足音一つまた打ち鳴らして高らかに歩み続ける空
あしおとひとつまたうちならしてたからかにあゆみつづけるそら
小雨大豆の妖怪漫画「九十九の満月」にて、原作版となるWEB漫画へ使用される主題歌(テーマソング)で同名歌曲「九十九の満月」の一節。
作詞:小雨大豆(本作の作者)、歌唱:小池樹里杏(こいけ じゅりあん)。
Web版「九十九の満月」に使用されている音楽は全て特別発注(オーダーメイド)して作ってもらったオリジナル楽曲(BGM)であり、本曲もその一つ。
本稿では便宜に歌曲「九十九の満月」の事柄も後述する。
Web版「九十九の満月」は、掲載場【ニコニコ漫画】にある自動送りでBGMやSEも流れる「ニコニコ漫画形式」で漫画制作がされており、画(コマ)に合わせて背景音楽(BGM)も楽しめる構成要素(コンテンツ)がある。
連載当時、新人漫画家だった小雨大豆の『第一話から派手にやりたいので歌付きの作って!』という無茶な要望に、当時の編集さんが顔を歪めながらも作ってくれた歌曲。
急ピッチで製作され、作者もこの歌について詳しく知らないらしいが、作詞は小雨大豆が手掛けた。
そうして誕生した作品名と同名歌曲「九十九の満月」は、Web漫画制作の容量事情であまり長く作曲できず、物語の始まり【その1】(無料)などで流れる数十秒が全再生時間という構成に仕上げられている(なお、聴き終わると反復再生される仕様になっている)。
いつかフルバージョンにできるといいですね。
Web版妖怪漫画「九十九の満月」を象徴する特大要素(エンタメコンテンツ)となった同名主題歌「九十九の満月」は、作中の最高潮(クライマックス)で歌われる事で多大に物語の感動を深める歌曲となっている。
例として【その1】の山場、鶴の恩返し編【その49】の山場、そして最終話【前編・後編】の後編山場などで使用されている(🌕)。
🌕:2022年1月現在では、掲載場「ニコニコ漫画」の運営変更によりアプリ版で全話が公開中なため、最終話まで閲覧する際は携帯機器の使用が必要である事に留意。
因みに同年現在の単行本は全4巻発売中で、WEB版【その1】~【その26】を、ほぼ全ての画(コマ)や演出などが描き直しされて収録されている。残念ながら主題歌「九十九の満月」は付属しないが、Web版にもあった着色画(カラーコマ)の新規制作などで、原作版とは違った物語の面白味を表現されている。
作者・小雨大豆が綴っていたブログサイト「ななしのや本舗」のコメントにて、
- 曲はドワンゴ側に発注しており、作者は連載時のコメントで歌っている人を知ったとの事。
- 読者が暫定的に書き起こした歌詞に対して、小雨「おおすごいです。満点です!」と採点し、更にこの歌自体が本編に深く関わっているようなコメントを返している。
本作「九十九の満月」の数百年くらい前を描く次作「月歌の始まり」では、幾つかのWEBサイトで掲載されており、本作と同じく「ニコニコ漫画」でも閲覧できる。しかしこちらは、縦スクロールでコマ割漫画を閲覧する「スクロール形式」で、Web版「九十九の満月」とは差異ある制作がされている。残念ながら背景音楽(BGMやSEとか)はないが、同一世界観の物語を紙面ではなく電脳の世界ならではな描き方-黒白(モノクロ)ではない色遣いや、腕を上げた作者の色々な持味など-をされている事から、前作「九十九の満月」とは一味違った面白味を堪能できるかもしれない。
→参考:Ⅹ(Twitter)リンク
- Web版「九十九の満月」の主題歌「九十九の満月」は第一話(無料)でも使用されているので視聴が可能である。外部リンク → 九十九の満月その1「初めての恋」
- 公式サイトはこちらから → 九十九の満月 - 小雨大豆 - ニコニコ静画 (マンガ)(🌕)
- 本作の裏話・制作秘話が満載→ななしのや本舗だっていいじゃない?
🌕:2022年現在、第一話~第六話+番外一話が無料で配信されている。また前述でも触れたように、同年1月現在ではアプリ版「ニコニコ漫画」で全話が公開中なため、最終話まで閲覧する際は携帯機器の使用が必要である事に留意。