鹿の種類に関しては、シフゾウを参照。
概要(伝承の四不象)
中国四大奇書のひとつ『封神演义』の主人公・太公望の乗り物となって活躍する霊獣として御馴染みである。
麒麟の頭、竜の体、豸(たい、と読む。想像上の幻獣の名前と「芋虫」のふたつの意味があり、四不象の場合は前者を指すと考えられる)の尾を持つ姿をしているが、そのいずれとも違う姿をしている。
四つの足をそれぞれ複数種の動物のものとする表現がある。どの足をどの動物のものとするかは一定していない。
例:新港姜太公廟安置の像、大寮凌霄寶殿太子宮(三子行館)安置の像、葉王交趾陶文化館所蔵の像、デジタルアーカイブ「拓展台灣數位典藏」紹介の捏麺(しん粉細工)作品
名前の「四不象」は中国語のスラングで「よくわからないもの」という意味(姿は違うが日本の「鵺」と同じようなものとされている)。
余談だが、近年の中国ではシフゾウではなくてキリンの仲間・オカピにこの名前を当てている。
現代において作られる太公望像の中には騎乗する四不像を現実のシフゾウの姿で表現したものもある。
概要(藤崎竜版『封神演義』)
白いカバのような外観(動物のシフゾウとはまったく異なる)と、「~ッス」という口調が特徴の太公望の霊獣。大人しい性格で、主に太公望のツッコミ役。
元々は北にあるスープー谷という故郷でスープーパパ、スープーママと暮らしていたが、元始天尊の乗り物をしていたスープーパパが趙公明の突然の襲撃により、大怪我をし引退を余儀なくされ、一家を支える為、幼いながらも奉公に出された。
つまり、漫画版のスープーの元ネタにはムーミンを想起させる設定が入っている。
普段は乗り物用だが、戦闘形態になると飛行能力がアップしたり相手の宝貝のパワーを食べ防御するなど能力が大幅にパワーアップする。
変身を覚えた当初は変身中の記憶がなく、また変身も長時間もたなかったが、パパに成人証明書を貰って自在に出来るようになった。尚、通常は温厚でお人好しだが、戦闘形態になると性格がやや粗暴になり言葉遣いも乱暴になる。太公望にとって良き理解者であり、欠かせない相棒。
初期設定ではドラゴンをディフォルメ化したイメージだったらしいが、だんだん丸みを帯びて愛嬌のある顔つきになった。
(頭部の角がその名残。原作版の四不象も龍をイメージしたデザインが多い。)
顔つきが似てることから、みどりのマキバオーネタもやらかしたこともある。(ご主人共々)
アニメ版では戦闘形態への変身がかなりドラマチックなものとなっている。
関連イラスト
概要(異説・封神演義)
道士の太公望(「たいこう・のぞみ」と読む)のペットである珍獣。
タートルネックのセーターを着た人型の鳥のような姿で粘液を吐く。鳴き声は「ゾッフィー」のみだが会話は可能。
概要(Fate/GrandOrder)
太公望が登場しているため四不象(表記は『四不相』)も登場。獏のような見た目をしている。
攻撃モーションに登場する。
現実のシフゾウ
偶蹄目シカ科シフゾウ属の動物。
角は鹿、顔は馬、蹄は牛、尾はロバに似ているが、そのどれとも違う生物と考えられたため、この名が付けられた。