が高校の職員になったりと、まさかの配役で再登場している。
更にこの漫画について学生達がLINEでコメントする話(エピソード)がある。
場所・品物・一幕など
- 並び順は自由(ランダム)に羅列。
- 一幕は単行本未収録の配色版も制作された寸話や、作者・小雨大豆の感性が発揮された小話などを抜粋(※中にはネタバレに触れる内容も含まれます)。
- 外部リンクは、掲載場・ツイ4(ツイヨン)や、作者の𝕏️(前代・Twitter)へ連結。
場所
東京帝都大付属高校
主人公夫婦が通う日本の高校。制服は、男子が学ラン、女子は黒セーラーが指定されている。校則でスマホ・ケータイの持込が禁止や買い食いの禁止などがあるも、生徒たちは承知しつつ学校生活を謳歌している。
おんでこ神社
因みに「おんでこ」と言えば、作者の前作にも登場する地名がある。
行事/催し物(event)で、主人公の学友女子・鹿波町鹿波(かなみまち かなみ)が自主制作本を販売しており、購入者との交流場でしか得られない「思い出」を振り返る。
- 参考外部リンク【鹿波町鹿波の面白味】
また漫画家が描く漫画家の一幕から、後述の〝キカイ〟と整合すれば彼女を通して作者が抱く表現者の生き甲斐でもあるのだろう。
この他に主人公一行は「動物園」「水族館」「骨董市」「本屋」などへも赴き、行く先々で酔狂な交流も描かれる。
品物
道路沿いへ児童の交通安全及びドライバーに対する安全注意喚起を目的として据えつけられている人型看板。
そのユニークな姿からか幼少期の主人公姉弟が遊び相手にしたり、骨董市で見つけてしまったり!?
おんでこ神社のパワーストーン
幼少期の御伽と桟がおんでこ神社で見つけた石。緑色の半透明で、角のかけた欠片のような形をしており、幼かった2人は「願いが叶う石」と呼んでいた。
パインラムネ
6個入りのラムネ。中には星(スター)の印入りがある当たりラムネも入っている。幼少期の御伽と桟は、回復アイテムの「パワーラムネ」・星の印入りラムネを「スターパワーラムネ」などと呼んでいた。
鬼城家(おにじろ ‐)にとってパインラムネは、とても思い出深い品物となっている。
- 参考外部リンク【なんかすごい力に選ばれた俺たちが完全回復スーパースターラムネを手に入れるまでの話】1/7
親友の写真
主人公の学友男子・龍々龍々(たつた りゅうじ)が、かつて親友・御伽と離れ離れになった幼少期、海外から届く友人の幾つもの写真について述懐する。
持ち運びできる小型の電話機、この便利道具が普及前後について語り合う生徒と先生の話。それは、いつの時代も変わらない〝青春のめんどくささ〟を謳歌する話題であった。
- 参考外部リンク【鶴乃先生が諭す〝時代〟の話】
キカイ
それは機械(もの)であったり、機会(こと)であったり。
まだ漫画家の卵・鹿波町鹿波(かなみまち かなみ)が、ふとした〝キカイ〟へ気づく。
- 参考外部リンク【鹿波町鹿波の〝キカイ〟】
- 単行本未収録の配色版【鹿波町鹿波の〝キカイ〟】
なお本話はYahoo!ニュースでも紹介された。後に作者は「漫画家になる事について思ってたこと」を趣旨に描いたと明かしている。
その他・一幕など
魔女キュア
作中で子どもに人気の魔法少女作品。
主人公姉弟が幼少期の頃から続いている作品群である模様。
作者の別作品「こわもてかわもて」にも登場する。
特定の相手を恋い慕う気持ち。
主人公の学友女子・火之星撫子(ひのぼし なでしこ)が思い悩む心情、第二次性徴期特有の所感へ“勘違(かんちがい)”ではと自問自答していたが・・・。
現代と比べて昔のほうが素晴らしかったと感じ、その時代を良い時代と懐古する事。
主人公の父親・鬼城金次(おにじろ きんじ)が生きてると色々ある話をしてくれる。
本作では漫画、同人作家・鹿波町鹿波(かなみまち かなみ)を通して多種多彩(ダイバーシティ)について綴られる。
- 参考外部リンク【鹿波町鹿波の彩り】
また漫画家が描く漫画家の一幕から、先述の〝キカイ〟と整合すれば彼女を通して作者が抱く表現多様の捉え方でもあるのだろう。
抗癌剤治療
多くは「抗がん剤治療」の表記がほとんど。
本作で描かれる主題の一つ。主人公一家・鬼城家(おにじろ ‐)が抱えている問題について、時に哀しみ、時に慈しみを学び生きる夫婦愛/家族愛も描かれる。
場面例
余談
- 主人公夫妻の馴れ初めが、ツイ4版の49話だと5歳だが単行本では10才に修正されている。
- 作者・小雨大豆が漫画情報を発信するマガジンサービス「Comee mag.(コミーマグ)」のインタビューを受けた際には、『学び生きるは夫婦のつとめ』と『こわもてかわもて』が同じ町内の物語であるなどの裏設定や創作活動の心がけを語っている。
- 単行本「学び生きるは夫婦のつとめ」2巻と「こわもてかわもて」1巻の表紙カバー裏を並べるとちょっとしたお遊びとなっている。
関連サイト
その他リンク
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この物語はー
幸せな俺が
幸せな夫婦となって
幸せな家庭を作って
幸せに生きてー
幸せに死ぬまでの物語じゃ
ああ本当に―