概要
原作(封神演义)
西岐で木樵をしていた青年。ある日天秤棒を担いでいたら事故って兵隊をド突き倒して死なせてしまい、罰を受けていた(当時の周では牢獄が無く、地面に丸書いてその中に突っ立って拘束させられていた)のだが、太公望によって救い出され、その恩義を返すために彼の弟子となる。
後に太公望共々周軍に入るが所詮は生身の人間であり、身体能力は↓ほどぶっ飛んではいない。
原典では活躍の場はあまり多くなかったが、安能版の訳では民衆の伝承を参考にしたとの事で、平民出身の武吉の活躍が増えており、棒術の達人という設定が追加され姜子牙に無知ゆえの質問して答えを引き出すなどの形で出番が増えている。
藤崎竜版(封神演義)
西岐の首都・豊邑の近郊で木樵をしていた天然道士。主人公・太公望を「お師匠さま」と呼んで慕う、性格も天然ボケ気味で純粋な青年。
平和のため妲己と戦う太公望に憧れて押しかけの弟子入りを志願するもあっさりと断られ、追いすがる最中に文王姫昌に誤って怪我を負わせてしまい、王を傷害した死刑囚として投獄されるも太公望の弁舌によって死刑を免除され、命を救われる。
この事件を機に、姫昌に頭脳を見込まれた太公望は西岐の食客として招かれ、武吉も姫昌の命令により秘書として太公望に付き、四不象とも行動を共にするようになった。
同作の黄飛虎同様、仙人になれる素質「仙人骨」を持ちながら仙人界の”スカウト漏れ”によって人間界で育った、「天然道士」と呼ばれる異常体質の超人である。
その体質に因る身体能力は視力10.0、赤外線を感知し暗闇でも目が見え、巨岩をも持ち上げ、数百メートル先からの指示を聞ける耳の良さなど、どれも人間離れした性能を誇り、様々な局面で太公望たちを支えた。こと脚力においては霊獣・四不象をして「ワープしたッス!」と言わしめ、水の上を走ることまで出来るほどの凄まじさ。
感情が高ぶった時の戦闘力も周囲の想像を超えるもので、声やパンチで趙公明のような高位の仙人相手にすらダメージを与える。あの楊ゼンがわざわざ彼に変身して戦った事もあるほど。
あくまで正しい修行を積んだ仙人や道士では無いので宝貝は使えないが、手に持つ事はできる。
また、家が貧乏なため膨大かつ意外なアルバイト遍歴を持ち、ライフガードや動物園飼育員等々の経験で習得した数々の珍技能も太公望たちを助けた。
ちなみに、仙界伝封神演義では登場すらしなかった。