曖昧さ回避
・スティーブン・キング作のホラー小説。
2003年に映画化された。
・2017年にデビューした韓国の7人組ガールズグループ。
グループ名通り、装飾品のモチーフとその役割である悪夢をコンセプトとしている。Dreamcatcherを参照。
概要
輪の中に網の目状の糸を張り、羽やビーズなどで飾り付けたもの。
良い夢は網を通り抜け、悪い夢は網に引っかかり、夜明けに消え去るとされる。
そのルーツとされるオジブウェの言葉でasabikeshiinhと呼ばれている。(後述)
そのルーツはアメリカ合衆国南西部を中心に広く崇拝されていた蜘蛛女神の信仰から。オジブウェ族に語られる神話の中でその成り立ちが語られている。最初はAsibikaashi(ここでの蜘蛛女神の名)が子供達を守っていたのだが、オジブウェ族が北アメリカ全域に広がるにつれ全ての子供を守るのが難しくなり、Asibikaashiが伝授し母や祖母が編んでいた。このお守りが「asubakacin(網のような) bwaajige ngwaagan(夢を捕える罠)」であった。ただし、元々このお守りは悪しきもの全般を捕えるもので、夢だけに効果が限定されていたわけではなく悪霊なんかからも守ってくれるものだった。
他にもオジブウェでは蜘蛛のことをasabikeshiinh(網を作る小さき者)と呼ぶ。そしてここから取ってこのお守りのことをasabikeshiinhと呼ぶようになった。
蜘蛛女神はオジブウェ以外の部族でも崇拝され様々な呼び名を持つ。例としてホピ族のKokyangwutiなど。
ともあれ、このお守りは1960~1970年代のパン・インディアン運動でネイティブアメリカンの民族同士の友好の証およびネイティブアメリカン全体のシンボルとして広められ、更にそこからメディアによって「ドリームキャッチャー」の名で広げられた。ニューエイジの人たちがこれを元来とは異なる材料やデザインでアレンジを加えて作成した「模造品」が現在多くに知れ渡っているドリームキャッチャーである。
ニューエイジが模造品を売っていき世に広めたことは、文化や伝統を商業利用する好ましくない行為とするグループもいる。一方でこのドリームキャッチャーが広まったおかげで、居場所を追われたネイティブの子供達が別の地域の子供達と繋がる為に使われるといったケースもある。