概念妖ってなんじゃらほい?
「九十九の満月」の世界(以下、九十九世界)に登場する『九十九神=妖怪』は物と思いの数だけ存在するが、分類として大きく3つに分かれる。
概念妖は季節や風土、 (人の)思想といった生物の概念に、龍脈(大地にある魂の海流)から噴き出る混在した魂が宿って生れる九十九神。
「寒い」とか「赤い」など、人が共通して認識している事が触媒(ベース)となって妖怪になったもの。
知能の差について
九十九世界に登場する九十九神の知能は各々異なる。この知能差に大きく関わるのが体を構成する魂魄(こんぱく:汎用性の高いエネルギー)内にある【人間の魂魄+物や動物の魂魄】の割合。
誕生する際に、
- 動物や物由来の(体を構成する)魂魄が多いと、(単純な思考回路になる)知能の低い獣などの型(タイプ)
- 人間由来の(体を構成する)魂魄が多いと、(高度な思考回路になる)知能の高い人型(タイプ)
になる。
その他詳細は九十九神(九十九の満月)を参照。
知能の低い獣などの型(タイプ)
獣というより精霊や妖精のような妖怪と認識した方が分かりやすいかもしれない。自然の概念が触媒(ベース)の概念妖なら、自然の力そのものを小さな体に秘めた存在。
例えば” 火の概念妖” なら、誤って触れると火傷して「あれ噛むぞ!」、「それは大変だ!!」という事になるので要注意。
知能の高い人型(タイプ)
作中では人間に関する概念が触媒(ベース) の概念妖が登場している。その為なのか物化妖(ものばけよう:物が触媒(ベース)の妖怪)や生物妖(せいぶつよう:生物が触媒(ベース)の妖怪)に比べ異形の姿・強力な力を持った人型の九十九神を確認できる。
作中に登場する概念妖例
穂の神(ほのかみ)
「豊穣」が形となった概念妖。
雪童子(ゆきわらし)
「寒さ」が形となった概念妖(※ふりがなは【その61】の作中、漢字表記は【その83】のおしこさ(本編後にある補足説明)より)。
つむじ風
「風」が形となった概念妖。
龍(りゅう)
「戦争」や「災厄」などで亡くなった「大量の人の魂」が形となった概念妖。
関連タグ
物化妖(ものばけよう:物が触媒(ベース)の妖怪)
生物妖(せいぶつよう:生物が触媒(ベース)の妖怪)
無形妖(むけいよう:体をある程度自在に変形出来る妖怪)
鬼子(おにご:妖怪と人間のハーフ)
戦国万妖(せんごくばんよう)・・・死んだ生物(人)の思い(命)が形になり、体を自由に変化出来るが、自我を持って行動する。
禍神(まがつがみ)・・・死んだ生物の思いが形になり、体を自由に変化出来るが、本能のままに行動する。