もしかして⇒PD Great Spirit
概要
別名「グレート・ミステリー」。
ネイティブ・アメリカンの神話体系における「創造主」や「真理」や「原理(理)」に該当する事象を指すが、「創造神」とは異なり「明確な人格」は描写されない。
「大霊」とも訳される場合がある。
「グレート・スピリット」の前では、ありとあらゆる存在(動物・植物・人間・物質)が平等であり、上下関係も存在せず、時間を超越しているため「始まり」も「終わり」も存在しない。
部族ごとに多様な呼び名が存在する。
ネイティブ・アメリカンの社会構造やモラルや哲学に多大な影響を及ぼしており、「グレート・スピリット」には「すべてが繋がっていてすべてが共有される」という概念から、彼らの社会において「我欲」と「独占」は好ましく思われないため、食べ物や富や土地などの資産を個人が一人で貯めこみシェアしないという考えはご法度とされる。
なお、アメリカ大陸の文化ながら、イヌイット神話には該当する存在がみられない。
登場作品
シャーマンキングシリーズ
「グレート・スピリッツ」と表記する。
「地球上のすべての霊体の還る場所」であり、動植物も人間も等しく死ぬと「グレート・スピリッツ」に還るため、地球上の生命の故郷とも言える。パッチ族と深い関わりを持ち、パッチ族に技術と知識とシャーマンの能力と「シャーマンファイト」を伝えたのがとある宇宙人であるため、外宇宙の他の星々にも「グレート・スピリッツ」に該当する事象が存在すると思われる。
「グレート・スピリッツ」の中には無数の「コミューン」つまり「天国」や「地獄」などの霊界のステージが存在する。また、天国や地獄にも多数の種類があり、「シャーマンキングのコミューン」「大天国」「パッチ族のコミューン」「プチ修羅地獄」など多岐に分かれる。
グレート・スピリッツ自体を持ち霊とすることも可能であり、パッチ族も「グレート・スピリッツの意思」を認識しているが、数多の霊体の集合体の様な意味合いもあり、「グレート・スピリッツ」に選ばれた存在とされるシャーマンキング同士も激しい対立を起こすなどの点から、グレート・スピリッツ自体が「個の存在」であるのかはどこか曖昧である。
- それゆえに、呼称が「グレート・スピリット」ではなくて「グレート・スピリッツ」なのかもしれない。
作品のテーマの根幹を為すコンセプトの一つであり、グレート・スピリッツの力に自由にアクセスできる者は莫大な霊能力を発揮する。500年ごとに開催される「シャーマンファイト」を勝ち抜き、グレート・スピリッツを持ち霊にした者こそが「地球の神」であり「星の王」である「シャーマンキング」になり、地球と地球の霊界の運営の方針を決める立場になる。
ブラザーベア
こちらでも、無数の動物や人間の魂の集合体として登場する。
「理を破った殺生」を行った者を殺された対象に強制的に変化させ、天罰を下すと同時に他者の痛みと立場を理解できる様に導き、被害者への贖罪と救済を同時に行う。
また、「自ら覚悟をもって変化を望む者」にも変化のチャンスを与える。
関連タグ
十尾:『シャーマンキング』と同じくジャンプ系列の作品に登場する存在であり、以下の様に若干ではあるが「グレート・スピリッツ」の概念と描写に類似性を持つ。
- 地球と外宇宙の数多の星々に同様の存在が分布する
- それぞれの星々の生態系や生命や生物の能力や文化に多大な影響を与る
- 地球上の生命が持つ超自然的な能力やエネルギーの発生源である
- 選ばれし者に莫大な力を与え、その際は姿も変わる
- 力を与えた存在は作中におけるラスボスに近い存在である