化型
ばけがた
「九十九の満月」の世界(以下、九十九世界)に登場する妖怪の身体構造は、妖質(ようしつ:汎用性の高いエネルギーを変化させた物質)という変形しやすい素材で出来ており、コレを利用すると普通の妖怪でも簡単な合体くらいなら、がんばればできる。
下記の変化能力は妖質変化(ようしつへんか)と言い、妖怪自身の力と才能(センス)は多分に必要だが、鬼技(おにわざ:超能力)を使わなくても大掛かりな変化を行える物は少なくない。
作中では、この妖質変化ができる体質から
- 植物系の妖怪なら、感情に合わせて花が咲いたり、同系列の妖怪同士の合体
- 妖怪の金貸しは、顧客に借金返済を催促する際に、目玉を小銭に変えて迫る
- 防具と刀の九十九神は、戦況に合わせて体の一部を防具や刃物等に変化・自身の体を防御力に特化した姿に変身
等々、(マンガ的演出も含めて)表現力(バラエティー)豊かに物語を盛り上げる演出がされている。
この変化し易い体質から、【その21】のおしこさ(本編後にある補足説明)では、体の大きいミズ江(タコの九十九神)は妖質(体を構成するモノ)を魂魄(エネルギー)に変え、その魂魄を宿主・紅に預けて体長の縮小・体重の軽量をしていると説明されている。
小雨「なので小っちゃくなったミズ江を頭に乗せても大丈夫です!」
そして、これらの変形(妖質変化)で一線を画す大掛かりな技を「化型(ばけがた)」という(詳細は後述)。
人型の九十九神は人の魂が多く混ざって生まれるので、通常は人型だが、もう一方で元(誕生する際)の触媒(ベース)となる「物」の形も持っている。もっともこれは、必ずしも全員の妖怪が持っている姿ではない。
作中では、元々が武具の九十九神が人間のために、武具としての姿に変形する化型(ばけがた)となって、戦いの補助(サポート)をしている。
イメージとして、メイン画像の用に人(本当は妖怪)が装備する防具(鎧)の姿に変形する。
ただこの化型は姿形のみが変わるだけのものなので…
鎧の中に内臓がみっちり詰まっています。
【その121】のおしこさ(本編後にある補足説明)では、その断面図が描き下ろしされており…。