シロ(月歌の始まり)
しろ
小雨大豆の妖怪漫画「月歌の始まり」に登場する犬の妖怪(いわゆる獣人)で、かつて主人公・桃にお供していた一人。
感情で動きやすく、わんぱくで一行のお騒がせな立ち位置だが頼りにもなる忠犬(密かにお供の一人からは、蝸牛より格下の上下関係(ヒエラルキー)と思われるほど、残念な所もある)。
名前が「シロ」である通り、白い毛並みの髪・犬耳・尻尾がある妖怪(獣人)。体の何処まで犬の部位(異形)かは不明だが、胴体は人肌で鋭い爪のある真っ白な腕が確認できる。
長い丈の上着(コート)を着用し、手甲と足具を装備している。胴体には、胸に可愛い犬型の胸当てと褌だけという、実は肌露出が大きい(わおん!)。
美形の顔立ちであり表情豊か。緊急事態の場面では無骨な面頬(めんぼお)を付けて、普段のわんぱくな様子から一転し覇気のある顔つき・勇ましい手腕をみせる。
まとめると、上着(コート)を着ていて一見では分からんが、胸当てと褌だけという、わりと肌面積の大きい身なり(いわば和装版の薄甲冑)。かなり酔狂(わんだふる)な格好で中性的な美形の獣人であり、そんなシロは女の子であるらしいという事(わおーん!!)。
元気いっぱいでわんぱくな性格。理論的な考え方は不得手で、感情で動きやすく早とちりしやすいが、それでも相手の発言を聞き分けて、しっかり反省の意思(お座り)を示せる良い子。
感情が昂ぶるときゃんきゃん騒がしくなり、慌てふためきすぎて嘔吐(オロロエロロ)もする。そこから嬉しい事があると、その反動でか嬉し嘔吐(ゲロ)したり、顔をくしゃくしゃに涙目となり収拾つかないなど、とにかく感性の起伏が激しい。
この暴走(わんわん)したシロを制する事(待て)が出来たのは、一行の主人であった桃だけであり、彼の一声(良し)で先ほどのわちゃわちゃが嘘のように収まって、しゃっきんと覇気のある勇ましさを発揮する(一心忠犬)。
種族が「妖怪」であり、犬の要素を前面に出した特異な能力を有している。
腕にある真っ白な爪での引っ搔きは、遠くにある巨物までをも削り落とせる鋭い切れ味。感情が昂っていた事も加えてか、数舜(一コマ)の内に仲間の元から遠くにある巨物の頂まで駆ける、まるで感情に任せて元気いっぱいに駆け回る犬の如き高い身体能力をもつ。
犬らしく嗅覚が優れ、捨て子だった人間の赤ちゃんが入れられていた桶へ残された臭いを頼りに、その子の生まれ故郷を捜索できるといった名犬の働きをみせる。