がいようじゃ!
誕生日:11月30日
年 齢:11歳
小雨大豆の妖怪漫画「九十九の満月」に登場する黄鬼(おうき)で鬼岩島紅の弟。
おんでこ屋敷(空を飛ぶ巨大なお化け屋敷で本作の舞台)で主人公一行・満月達から強盗目的で相棒のほむらんと襲撃するが一瞬で返り討ちにされた。
その後の対話から野盗の理由「禍神(🌕)の呪いに掛かった姉ちゃんを助けたい」を語り、彼らは事情を承知して和解。
🌕:強い思いを持って死んだ生物が化けた異形の存在
なんだかんだ言ってお人好しな満月達の助力を得て、姉の呪いを解くため彼らの旅に同行している。
出身はおんでこ屋敷ではなく地上生まれ。
屋敷に来る前は、灰の兄妹という鬼の家族と暮らしていた。
その他、詳細は【灰の兄妹】を参照。
わしの事じゃ!
※本世界の鬼文化では「人」の字を「鬼」の字に変えて言葉にする大昔の風習がある。本稿もそれに習い「一鬼(一人)」のように表記する。ただし人間に関する事柄は変換せず表記する。
因みに作中の鬼岩島姉弟は、人と仲の良かったじいちゃんに習って、変換はせず「人の字」を使っている。
容姿
角 | 後頭部に生える一本角 |
---|---|
鬼状紋(きじょうもん) | 目のふち |
固有色 | 黄色 |
鬼の特徴 | 元気 |
髪は黄色。長髪を活用して、後頭部の一本角を隠すように髪を結っている。因みに「頭の後ろに角って不便なのでは?」と思われるが、本作「九十九の満月」に登場する鬼には「角が柔らかい者」がいるため、黄太もこれに類する鬼なのかもしれない(曰く、角が柔らかいからグニャンと変形して、横になって寝ても大丈夫なんだとか)。
服装は半袖着物に袴。渦巻きのような模様がある前掛けを着ている。両手に甲あて。靴は鬼の独自文化から、動物のなめし革を使った丈夫な代物を履いていると思われる。
言葉使い
一鬼称(一人称)は「わし」
Q:黄太のしゃべり方って何弁なの?
A:おじいちゃん言葉です。
いつでも良いおじいちゃんになれるよう、子どもの頃からおじいちゃん言葉をしゃべっている。
元々おじいちゃん子だった黄太は、自然とこの言葉をしゃべるようになってしまったそうな。
性格
お調子者でカミキリムシがカッコイイ・ヒーローに憧れるなど、趣味嗜好は少し幼い男の子並。
11歳とは思えない幼さで、平常時には無邪気に満月達や姉の紅に甘える様子が顕著(お風呂回では、やりたい気持ちは分らんでもない「わぁお」なけしからん事をしていた)。
心優しい性格で元気なお調子者で、喜怒哀楽の表情は豊かでコロコロと変える様は見ていておもしろい。
そして臆病者でもあるが、いざという時は子どもながらに命をかけて闘える子!
その覚悟は目を見張るものがあり、大胆な決断・行動力がある。
これは黄太の本質や性格だけでなく、鬼達の歩んできた鬼生(人生)によって、磨き上げられたもの。
黄太「鬼達にとっては、生きることすべてが戦うことじゃから」
過去に鬼達を迫害してきた人間への強い偏見はない。始め警戒していた満月には、物語序盤で助けてくれた恩人である事や、その後も黄太を気にしてくれる兄のような存在感もあって、絶対の信頼を抱いている。
人間への偏見を持つ紅に「時間をかけてもいいから、信頼足りうる人間もいることを知れば良い」と、普段とは違うちょっぴり大鬼(大人)な寛容さを見せた。
鴨川合戦剣術門下生
入門する事に始め反対していた満月だったが、上記の黄太の覚悟が認められ鴨川合戦剣術門下生となった。
初めての修行は、基本姿勢で頭の上に水の入った桶を置いたまま、満月が「いい」と言うまでその体勢を維持する事。この時の満月は病み上がりで、黄太へ指示した後もう一眠りしてしまったため、尚更いつ終わるか分らん修行に耐える黄太なのだった…。
地味だが長時間、同じ姿勢を続けるのはかなり筋力がいるので、修行を終えた黄太は腕がぷるぷるになった。
満月「あの程度で音を上げるとは、根性がない!」
黄太「三度寝し始めたときは、どうしようかと思ったぞ。」
アホの子
言葉を間違って使う・自分の歳を数えられないなど、アホっぷりに枚挙が尽きない。
しかしこれら教養の無さには考察する余地がある。
まず命の危機に晒される放浪の旅が常の鬼生(人生)もあって、学校など教育機関に通うどころではなかった事。物語の時代背景である架空の大正時代では、現実の史実でもあったように一般の識字率が現代と比べ充分でなかった事。実際に作中では、貧しさで大人でも読書き出来ない貧困者が登場している。
これらから、現代の認識でみると11歳ながら幼く拙いと思える黄太の鬼物像(人物像)は、致し方ない事情だと解釈できるかもしれない。また物語の後半では、鴨川合戦剣術門下生としてある程度の教養を受けた後の活躍で、師となった満月の教えをまだ劣る所はあるが実戦に活用させるだけの「知性」ある才が垣間見える。
参考
なのだが!
鬼技(おにわざ:超能力)で融合した鐘の重みで動けない・小さい頃から一緒のほむらんを、未だに自分より身長が小さいと思っているなど残念な所がある。
わしはすごいんじゃよ!
天下の羅刹の力を見よ!
羅刹(らせつ)とは、ざっくりいうと鬼神の総称であり、ようは超・最強(そう・すとろんぐ)な鬼のこと。
筋力は人の倍以上ある鬼の中で、黄太の筋力は人並み。
鬼の中でも屈指の落ちこぼれだが、本人は気づいていない。
良かった!
鬼技【鬼岸(きがん)の交わり】
物と融合し己の一部として使う能力。
融合する部位は体の一部か全身、どちらか選択可能。
弱点:感覚も共有するため、融合した部位が傷つくと自分も傷ついてしまう事。
戦況によっては鬼技(おにわざ:超能力)の他に、ケムリ玉などの道具で敵と応戦する逞しさを発揮する。
よだんじゃな。
九十九世界の「鬼」は妖怪ではなく、哺乳類オニ科の動物と分類されている。そのため鬼である黄太を妖怪の類としてみると失礼に当たるのでご注意ください。
きっと彼の姉ちゃんが鬼の面を付けて鬼気迫る空気を纏って現れます。
その他、詳細は【鬼(九十九の満月)】を参照。
わしのおしみつけじゃ!! おすみつきな。
九十九の満月:わしらの世界の事じゃ。
鬼岩島紅:姉ちゃーん!
ほむらん:わしの家族であり友じゃ!
鴨川満月:ししょう!!
戦国万妖違:違ネエ!
龍宮殿雪鷹:ゆきたかー!
鬼(九十九の満月):わしら鬼の事じゃ!
灰の兄妹:わしの家族じゃ!じいちゃん元気かのう…。
小紅(月歌の始まり):なんじゃと!? わしと同じ鬼技を使うのか?