概要
誕生日:5月7日
年 齢:18歳
小雨大豆の妖怪漫画「九十九の満月」に登場する赤鬼(あかおに)で鬼岩島黄太の姉。
禍神(まがつがみ:強い思いを持って死んだ生物が化けた異形の存在)から呪いを受け、暴走していた所を満月らに助けられる。
呪いを解くために満月たちの旅に同行している。
九十九世界の「鬼」は妖怪ではなく、哺乳類オニ科の動物として登場する。
その他、詳細は【鬼(九十九の満月)】を参照。
出身はおんでこ屋敷(空を飛ぶ巨大なお化け屋敷で本作の舞台)ではなく、地上生まれ。
屋敷に来る前は、灰の兄妹という鬼の家族と暮らしていた。
その他、詳細は【灰の兄妹】を参照。
鬼物(人物)
※本世界の鬼文化では「人」の字を「鬼」の字に変えて言葉にする大昔の風習がある。本稿もそれに習い「一鬼(一人)」のように表記する。ただし人間に関する事柄は変換せず表記する。
因みに作中の鬼岩島姉弟は、人と仲の良かったじいちゃんに習って、変換はせず「人の字」を使っている。
容姿
角 | 右前頭部に生える一本角 |
---|---|
鬼状紋(きじょうもん) | 目のふち |
固有色 | 赤色 |
鬼の特徴 | 鬼技がすごいこと。威力・応用の幅がすこぶる大きい。 |
右腕が根元から欠損した隻腕。右肩から生えるようにタコの妖怪:ミズ江(乙女)が入った蛸壺を付けている。タコの触手が義手替わりになっており、頭の賢い彼女のお蔭で日常面・戦闘面で大いに助けてもらっている。
性格
短期で頑固。口は悪く素直ではないが、弟・黄太には厳しくも甘く、雪鷹には(初めての女友達もあって)厳しくも優しく接している。
だが精神的に幼い黄太の面倒をみたり、雪鷹を気遣ったり、破天荒な違ネェに振り回されたりと、結構な苦労鬼(苦労人)。
自分でもつい面倒を見てしまう事に後悔するが、仲間を思う気持ちは変わらない素敵姉さん。
自分を頼ってくれる事に「悪くない」と頬を赤らめたり、体型(スタイル)が良いことに照れるなど、かわいい乙女な一面もある。
長い放浪生活を送ってきた事もあって、服は動きやすい物で良い・毎日風呂に入る事に慣れないなど、女性の身嗜みといった事柄は大雑把。だが決して無頓着ではなく、雪鷹とのお買い物(ショッピング)に付き合うなど関心はある模様。
過去に鬼達を迫害してきた人間への偏見を持ち、過去の出来事から人間を激しく嫌悪している。
人間である満月とは犬猿の仲。事あるごとに彼へ毒舌で責めたり、傍目からみても明らかな毒のある態度、時には満月と子ども並な口喧嘩といった大鬼げない(大人げない)様子が顕著。しかし、満月が弟・黄太(おうた)に慕われている事や彼の武人としての実力などは認めており、後述の事情もあって小癪な信頼関係が築かれている。
紅は全ての人間が鬼達に悪意を持っていない事は理解している。だからと言ってすぐに受け入れられるほど、平穏な鬼生(人生)を歩んでこなかった事もあり複雑な心境・鬼生観(人生観)を持つ。
黄太からは「時間かけて信用出来る人間がいる事を知れば良い」と言われ、それからは人間(満月)を信用する事に努めている。
因みに黄太はおじいちゃん子だが、紅はお父さん子だった。
女子力
料理が得意で意外と女子力は高い。
腕前は旅館の大家に直ぐにでも働いてもらいたいと評される程の料理上手。
今は左手で調理をするが、灰の兄妹にいた頃は右手で刃物を扱っていた。
もともと両利きなのか不明だが、スゴイね!
せくしー
温泉回(単行本だと3・4巻)では、湯けむりやミズ江(タコ)の触手でうまいこと隠れている御褒美(サービスショット)が満載。
他に台所での三角巾姿、ショッピングの衣装変え、看護婦帽子(ナースキャップ)を被ったりと超・可愛(そう・きゅ~と)な場面に恵まれている。
更に、体の前面しかない検査服(後ろから見ると真っ裸!)を着た事もある。
紅「なんかこれ、スースーして気持ち悪いな…。」
その時の体型(スタイル)を見ると痩身少女(スレンダー)のひn…スパンっ!(ミズ江の一撃)
能力
あんなやつ、私だけでへっちゃらちゃいだからよ。
鬼の身体能力は高く、紅も人間の大人以上の筋力がある。
- 左拳を地面に叩き付ければ、大きな土埃が舞い地面を割る。
- 相手が撃った捕獲弾が開くより先に、駆け抜ける瞬発力。
- 相手の顔面に蹴りを浴びせ、ひびが入るほどの脚力。
素の戦闘能力はかなり高い。
因みに紅が着ている服は紅(あか)い着物。それで蹴りをするとは大胆である(安心して下さい、履いてますよ)。なのでせくしーな健脚が見所である。
他には、紅自身の魂魄(こんぱく:万物構成の一つであり、汎用性に優れた元素)を使って放つ見えない刃:空爪(からづめ)を使う。右腕の蛸壺からミズ江の触手で攻撃と防御や、ミズ江を巨大化させて共に戦うといった臨機応変な戦法も行う。
鬼技【紅鏡(くれないかがみ)】
血で作った小さな鏡を使って相手に幻影を見せる能力。
紅一面鏡(くれないいちめんきょう) | 自分と同じ虚像(分身)を作り動かす。 |
---|---|
紅二面鏡(くれないにめんきょう) | 紅一面鏡で作った虚像(分身)を複製して動かす。 |
紅三面鏡(くれないさんめんきょう) | 自分以外の人や物などの虚像を作り、相手を騙す。 |
姿形だけでなく、音源・体温・魂魄痕(こんぱくこん)など再現・偽装しており、解析能力がある相手だろうと騙す精度がある。この騙しは複数人同時に効果を発揮できる。
紅鏡(くれないかがみ)が初描写された場面では、相手の視覚にしか作用しない効力だったので、分身の攻撃に合わせて小さな空爪(からづめ)を放ち攻撃が当たったと思わせ、あたかも「目の前にいる分身は攻撃力のある存在」と錯覚させる戦法を行った。
紅一面鏡と紅二面鏡に関しては『並列処理型の分身』という特性がある。
虚像(分身)が見た・聞いたなどの情報を実像(本体)と共有できる。ただし、虚像(分身)が得た情報と今実像(本体)が見ている視界が「本体と分身が視ている光景」と重なってしまうため、慣れないと酔いやすいなど操作はかなり難しい。始めは扱い方の訓練が必要であり、その甲斐あって現在の紅は自由自在に使いこなしている。
現在の紅みたいに扱いが熟練すれば、戦場といった危険地帯にいる分身の情報を安全な所にいる本体が獲得できる便利な能力として有効活用できる。
偵察や見張りで紅鏡(くれないかがみ)の分身がやられたとしても、本体は争いの兆しを察知して無傷で逃げる事も出来る。
敵も味方も傷つけない"逃げるが勝ち"の精神を体現した、紅の自慢な鬼技(おにわざ:超能力)である。
弱点:血で作った小さな鏡の強度はガラス程度で割れやすく、鏡自体の攻撃力は皆無。
タネが分かってしまうと対応措置はいくらでも取られてしまうため、鬼技(おにわざ:超能力)の出始めに土埃をあげるなどして、鏡を作る所を見せない措置が必要。
紅はこの弱点を十分承知なので、紅鏡(くれないかがみ)の発動前後にある駆け引きは、今までの修練・乗り越えて来た修羅場で磨き上げている。
関連タグ
小紅(月歌の始まり)・・・紅と黄太のご先祖さま?