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暴走(九十九の満月)

ぼうそう

小雨大豆の妖怪漫画では、鬼技(おにわざ:超能力)などがある万物構成から、容易に「暴走」の危険と隣り合わせな世界観がある。
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概要編集

小雨大豆妖怪漫画九十九の満月」及び「月歌の始まり」では、後述にある世界(万物)の構成から容易に「暴走」へ陥りやすい危険と隣り合わせな世界観も描写されている。


良好と危険が大きく密接した世界編集

作中世界では『魂魄(こんぱく)』という、汎用性(はんようせい:用途が限られておらず、幅広い用途に使用できる事)に優れた資源がある。これは日常や戦闘で多種多様に活用がされている。

人間やなどの生物、妖怪といった物の怪に宿る『魂魄』は、(オーラチャクラ魔力のような)活動力(生命エネルギー)としての役割を果たし、含有量が多い存在ほど強い生命力術技(じゅつぎ)を有している。しかし汎用性が高すぎるため、力の使い方を誤ったり制御が外れる等があった場合に「暴走」の起きやすい性質も帯びている。

これら『魂魄(こんぱく)』の基盤がある影響もあり、これを変異させた『妖質(ようしつ)』で体を構成する物の怪九十九神」や「禍神(まがつがみ)」などの存在は自己を強化しやすく、や人間・妖怪が有する鬼技(おにわざ:超能力)の効力が増長されやすいといった、長所短所も発生している。


その為、場合によっては単体で多大な影響力を発揮する事が可能であり、同時に箍(タガ)が外れ「暴走状態」のような事態になれば、甚大な被害へ波及する悪影響もありえる。

実際に妖怪漫画九十九の満月」や「月歌の始まり」では、幾つもの「暴走」を引き起こす情勢が描かれている。



確認された「暴走」を大まかに分類し―

  1. (活動力である)魂魄(こんぱく)の枯渇症状
  2. 不安定になった感情・自意識の影響
  3. 制御不能になった鬼技(おにわざ:超能力)
  4. 戦国万妖の共喰い

へ分け、更に詳細を以下で解説していく。


1.魂魄の枯渇症状編集

妖怪の体内にある魂魄(こんぱく:万物構成の一つであり、汎用性に優れた元素および活動力の一種)が、何かしらの要因で低下すると魂魄の枯渇症状になり暴走状態となる。


この症状へ陥ると意識の混濁に垂直眼振が表れ、更に悪化すると強い食欲欲求に苛まれて暴走してしまう。


2.不安定になった感情・自意識の影響編集

怒りなど不安定な強い感情で我を忘れ暴走してしまう。

この暴走状態になった妖怪などは鬼道(きどう:自身が持つ汎用性の高い活動力を扱う分野)や妖質変化(ようしつへんか:妖怪の変化能力) 、鬼技(おにわざ:超能力)が感情の赴くまま・無意識に暴走してしまう。


九十九の満月」では―



次作「月歌の始まり」では、伊勢の国(三重県)にある隠里黒白の里」で祀られている御神体の黒白様」の影響による暴走が描写された。

これは肉体を失ってなお(重要な器官である)一部位で生き永らえてるを活用した生活による損益と利益を確立した術(ハイリスク・ハイリターン)による影響だった。殆どの生命活動を停止してるが、多大な魂魄(こんぱく:万物構成の一つであり、汎用性に優れた元素および活動力の一種)を有する資源の良い面と、元が大妖怪「」である影響力も残存しており最早呪いの域にある悪い面。これらを通常は先代から続けられている研鑽と研究で制御しつつ、栄養供給式術(えいようきょうきゅうシステム)により五穀豊穣の生活を100年も維持してきた。だが利用している存在が厄災の権化「」である事から、少しでも制御へ不具合などがあれば既に「呪い」となってる毒気を受けて暴走する危険を帯びている。


月歌の始まり 第17話月歌の始まり 第28話

この暴走は共振(きょうしん)」と言われ、御神体「黒白様」のだけでなく、周囲の動物妖怪も「呪い」へあてられ暴走状態となる。


月歌の始まり 第20話月歌の始まり 第25話

これで間近に位置する「黒白の里」は幾度も被害を受けてきた。(現代で例えれば、核原料物質を使った原子炉であり、安定供給を続ける管理に災害などの障害で炉心溶融(メルトダウン)が発生し、周囲へ致死級の放射能が拡散する危険を帯びているようなもの)

だが、こういった災いも承知の上で実りある生活を続けていたが…。


3.制御不能になった鬼技編集

上記の1.2も含め妖怪が持つ鬼技(おにわざ:超能力)を酷使するなどで、命の危機に陥るほどの暴走をする場合(パターン)。

  • その24】では、妖怪の商人がとある事情から鬼技の許容限界を超えてしまい、1の枯渇症状に陥りながら暴走。
  • その130】から、とある鬼が鬼技の使い過ぎで暴走の兆しが見られ、【その151】で遂に…。

因みに鬼技の暴走は人間も同様に起こる。【その87】では、鬼技体質の幼子が怖い思いをした事から感情が不安定になり鬼技が暴走。近くへいた人間無残な姿となって発見された…。


4.戦国万妖の共喰い編集

これは大昔の出来事。戦国万妖(せんごくばんよう:約600年前に誕生した最強の人造妖怪)は、不定形(全てが自分で、一人の自分身体構造)ゆえ精神の消耗が激しく、誕生当時は精神崩壊からよく同士討ち(共喰い)が起きた。この出来事は〝戦国万妖の共喰い〟と言われている。「九十九の満月」の本編で現存している戦国万妖は精神が安定しているので心配無用とされている。


だったのだが…


その116】で場合によっては強制的に暴走状態へ陥る事が判明。上記で述べた不定形の体は、普段だと頭(の自分)の意志で動かし、他の生き物と同じように自我も魂も一つだけという身体構造を維持している。しかし、とある事が起きると頭をとびこして体(の自分)が直接暴走し、攻撃を受けたと錯覚して意志から離れて勝手に暴走してしまう。その為、手加減ができずに敵味方問わず鏖(みなごろし)の状況となってしまう…。


関連タグ編集

小雨大豆 妖怪漫画 九十九の満月 / 月歌の始まり

九十九の満月・用語一覧


暴走 暴走状態 暴走気味

危険 危機一髪 生命の危機 存亡の機 リスク ピンチ デンジャラス

禁断 禁断症状 禁断の領域 注意 取扱注意 物騒

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