概要
人間に親を殺された孤児達が、双子の白鬼を筆頭に集ってできた、血の繋がらない家族。
昔、双子の白鬼が龍と旅した事をきっかけに作られた。
弱気を守り、信念をぶち通し、親をなくした鬼の子を―
いや鬼に限らず困ってるやつら、みんなまとめて呑みこむ。
赤も青も白も黒も黄色も緑も、全部全部!
そんな全部の色を混ぜた家族!!
灰の兄弟(灰の兄妹)を作ろうぜ!!
それが、すべての始まりだった。
鬼の角に宿る鬼技(おにわざ:超能力)目当ての鬼狩(おにがり)などに襲われないよう、大鬼船(おおおにふね)のタツ江に乗って各地を旅している。
海や沢の魚を釣る・猪を狩る・キノコの採集といった自給自足の貧しい生活だが、和気あいあいと家族で食卓を囲むなど、ささやかながらも幸福な日々を過ごしている。
家族構成
※九十九の鬼文化では「人」の字を「鬼」の字に変えて言葉にする、大昔の風習がある。本項もそれに習い「一鬼(一人)」と表記する。ただし人間に関する事はそのままの表記とする。
三畳鬼 白牛(さんじょうき びゃくご)
白鬼(びゃくき)で白虎の双子の兄。
灰の兄妹:長兄
下の兄妹達から「白兄(びゃくニィ)」と呼ばれ慕われている。温厚な性格の頼れるお兄さん。
自分が傷つく困難な状況であっても、兄妹達を一番に気遣う鬼格者(人格者)で心の強い精神を持つ。
鬼にとって極めて珍しい双子のため特殊な鬼技(おにわざ:超能力)を使う。
三畳鬼 白虎(さんじょうき びゃっこ)
白鬼(びゃくき)で白牛の双子の妹。
灰の兄妹:長女
下の兄妹達から「白(びゃく)ネエ」と呼ばれ慕われている。不器用ながらも家族を大切にする優しいお姉さん。
だが家族に危害を加える相手には、明確な殺意を持って排除する黒い(ダークな)一面がある。
鬼にとって極めて珍しい双子のため特殊な鬼技(おにわざ:超能力)を使う。
鬼原 黒城(おにはら こくじょう)
黒鬼(くろおに)。
灰の兄妹:次男
鬼一倍(人一倍)の努力家で日々鍛錬に励んでおり、過去の経験から人間を激しく嫌悪している。
兄妹の中で特に三畳鬼兄妹を尊敬しており、白虎(びゃっこ)には子どもの頃に(かなり強引な…)面倒を見てもらった事もあって、強い憧れを抱く。
足が不自由な虹(あや)の世話を率先して引き受けるなど、面倒見の良い一面もある。
百々鬼 虹(どどめき あや)
七色鬼(なないろおに) 。
灰の兄妹:三女
生まれつき足が悪く、黒城(こくじょう)に何かと面倒を見てもらっている。
争い事は嫌いの不思議系(ミステリアス)なお姉さん。
髪の毛がヘビで七色の派手な色をしており、目に包帯を巻いているが盲目ではなく、目はすこぶる良いという。
鬼頭 怒緑(おにがしら どりょく)
緑鬼(みどりおに)。
灰の兄妹:三男
兄妹一の怠け者でのんびり屋。言う事聞ない、義弟の紫(むらさき)をからかう、皆に内緒(?)でほむらんと黄太(おうた)を誘ってキノコ狩りに行くなど、悪ガキタイプのお兄さん。
だが兄妹達の事は鬼一倍(人一倍)大切に思っている。
鬼洗 桃(おにあらい もも)
桃鬼(ももおに)。
灰の兄妹:四女?
いつも青之助(あおのすけ)と一緒に行動する、兄妹一のおてんば娘。義姉の紅(べに)を慕っている。
紫(ゆかり)とは同い年で、身長も頭身も彼女の方がでかいが、立場は桃(もも)の方が上。
鬼瓦 青之助(おにがわら あおのすけ)
青鬼(あおおに)。
灰の兄妹:五男?
体は大きいが小心者。いつも一緒にいる桃(もも)とは、子どもの頃からの付き合い。
作中では珍しい丁髷頭。顔が恐竜のようなスゴイ事になっているのは、角の発達が激しくて骨格から変形しているため。
鬼文化ではイケメンの部類に入る。
鬼ノ辺 紫(おにのべ ゆかり)
赤紫鬼(あかむらさきおに)でむらさきの姉。
灰の兄妹:五女?
下の兄妹達の面倒を見るしっかり者のお姉さん。しかし自分がちゃんと親代わり出来ているかなど弱気(ネガティブ)になる事がある。特に弟・むらさきが危機(ピンチ)になるとテンパって、何も出来なくなる情けない所が…。
数年前は反抗期でした。
鬼ノ辺 紫(おにのべ むらさき)
青紫鬼(あおむらさきおに)でゆかりの弟。
灰の兄妹:六男?
一鬼称(一人称)は「俺」だが、本当は「僕」。強がっているが、本当は臆病な性格。
姉・ゆかりを大事に思っている鬼っ子。
鬼車 一茶(おにぐるま いっさ)
茶鬼(ちゃおに)。
灰の兄妹:四男?
黒城(こくじょう)と同様努力家で、日々鍛錬し体を鍛えている。真面目な性格で水色(みずいろ)と仲良し。
年長者に見えるが、他の兄妹とは同年代。外見の違いは彼の鬼技(おにわざ:超能力)と関係しているらしい。
鬼更木 水色(きさらぎ みずいろ)
水色鬼(みずいろおに)で三畳鬼兄妹とは親戚の間柄。
灰の兄妹:六女?
鬼見知り(人見知り)で引っ込み思案だが、家族とは明るく元気に接する可愛い鬼っ子。一茶(いっさ)と仲良し。
好きな事は「みんなで食べるごはん」
両手がパペットマペットなのは、自身の鬼技(おにわざ:超能力)発動防止のため。
鬼岸島 紅(きがんしま べに)
赤鬼(あかおに)で黄太の姉。
灰の兄妹:次女
兄妹の中でも屈指の鬼技(おにわざ:超能力)使いで、義妹の桃(もも)に慕われている。他の兄妹にも気さくに接する家族思いのお姉さん。密かに白牛(びゃくご)に思いを寄せている。
現在は隻腕だが、灰の兄妹にいた頃は右腕があった。
鬼岸島 黄太(きがんしま おうた)
黄鬼(おうき)で紅の弟。
灰の兄妹:七男?
灰の兄妹にいた頃は、姉ちゃん・じいちゃんがいないと泣きじゃくるなど、幼き鬼っ子だった。
鬼岸島 橙鉄(きがんしま とうてつ)
橙鬼(だいだいおに)で鬼岸島姉弟のじいちゃん。
灰の兄妹:じいちゃん
鬼達の知恵袋・相談役的な頼れる存在。
普段は「へっちゃらちゃいじゃよっ」とおちゃらけているが、元軍人で戦闘能力は兄妹随一の腕前。
ほむらん
雪男にして、ビックフットにして、ヒバゴンの仲間。
親とはぐれてケガしていた所を怒緑(どりょく)が見つけて、家族の一員になった。
現在は巨体だが、保護された時は成長期前の子どもで、両手で抱えられるほどの小柄だった。
「ほむらん」という名前は白虎(びゃっこ)に付けてもらった。
白虎「ほむほむするから…ほむらんだな。」
ミズ江(みずえ)
タコの九十九神(乙女)。
普段は小柄だが、巨大化して闘うことも出来る。
現在は紅(べに)と式神契約しているが、灰色の兄妹にいた頃は白牛(びゃくご)と式神契約していた。
フサ江(ふさえ)
オウムガイの九十九神(乙女)。
ミズ江と同様に普段は小柄だが、巨大化して闘うことも出来る。
作中の描写から、白虎(びゃっこ)と式神契約していたと思われる。
余談
登場経緯
- その34「白鬼と赤鬼」:紅の回想で、初めて灰の兄妹の事について触れられた。(表記は兄弟)
- その107「鬼技!紅鏡!」:鬼岸島姉弟・ほむらん・ミズ江以外の兄妹がおんでこ屋敷に登場。(表記は兄妹)
- その111「古参と新星」:満月達の前に姿を現し、ここから本格的な鬼達の物語が始まる。(表記は兄妹)
サムネイル
色とりどりの鬼達だが、本編では主にモノクロなので色が分かりづらい。そんな鬼達の固有色(パーソナルカラー)は公式サイトのサムネイルで確認できる。パソコンではちょっと見づらいが、アンドロイドやスマホアプリならある程度見易い。
以下、兄妹達のサムネイル話数。
※容姿の違う鬼は【でっかい期(大人)・ちゅうくらい期(若者)】で表記する。
※鬼岸島姉弟・ほむらん・ミズ江は灰の兄妹にいた頃の話数を表記する。
灰の兄妹 | サムネイル話数 |
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白牛&ミズ江 | その133:人文化ではイケメン。ミズ江もいるよ! |
白虎 | その134:人文化ではイケメン女子。 |
黒城 | その117:でっかい期、その136:ちゅうくらい期、その151:・・・。 |
虹 | その127:虹ネェ、色っぺ~。 |
怒緑 | その121:でっかい期だけど怠けてる期、その143:ちゅうくらい期だけど頑張ってる期。 |
桃 | その120:でっかい期、その139:ちゅうくらい期。だけどあまり見た目変わってn…ドッ(桃タックル)。 |
青之助 | その118:でっかい期・その138:ちゅうくらい期。鬼目線ではどれもイケメン。 |
紫(ゆかり) | その126:でっかい期のでっかい期・その137:ちゅうくらい期の反抗期(左側) |
紫(むらさき) | その137:アホの子(右側) |
一茶 | その125:でっかい期・その140:ちゅうくらい期(右側) |
水色 | その140:ガオー(左側)。攻撃力は抜群だ! |
紅 | その135:いい笑顔。 |
黄太&ほむらん | その141:アホの子と子ほむらん! |
橙鉄 | その142:バッチコーン! |
フサ江 | その122:フサ……えっ!? |
関連サイト
公式サイトはこちらから →九十九の満月 - 小雨大豆 - ニコニコ静画 (マンガ)