サル(月歌の始まり)
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さる
妖怪漫画「月歌の始まり」に登場する半妖(キャラクター)。かつて主人公・桃にお供していた一人。
サルは半妖「鬼子(おにご)」であり、作中では「人外」だと差別的な風評が広まっているも、外見は人間の成人男性そのもので目立った異形はみられない。
上品な着物と羽織ものを身につけ、本人の不健康な印象と合わさりヤクザ然とした風貌。極めつけというか、懐には匕首(あいくち:よくヤクザが持っている短刀で目にする鞘のない刃物)を忍ばせている。
髪の毛を後方に撫で付けた頭(オールバック)。目に隈があり、やさぐれ感のある顔立ち。顎には、半首(はつむり)の面頬(めんぼお)みたいな紅の保護具(プロテクター)を付けている。
両手には手袋をしており、それを外すと真っ赤な手指をした「申之手(さるのて)」が露になる。
江戸弁の口調で、無頼漢(アウトロー)な空気が漂うも品性を感じさせる物言いをする。実際、高い教養のある言葉遣いで、巧みな口論はお手のもの。論理的な思考に長(た)け、感情で動きやすい桃とシロの抑え役を担う苦労人。そのため意義を申し立てる役回りが多く、仲の悪いように思えるが、桃の事を心底慕っている(彼の漢気に惚れている)ため、桃一行に付いていく意志は固かった。
知能面・技術面に秀でる才覚があり、一行が事件に遭遇した際は、その場にある品々から状況を推理する賢さ、窮地の場面でも的確に自身の鬼技(おにわざ:超能力)で取り出した道具で緊迫した現状をまとめる巧みさ、さらには医療の心得もある頼もしい兄貴。
また戦闘もこなせ、孤立無援な状況でも仲間のために(そして桃に褒めてもらうためにっ!)、鬼気迫る勢いで一晩中、数々の妖怪相手に立ち回れる漢(あんちゃん)である。
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