概要
誕生日:8月15日(旧暦の十五夜の日)
年 齢:16歳
小雨大豆の妖怪漫画「九十九の満月」に登場する主人公。絵描きを生業にしている妖怪大好き少年。
「探しモノ」のためにおんでこ屋敷(空を飛ぶ巨大なお化け屋敷で本作の舞台)を旅している、本作の数少ない人間のひとり。
人間なのでおしっこはする。
人物
容姿
おかっぱ頭だが、髪を結わえるぐらいの長さと毛髪量がある。作中では「変髪」「ザンキリ」と言われ、髪型を指摘されると怒る。
一見女性のように見える整った顔立ちだがれっきとした男!
だが時折みせる仕草・表情は乙女のようである(だが男)。
瞳の色は茶色だが、時折満月のような金色の瞳になる。
瞳の変化は彼の家筋「鴨川家」と関係があるらしい。
性格
心優しくお人よしで大人な性格。機転が利き、姑息(卑怯の方)な一面もある。
主にツッコミ担当で違ネエさんとの漫才の息はピッタリ。
天然ジゴロの気があり無意識に女妖を惚れさせている。
自身の恋愛については奥手だが、惚れた女にはとことん愛する男である。
妖怪大好き!
時に恐ろしく、時に愛らしく。精一杯に生を謳歌している妖怪は何度見ても飽きない大好きな存在。
初めて妖怪達で賑わう「妖怪横丁」を訪れた際は、気分高揚(ハイテンション)で子どものようにはしゃいでいた。
絵描き
絵描きの腕はかなりのもので、人間界ではそこそこ名の知れた絵師。
絵の師匠に「絵を描くなら対象を良く知れ」と教わっており、蛸(タコ)の絵を描くときには、その生態を詳しく調べるといった実践を積み重ねている。この経験は満月の「観察眼」を磨き、生物および妖怪の体内構造を調査・分析に秀でる才となっている。これにより旅の道中で暴走する妖怪を攻略などに役立っている。
上記で触れたように調べた・体験した事を絵の欄外へ記しており、満月の宿願であった一つ「おんでこ屋敷の旅」では、道中に釣った魚妖の味を記録する場面から、絵描きの師から授かった教えが心身に染みついている事が窺える(更に、満月の大好きな「妖怪」という題材ならば尚更であろう)。
絵で生計を立てる前は大根・玉ねぎ・油売りなど色んな仕事をしていた。
商売(ビジネス)で描いていた種類(ジャンル)は春を題材(モチーフ)にした絵で…ゴッ(紅パンチ)
紅「季節の風景画家とは素晴らしいな」
所持品
おんでこ屋敷(空を飛ぶ巨大なお化け屋敷で本作の舞台)を旅するために芋がら縄や乾物、携帯食料など必需品の他、猫耳を所持している。
違ネェから妖怪たちに「人間がいる事」が分かると面倒事へ発展すると言われ、用心のために妖怪が多くいる所では猫耳を付けてバレないようにしている。雪鷹から可愛いと評価されているが、かわいいは褒め言葉じゃないよと迷惑がっている。
猫耳は三味線屋(しゃみせんや)で作ってもらった物で、よく見ると本物(リアル)…。
出身
尾張の出身。
作中では標準語だが、方言性が強い"ら抜き言葉"を使う。
【その12】にて、合戦剣術(かっせんけんじゅつ:実践を想定した実戦剣術)の名家・鴨川本家三男坊と判明。
売られた喧嘩は買う主義で実は超強い(詳細は後述)。
厳しい稽古(本人曰く拷問、戦場だった)で服の下は所々キズ跡(恐らく刀傷)がある。
苛烈な道場で産まれ育ったため、子どもの頃は気の強いやんちゃ坊主だった。
能力
合戦剣術は斬ることよりもまず、相手を投げ、組み伏せた後に刀でとどめを刺す。
甲冑を着て殺し合う戦場で生まれた「武家の技(わざ)」
鴨川本家の名に恥じず、人型や関節のある妖怪相手なら強者でも倒す高い戦闘力をもつ。
本人は道場を出て「腕が鈍った」と言っているが―
など実力は圧倒的
向かってくる力をそらして、去(い)なして、姿勢をくずし、慣性を利用し、支点にそって流れを変えれば、人間だって鬼を投げられる。
そこにあるのはただ一つ、いたって単純な運動力学だけだよ。
彼の闘う姿を見た者は「鬼のように強い」「まるで軍神(いくさがみ)」と評している。