九十九の満月・用語一覧
つくものまんげつようごいちらん
※本稿は作成中の部分があり、未完成の記事です。
※作中やおしこさ(本編後にある補足説明)、単行本でも説明しきれていない用語に関しては、読者の見解が含まれている事をご了承ください。
※『九十九世界用語』は文字数が多くなる予定なので、中見出しは五十音順で作成されています。追記・修正される方は、出来れば五十音の並び順で編集されるよう宜しくお願い致します。
小雨大豆の妖怪漫画「九十九の満月」(以下、九十九世界とも)に登場する用語の中で、全種族に関する『九十九世界用語』と幕府など『人間社会用語』に関する事柄をまとめた。これらは同一世界観の前日譚「月歌の始まり」にも適用される関連事項である。
また便宜に、WEB版「九十九の満月」で使用された楽曲等についても記述する。
九十九世界に登場する鬼の用語に関しては鬼(九十九の満月)
九十九世界に登場する妖怪用語に関しては九十九神(九十九の満月)
本作の舞台であるおんでこ屋敷や屋敷内(体内)にある組織等に関してはおんでこ屋敷
を参照してください。
留意
2022年1月現在では、掲載場「ニコニコ漫画」の運営変更によりアプリ版で全話が公開中なため、WEB版「九十九の満月」を最終話まで閲覧する際は携帯機器の使用が必要である事に留意。因みに同年現在の単行本は全4巻発売中で、WEB版【その1】~【その26】を、ほぼ全ての画(コマ)や演出などが描き直しされて収録されている。
戦神(いくさがみ)
九十九世界にある“称号”の事。戦争で大きな武勇を作った人や妖怪に付く「戦神」の称号は大変珍しく、全国でも名乗れる人は数人程度。つまりは超・最強(そう・すとろんぐ)な武人(ぶじん)に付く通名(とおりな)の事。
神技(かみわざ)
人が後天的な努力で手にする能力の事。作中では鬼の様に強い剣術が神技として登場している。また人だけでなく妖怪にも適用される。
例:鴨川合戦剣術(かもがわかっせんけんじゅつ:実践を想定した実戦剣術)
鬼道(きどう)
作中やおしこさ(本編後にある補足説明)でほとんど説明されていないが、鬼や妖怪、龍、人自身が持つ魂魄(こんぱく:汎用性の高いエネルギー)や妖質(ようしつ:汎用性の高いエネルギーを変化させた物質)、鬼技(おにわざ:超能力)を扱う分野の事と思われる。
軍神(ぐんしん)
魂魄(こんぱく:汎用性の高いエネルギー)を元に造られた人造妖の事。一時だけ作る(生み出す)式神(しきがみ:従属関係を結んだ妖怪)より高度長期的に具現化した「物」で、高度な技術と予算で造られた「戦術用」…つまり現実世界に例えるなら戦車や戦闘機などの兵器である。
元服(げんぷく)
奈良時代以降の日本で行われた成人式の事。作中ではっきりした表現がされていないが、おおよそ15~16歳の男女が【元服=成人】と思われる。ただし九十九世界では習慣となっており、法律上ではまだ子どもだが結婚や飲酒は出来る模様。【その137】で満月(主人公)が家の方針で15歳から元服を行うと描写されている。【その9】で「※お酒は20歳になってから」と注意書き(テロップ)されているが、【その50】で16歳の雪鷹(ヒロイン)が飲酒しているので読者への注意事項と思われる。
関連サイト「ななしのや本舗」にて、元服はおんでこ屋敷オリジナルで、鴨川家(主人公の実家)の元服は独自のものなので 若干主要人物の元服を迎えた時期が違うとの事。
魂魄印(こんぱくいん)
魂魄(こんぱく:汎用性の高いエネルギー)がたっぷりと詰まった道具。大きさ(サイズ)はお茶缶ぐらいの物から指の間に収まる印鑑ぐらいの物まで様々。これは日常や戦闘時で利用されている便利道具の一つ。例えば、日常面だと建築の仕上げで一気に建設するための起爆剤にして成長促進剤となり、戦闘時だと技を繰り出す際の燃料(エネルギー)として消費されている。そのためとっても高価な代物!!
月代(さかやき)
前額側から頭頂部にかけて半月形に髪を剃るまたは剃り落とした髪型。平安時代、武士が兜をかぶった頭が蒸れるのを防ぐため頭頂部の髪を抜いていたのに始まる。九十九世界だと日常・戦闘時は総髪が主流のようだが、そうでない髪型の者もいる。
だが【その154】のおしこさ(本編後にある補足説明)で、伝統好きの妖怪(オジキ)が鎧甲冑を着て(この時代、鎧の必要性は低いにもかかわらず)戦国武将のような格好で出陣する者や【その169】のおしこさで、普段長髪の剣豪(アイドル)が気合い入れの為に月代で戦場に出陣している事から、昔ながらの伝統を貫く武士(もののふ)が少なからずいる模様。
式術(しきじゅつ)
御札(式札)や巻物などに書かれた魂魄回路(こんぱくかいろ:汎用性の高いエネルギーを流す文字状の回路)に魂魄(こんぱく:汎用性の高いエネルギー)を流すことで下記の式神を作ったり(生み出したり)、自在倉(じざいくら:九十九世界の便利道具)や防壁などを作る技(術式)の事。
式神(しきがみ)
従属関係を結んだ妖怪の事。大概の式神は、上記の式術で一時的に作る(生み出す)"疑似的な妖怪"。
自在倉(じざいくら)
術式で外見はそのままに、中身は空間の収縮・拡大を施して物がたくさん入る便利道具の事。
質より量の物量戦
一騎当千の戦国武勇は昔の話。近代戦の根幹は…質より量の物量戦さね!!
漫画「九十九の満月」の裏主題(うらテーマ)のような用語。少しネタバレになるが作中では、とある妖怪の商人はそれを金儲けの為に利用し、とある鬼はそれには敵わない事を理解して「逃げるが勝ち」を信条とし、とある人間はそれを調子こいて相手を潰す事に利用し、とある妖怪はそれがもたらす悲惨な結果を回避出来ないか知恵を巡らし、とある妖怪達はそれを死に場所と決めて喜んで飛び込むなど様々な形で質より量の物量戦の事が描かれている。
通貨(つうか)
九十九世界の通貨単位は「1文=1円、1両=1万円、小判1枚=100万円」となっている。【その13】のおしこさ(本編後にある補足説明)で、九十九世界の物価が解説されており、その中で「おんでこ屋敷の物価」も含めまとめてみると…。
○あまんじゅう1つ=約100文(=100円)
○おにぎり1個=約120文(=約120円)
○満月のぞうり(消耗品)=約2500文(=約2500円)
○包丁1本=約1両2000文(=約1万2000円)
○(普段着の)着物=約2両前後(=約2万前後)
○(雪鷹の)着物=約120両(=小判1枚と20両=約120万円)
独自のお金
九十九世界では地方分権が進んでおり、藩によって独自のお金が発行されている。同じお金でも、銭に刻まれた漢字や紋様の柄(デザイン)が少し違う。
小雨「あ、いつもの描き間違いじゃないよ!いつもって何だ!」(詳細は下記の「描き間違い」を参照。)
例えば、
貧民街生まれの子ども妖怪が盗んだお金は「天元同地」銭
働き者の昆虫妖さんが初めてもらったお給料は「天地開明」銭
これらの柄(デザイン)は【その26】のおしこさ(本編後にある補足説明)で一度に確認出来る。
このお金はどちらも同じ額だが、作った場所によって信用度が違うため、信用度の低い銭はお店で嫌がれたりする。またそんな理由で、お祝い事に適した銭、凶事に適した銭などがあり、冠婚葬祭に合わせた細かい使い分けを心がけ…という裏設定があったらしい(作者曰く「どうだい?使えなさそうな設定だろう?」との事)。
禍神(まがつがみ)
九十九世界に登場する妖怪とも言えぬ厄介な存在。強い思いを抱いて死んだ生き物が、死して直接妖怪へと変わったおぞましい生き物…。その誕生経緯から「死に物(しにもの)」と言われている。なので、妖怪であり、妖怪でもない存在なので、こちらの記事に記載。詳細はリンク先へ。
命紋(みょうもん)
Q あの巻物についているマークってなんなの?
A 印鑑みたいなものです!
登場するキャラや物の名前が書かれた巻物(テロップ)の下に描かれている(作者がうっかり描くの忘れる)丸い紋章(マーク)の事。これは鬼や妖怪、人が持つ命紋と呼ばれるもので、式契約にも使う大切なパーソナルマーク。種類は大きく分けてこの4つ!
流派紋(りゅうはもん)
かもんでもあるけど…。所属している団体や流派を表すのがこの流派紋。
家紋は何もしなければそのまま命紋に登録されるので証明印にも使えるが、流派紋を証明印に使う場合は忘れずに届け出を出す必要がある。
神紋(じんもん)
だれかがつけた。動物妖など下級妖怪がつけられるのがこの神紋。
下級妖が自らつけることはなく、多くは発見者が登録している。おんでこ屋敷では登録されていない妖怪がたくさんいるので、満月が張り切ってつけてますよ。ちなみに戦国万妖の印も例外的にこれに属している。
天応(てんおう)の乱(らん)
九十九世界で起きた大戦の事。第一次は600年前に起こり開戦理由は不明。この時、戦国万妖という最強の人造妖が製造された。第二次は50年前に起こり開戦理由は鬼の角と言われている。
やあ、やあ、我こそはー
名乗りの事。戦において武士が味方や敵に向かって自分の姓名・身分・家系などの素性、戦功、戦における自分の主張や正当性などを大声で告げる。作法として、名乗りが行われている間に攻撃することは良しとされていない。作中ではよく鬼・妖怪・人間が各々または成り行きで(種族を超えて)団結した者達が、戦闘前に(真面目だったり・名称を好き勝手に付けて)名乗りを上げている。
江戸幕府(えどばくふ)
九十九世界の時代背景は大正時代くらいのお話だが、江戸幕府はまだ続いている。江戸時代までは史実通りで開国してから45年くらいたっており、外国の文化交流が盛んなど現在とは少しずれた歴史となっている。法が整備され、身分制度の撤廃・四民平等・自由民権など、誰もが自由に生活できる平時の時代を作った政府機関。
ただし平安な生活を過ごせている者はごく一部の人達だけの話で、妖怪・人間社会にはまだ貧富の差や弱肉強食、身分の差別、男尊女卑など厳しい世の中となっている。法の整備で鬼も安心して暮らせるようになったと言われるが、未だに鬼技(おにわざ:超能力)が宿る角目当ての鬼狩(おにがり)が横行している。
陰陽十家(おんみょうじゅっけ)
人間の名家。大昔に怖い妖怪などを退治した者達に、時の天皇から土地を献上された超エリート一族の末裔。
※前述した通り、2022年1月現在では、掲載場「ニコニコ漫画」の運営変更によりアプリ版で全話が公開中。そのため後述の事柄を閲覧する際は携帯機器の使用が必要な事に留意。
オリジナル楽曲
Q 九十九の満月に使われてるBGMを教えてくれえ!
A この質問多いんだ!
Web版「九十九の満月」に使用されている音楽は全て特別発注して作ってもらったオリジナル楽曲 (BGM)。関連サイト「ななしのや本舗」のコメントにて、曲はドワンゴ側に発注しており連載時のコメントで歌ってる人を知ったとの事。
制作の流れ
- 小雨大豆「ばばばばーんて感じの戦うBGMがほしい!」
- 音楽製作「こんなん?」
- 小雨大豆「もっとばばーんて」
- 音楽製作「もっとかー」
- 完成!
小雨「そんなわけで、曲名とかも発注時のイメージでとりあえずで付けてるので、かなり適当ですよ!」
作中でよく使用される曲一覧
以下の楽曲は【その40】のおしこさ(本編後にある補足説明)で、作者が抜粋した作中のコマと共に視聴出来る。
チアフル
おなじみの日常曲。
『九十九のイメージに合う元気な曲を!』ということで制作された。早いバージョンとゆったりバージョンの二種類あり、もっぱらゆったりバージョンが多用されている。作者が一時期、曲名を「カラフル」だと勘違いしてたのはここだけの秘密。
ハリーアップ
違ネエさんのテーマソング。
当初はまるぐつわ(【その2】の妖怪)に追われている時に使用される予定で発注されたが、あまりのかっこよさに違ネエさんのテーマソングになった。作者の(かなりの)お気に入り曲!
バージョン違いの「ハリーアップ」があり、違ネエさん初変身時(【その6】ラスト)はイラストに負けぬよう、少し派手なアレンジ違いになっている。
小雨「気づいたかな?僕は気づいた!」
ともさかろう
あぶなーい!って時の曲。誰のシーンで使用されてもともさかろう。
『ともさかろうに追われてる時の曲を!』と発注して出来たのがこれ。でも違ネエさんにも、なぜだかよく馴染む。不思議…。
九十九の満月
web版「九十九の満月」のテーマ曲。曲タイトルも「九十九の満月」。歌唱:小池 樹里杏(こいけ じゅりあん)。
『第一話から派手にやりたいので歌付きの作って!』という新人漫画家だった小雨大豆の無茶な要望に、当時の編集さんが顔を歪めながらも作ってくれた曲。いい曲だ!
急ピッチで製作され、作者もこの歌について詳しく知らないらしいが、作詞は小雨大豆なのは間違いない!みんながんばった!
容量の関係であまり長くできないので、今のところは【その1】(無料)などで流れる数十秒が全部となっている。
いつかフルバージョンにできるといいですね。
小雨「こんな感じで、九十九の満月は沢山の人の協力のもとに作られているんですよ!ありがたい!」
CDいつかでるかなー…
再生スピード5推奨
Q 再生スピードってなんにもいじってないと4だけど、九十九ってスピード5推奨なの?
A お好きなスピードで読むが良いです!
まず再生スピードとは、スライドショー形式のニコニコ漫画にある自動でページをめくるスピードの事。右下のゲージで調整できる。この再生スピードは何も操作しない状態だと「4」で設定されている。早いなと思う人は数字を下げて、遅いなと思う人は数字を上げて、おのおの読みやすいスピードで(だらーんってしながら)読むことが出来る。
じゃあなぜ九十九の満月では、一段階速い5推奨という話が出るのかというと…
実は回によってスピード5で読むと、バッチリ音とイラストが合う回があるからなのです!
これは音楽発注の際にあらかじめ枚数を予想して、サビまでの時間を調整して音楽を作ってもらったから。
なので見てない人はぜひお試しあれ☆
Q じゃあなぜ4しゃなく5で作ったの?
A なんとなくぅ…
公式サイトはこちらから →九十九の満月 - 小雨大豆 - ニコニコ静画 (マンガ)(🌕)
🌕:2022年現在、第一話~第六話+番外一話が無料で配信されている。また概要でも触れたように、同年1月現在ではアプリ版「ニコニコ漫画」で全話が公開中なため、最終話まで閲覧する際は携帯機器の使用が必要である事に留意。