曖昧さ回避
本稿では1.について解説する。
概要
小雨大豆の妖怪漫画「九十九の満月」及び「月歌の始まり」に登場する超能力の事。
人が後天的な努力で手にする神技(かみわざ)とは一線を画すものであり、鬼達が産まれながらに持つ固有能力。
その能力は鬼によって様々で、中には島一つを"産んだ"者(※)さえいるという…。
※優れた鬼技使い:金色丸(こがねまる)の鬼ヶ島と思われる。
名称の語源は、鬼の持つ特殊な力からきている。転じて稀に人や妖に宿る特殊な力もまた“鬼技(おにわざ)”と呼ばれている(詳細は後述)。
作中やおしこさ(本編後にある補足説明)で、鬼技とは『固有の能力』や『異能の力』といった表現もされている。また分かり易く理解するため、関連事項・別記事では「鬼技(おにわざ:超能力)」とも表記する。
鬼の場合
全ての鬼が産まれながらに持つ固有能力。人と違い、鍛錬や感情の昂りで進化する事もある。
身体的特徴の一つである「角」には鬼技(おにわざ:超能力)が宿っており力の源。これを加工して薬にすると、誰でも鬼技を使えるため“幻の高需要商品”とされている。
その他詳細は鬼(九十九の満月)の記事を参照。
人の場合
稀に不思議な力を持って産まれる人間が存在する。こちらも鬼の力にあやかって“鬼技(おにわざ:超能力)”と呼ばれる。
作中では、家系や突然変異?で鬼技持ちの人間が登場している。
妖怪の場合
本来の定義は“人と鬼が使う特殊な力”を“鬼技(おにわざ)”と呼ぶのが正しいのだが、いつの間にか【“不思議な力”=“鬼技”】となって作中世界で浸透している。だから妖怪が言う鬼技は、じつは言ったもの勝ちの能力!
なぜなら大抵の妖怪は、鬼技とは別の不思議な力を持っているから…。
小雨「なので妖怪達の言う鬼技は【自慢の特殊能力=鬼技】と、とらえてもらってもかまいませんよ!」
因みに鬼技を使える経緯は、産まれつき?や突然発現したりと妖怪によって様々。
種類
本作の鬼道(きどう)という分野で特性別分類法の分種(ぶんしゅ)による鬼技(おにわざ:超能力)の分類がされている。
以下の能力は、自身が持つ魂魄(こんぱく:万物構成の一つであり、汎用性に優れた元素)を消費して鬼技を発動したり、鬼技体質で魂魄は消費せず?常時発動する能力者もいる。
鬼型あり
自身が持つ魂魄(こんぱく:万物構成の一つであり、汎用性に優れた元素)で作った鬼技の形【鬼型】がある型(タイプ)。これを介して能力を発現させる。
主に中・遠距離系で効果が及び、自他共に影響を与える空間系・精神系の能力者が多い。
鬼型なし
鬼技の形【鬼型】がない型(タイプ)。自身が持つ魂魄(こんぱく:万物構成の一つであり、汎用性に優れた元素)を消費もしくは体質で、自分の体を介し能力を発現させる。
主に近・中距離系で効果が及び、自他共に影響を与える強化系・変化系の能力者が多い。
鬼眼
鬼技の宿る瞳【鬼眼(きがん)】。妖怪漫画「九十九の満月」の126話時点で、亜種派生含め全六十二の瞳が確認されている。
自身が持つ魂魄(こんぱく:万物構成の一つであり、汎用性に優れた元素)を消費もしくは体質で、視認した対象の解析、自他共に影響を与える空間系・強化系・変化系の能力などが登場している。
効果範囲は鬼眼によって様々。また「視る」事で発動するため、使いこなせれば利便性の幅を広げやすい型(タイプ)。
落母(おちはは)
鬼技の変異能力。自分が持つ鬼技(おにわざ:超能力)を他者に貸し与える・渡す能力。これは元々備わっていたり研鑽により新しく習得など、発現経緯は様々。扱い方は難しいが、修練を積んだり相性が良ければ、自他の効果を大きく伸ばせる事ができる。
名称の語源は、全ての鬼眼(きがん)の元となった伝説の鬼眼【落母之瞳(おちははのひとみ)】からきている。
根幹言語(こんかんげんご)
鬼技の希少能力。万物(世界)へ影響を与える強力な効果を発揮する。それ故に作中では「存在の成り立ちから書き換える希代の鬼技」「世界を変える鬼技じゃぁ~♪」とも言われ、その多大な影響力が窺える。
「無敵(チート)かっ!?」と思うが、能力者の意図を無視して常時発動するため実は不便(例:両手で包み込んだ対象を光に変換させる → 日常生活では(就寝時でも)うかつに触れて何でもかんでも光に変えてしまうため、特製の手袋が必要不可欠になる)、使い手が持つ魂魄(こんぱく:万物構成の一つであり、汎用性に優れた元素)を多量に消費してしまう、といった根幹言語を有する者の研鑽・熟練度に左右されやすい一長一短の能力でもある。
妖怪漫画「九十九の満月」では物語後半で登場。前日譚である「月歌の始まり」では主人公の一人や彼のお供をしていた者たちが使用したりと、物語序盤から頻繫に登場している。
月輪(がちりん)
鬼技の希少能力。自他の「時間」に効果を発揮する。月輪を有する者によって、どう「時間」に作用するかは様々。気分が高まると周りの「時間」を進めて成長させたり、自身の「時間」を早めて体を急成長させ(いわゆる前借り的な効果で)身体能力を瞬時に上昇、といった特異な効果を発揮する。これを応用すれば【成長≒時間】を操作する事になり、能力を抑えれば長生きも可能になる。また月輪に共通しているかは不明だが、消費する「時間」に合わせて「一年(ひととし)」などと技名(じかん)を唱える描写がある。
しかし扱う対象が「時間」であるため、消費すれば元には戻らない唯一の存在…。その為、月輪を有する者の研鑽・熟練度に左右されやすい一長一短の能力であり、それらの行為事態に大きな危険(リスク)が伴い、特に扱い方へ注意が必要な諸刃の剣(制御を誤れば能力者の自己消滅もあり得る)。
妖怪漫画「九十九の満月」では物語後半で登場。前日譚である「月歌の始まり」では月輪らしき能力を使う者が登場している。
余談
と、かなりの月日・話数がかかって解説された。