シャーマンが霊を憑依させる「憑依合体」の発展版。これを会得することが「シャーマンファイト」に参加するための最低条件となる。
もしかして⇒オーバーソウル(FFシリーズ)・バーソウル
概要
精神エネルギー「巫力」と現世の物質を「媒介」に用いて、持ち霊に様々な形態・能力を与える能力。
「憑依合体」で持ち霊を完全再現した「憑依100%状態」の「優秀なだけの」シャーマン同士が戦えば、「持ち霊の強さ」だけで勝敗が決まるが、肉体以外の媒介に霊を入れることで霊の精神エネルギー「霊力」が『溢れ出す魂(オーバーソウル)』は、静と動のイマジネーションが高水準に両立したシャーマンがその巫力を注ぎ込めば神業すら実現してみせる。
執念で自動車に叩き込んだ技術工学のエキゾチックカーや、グレート・スピリッツの天使の概念が掛け合わされた機動天使のような付喪神とは別物となる媒介に霊の特性を象徴するイメージ、もしくはフツノミタマノツルギやイクパスイ、水晶のダウジングペンデュラム等の神秘性を備えた物品を用いれば、精霊・神クラスすら使役できる。
ただし、「巫力≧霊力」の関係が成り立たないとO.S.は維持できず、破壊されたオーバーソウルに比例したダメージを負って精神崩壊する危険があるうえ、いくら巫力があっても「心」に迷いがあればハリボテと化すので良くも悪くも”現世側の存在”に左右されやすい。
- 「シャーマンキング」を守護するパッチ族十祭司には王への絶対の忠誠心を以て迷いを塗り潰す秘儀『パッチソング』がある。
シャーマンと霊の適性
PCに例えると、霊がソフトウェア、シャーマンがハードウェア、媒介は増設ハード。
霊・媒介・シャーマンの各々三つが相性が良く質が高いほど強力なO.S.を作ることができる。
霊:年季と研鑽を積んだ魂ほど霊力が高く、現世の法則に囚われない自由度の高い優れた能力を持つ。また、持ち霊に他の霊やシャーマンの魂を喰わせて霊力を上乗せするという裏技もある。
- 自立行動したりや憑りついた人物の巫力を強引に持って行ったり、自ら現世に影響を与えたりすることができる霊もいるが、ICEMENのドルイドの女神や、X-LAWSの機動天使のようにあえて精霊クラスに抑えて運用されるケースもある。
媒介:「持ち霊に強い縁がある物品」や「霊的親和性の高い概念が宿る呪具や祭具」ほど安定する。
シャーマン:1000年超の転生を経験した麻倉葉王のように巫力を増やすためには「魂を肉体から分離させた状態で鍛える」≒「死ぬ疑似体験」が必要になるが、生来増減しない生者の巫力は「長時間広範囲に拡散」させるより「一瞬一点に集中」させた方が効率が良い。精神がタフなほど頑強な、イメージが柔軟なほど精密多才な、巫力が多いほど大きなオーバーソウルが作れる。つまり、頑固で老獪な老シャーマンほど「揺るぎない確固たるフォルム」と「現実から解き放たれた変幻自在さ」を両立した堅牢なオーバーソウルを生み出す素養はある。
甲縛式O.S.
O.S.を必要最低限の容積まで高密度に圧縮し、「シャーマンが纏う巫力の鎧」に成形することで運用効率を極限まで向上させた、いわば最強形態。全てのシャーマンがいずれ辿り着く奥義にして到達点。
麻倉葉王:『スピリット・オブ・ファイア 黒雛(くろびな)』
属性:炎 構成:スピリット・オブ・ファイア+酸素
高速飛行能力とミサイルも鷲掴みにする二本のアームを備え、両肩の「蝋燭」からは超高熱の炎弾『鬼火』を放つ。この形態を取ると「霊力自体がすり減る」というかなりキツイリスクがあるが、基本的にこの形態では長時間戦闘したことがない。魂を捕食できるスピリット・オブ・ファイアであれば回復は可能であるが、その特性を持たないシャーマンたちもなんの躊躇もなく甲縛式O.S.を用いているところからして集合霊である五大精霊だけのリスクなのかもしれない。
麻倉葉:『スピリット・オブ・ソード 白鵠(ビャッコウ)』
属性:大地 構成:阿弥陀丸+春雨&フツノミタマノツルギ
阿弥陀丸の愛刀・春雨によって攻撃力の要である刃の鋭さを形成し、さらに『刀』を象った祭具の極致・フツノミタマノツルギを組み込むことでO.S.の強度を跳ね上げる『二段媒介』。
左腕部から背中を護るように回り込んだ、頑強で変幻自在に稼動するアームと鋭利なブレードが武器。葉にとって思い出深い白鳥をモチーフにしており、アームを伸ばすことで翼を広げたような大剣になる。
道蓮:『武神魚翅(ぶしんユーツー)』
属性:雷 構成:馬孫+宝雷剣
フカヒレのような刃の突起を持つ。反応速度が電速にまで高まり、雷を発生させ敵を焼き尽くす。
初披露時は発電機を射出し落雷させたり、馬孫ゴールデンパンチも使えたりと可変。
碓氷ホロケウ:『ニポポテクンペ』
属性:雨 構成:コロロ+イクパスイ
左手が旦那で右手が嫁。現世の物質からO.S.まで、あらゆる物を凍結粉砕する。
チーム明王の巨大なO.S.を振り回す怪力をも併せ持つ。
チョコラブ・マクダネル:『ジャガーマン』
属性:風 構成:ミック&パスカル・アバフ+鉄爪装備マイボディ
御頭付ジャガーの毛皮状フードマントと爪付きガントレット。ジャガーの目からビームを発射可能。必殺技は爆獣回転ジャガーシャフト。
あまりのスピードにどんな攻撃も当たらないと言われる。
リゼルグ・ダイゼル:『敵意の炎(マステマ・ドルキーム)』
モルフィンのペンデュラムとゼルエルの機動性を両立したO.S.。
背中の突起からは触手が伸び、飛行能力も合わせて全方位から攻撃できる。炎で相手を灼き尽くす技『火葬(ハルヴァヤー)』が使える。
チョコラブやリゼルグのように複数の持ち霊によるO.S.は「W.O.S.(ダブルオーバーソウル)」や「複霊甲縛式」とも呼ばれる。
ネタとして
Pixiv上では、「霊+アイテム⇒武器」というシンプルな設定からクロスオーバーネタも見られる。
『東方Project』に登場する、半人半霊の刀使い・魂魄妖夢が麻倉葉みたいな具現化された刀を使ったり、氷の妖精チルノが碓氷ホロケウの「ニポポテクンペ」を装備したりしているネタイラストがある。