…人形?僕の愛しのエリザが人形だって…?貴様よくもエリザを侮辱してくれたな!!
プロフィール
概要
伝説のネクロマンサー「ヨハン・ファウスト」の子孫。
一度始めたことはやり通さねば気が済まない性分。
シャーマンとしての精神力の強さは“亡き妻エリザへの純粋すぎる愛”。
もちろん持ち霊はかつて死んだ妻のエリザ・ファウスト。
それと愛犬であるドーベルマンのフランケン・シュタイニー。
幼い頃、病弱であった妻・エリザとの出会いがファウストに医学の道へと歩ませる事となり、青年になってエリザの病気を克服させる事に成功。彼女と結ばれ小さな診療所を開いていたが、強盗にエリザを殺されたショックで正気を失い、狂気に取り付かれた。
その後、先祖であるファウスト一世の残した文献を元に独学でネクロマンサーの力が開花し、
シャーマンとしての能力に目覚めた。さっそくエリザの遺骨を媒介に生前の姿を再現することはできたが、本人の魂と意思疎通はできなかった。
これはファウスト一世が残した文献が経年劣化していたり、そもそも未記述の部分があったりなどが原因でネクロマンシーの術が不完全なためである。
それ故にこの頃のエリザには意思というものが存在しない。(=操ることしかできない。)
シャーマンファイト予選
葉のシャーマンファイト予選の2回戦の相手。
当初は狂気的ではあるものの、かなり頭がキレる強敵として描写された。
葉の親友であるまん太を人質に取り、試合会場が墓地であることを最大限利用したネクロマンシーによって死者を甦らせて大量にけしかける物量作戦を行った。
……というのも、ファウスト自身はネクロマンサーの末裔ではあるものの、特別な修行を積んだわけではない為に巫力はそう高いものではなく、加えて持ち霊のエリザは一般の人間霊である為、正面切っての戦闘を苦手としていたからである。
最終的には葉の巫力を枯渇させることに成功し、そのまま勝利を収めた。
ただし、葉の最後の踏ん張りによってエリザの媒介が両足を失ってしまった挙句、まん太を傷つけられたことで頭に血が登った葉にエリザを「人形」呼ばわりされた事で冒頭の台詞を吐いてブチギレ
怒りのままに墓地の骨を集めて作成した「カルシウムの巨人」でもって葉を殺害しようとしたが、道蓮の横槍によって失敗し、気絶。そのまましばらくフェードアウトすることとなった。
その後、葉のシャーマンファイト3戦目の時に見学者として再登場。この時、エリザの足の骨の欠損を補うため自身の足を切断しており、以降は車椅子に乗って活動している。(アニメ2001年版ではエリザの骨を別の方法で修復したのか、ファウストが両足を失うことは無い。)
予選終了後から本戦まで
予選が終わった後にパッチ族から課された「パッチ族の村を探し出す」という試練もなんとか乗り切ったが、チームになってくれる知り合いもおらず、途方に暮れていた。
偶然にも葉一行に出会い、チームになってくれるよう頼むが、リゼルグがいることを理由に一旦は断られてしまう。
しかし、シャーマンファイト本戦開始前に恐山アンナと出会い、彼女の口寄せにより意思疎通ができる状態のエリザに会うことに成功。ただ、そもそもシャーマンファイトに参戦した理由が「エリザに再会するため」であったため、この時点でファウストは戦う理由を失ってしまい、自殺を考えてしまう程になってしまった。
そんな時に葉(実際はアンナの意向だが)に「チームふんばり温泉」のメンバーに誘われ、恩を返す為に加入することになった。
チーム加入後は「超・占事略決」を元に修行し、格段にパワーアップ。
ネクロマンシーの技術も初代のそれに極限まで近づき、エリザとも自由に意思疎通ができるようになった。さらに、医者という職業柄人体に詳しいこともあって、オーバーソウルによる治療術や蘇生術の会得にも成功している。
以降、裏切ることもなく、途中で死亡して霊となるものの、最終決戦まで葉の助けとなった。
仲間内では死んだ回数が少ないため、巫力そのものは低めである。
シャーマンファイト終了後
シャーマンファイト終了後はふんばり温泉に専属医師として就職したが、激務が祟って過労死してしまったらしく、そのまま蘇生も拒否してエリザと一緒にあの世に行ったらしい。
(それでもアンナの口寄せで呼ばれれば快く協力しているようだ。)
外伝
SHAMAN KING FAUST8 永遠のエリザ
彼を主役とした外伝小説。コミカライズも行われている。
エリザと出会った幼少期、飛び級で医大生になった青年期、そして結婚直後にエリザを喪いネクロマンシーに傾倒していく過程が描かれている。
能力
巫力は他のメンバーに比べてかなり低いが、これはファウストⅧ世が回復役に廻り、地獄での修行を行わなかったため。ただし、その後に数回死んでいるため、巫力や霊力は上がっていると思われる。
- ネクロマンシー
オーバーソウルによって死体を操る術。ファウストⅧ世は劇中では骨しか操っていない。
独学で会得したこともあって初登場時点では術として不完全で、霊とは意思疎通できずに一方的な命令で操ることしかできない。ただ骨を動かす分には骨の関節部分などをオーバーソウルで補うだけで良いので、かなり燃費は良い。
この性質上、いくら骨を砕かれても巫力がある限りは容易に復活させることができる。
ただし、その場の土地の骨を利用するので、戦う場所によってかなり左右される術でもある。墓場などでは物量作戦も可能であり、骨ではあるが1体につき大人1人分と同じくらいの力を持つ。
もちろんオーバーソウルなので、巫力を込めればそれだけ強力になる。(燃費も悪くはなるが。)
後に修行によって術の完成度を高めることに成功。
霊との意思疎通が可能になり、より強力になった。
- 愛しのエリザ
ファウストⅧ世の真のオーバーソウル。巫力をエリザの遺骨だけに込めることで使える。
分類的には前述のネクロマンシーと全く変わらないが、エリザ本人の遺骨をベースにしている為に魂との相性が良い。加えて身の丈程の巨鎌を持ち、オーバーソウルで関節だけではなく全身を再現しているため、一般のネクロマンシーより強力なものになっている。
ただし、登場時点では相変わらず意思疎通はできないため人形同然である。
(命令には忠実に従う。)
オーバーソウルとしては正直弱い分類。これはエリザがただの一般人のナースに過ぎないからである。
とはいえ全身がオーバーソウルではあるため、物理攻撃は一切効かない。
この為、ファウストⅧ世はまず骨による物量作戦で相手の巫力を疲弊させてから、このオーバーソウルを繰り出すという作戦を取っている。
後半では全く使われなくなったオーバーソウルである。
- フランケン・シュタイニー
かつての愛犬の遺骨を使ったオーバーソウル。これもネクロマンシーの一つで、何気に初期から登場している。
終盤でファウストⅧ世が足を失ってからは、このオーバーソウルを足に取り付けて自身の足の代わりにする。
- O・Sメフィスト・E
ファウストⅧ世の新たなオーバーソウル。Eはエリザの意味。
媒介はエリザの遺骨と厳選されたメスやクーパーなどの医療器具。超・占事略決を元にした修行によって会得した。
ネクロマンシーがレベルアップしており、強力になったのはもちろんのことエリザの意思が束縛されないようになっている。
その結果、このオーバーソウルにもエリザの性格が反映されるようになっている。
武器として、メス、クーパー、ゾンデ、ワクチン(=注射器)を装備している。さらに飛行能力も持つ。
前述の通り、エリザの性格が反映されるようになったため、生前からドジっ子であるエリザは注射が下手なので何度も同じところを刺すらしい。
かなり巨大なオーバーソウルだが、劇中では実際にこのオーバーソウルで戦うことは無かった。
因みにメフィストはファウストⅠ世が契約した悪魔メフィストフェレスを意味し、Eはエリザを意味している。
- 呪禁存思
超・占事略決によって会得した蘇生術。死んだ人間を生き返らせることができる。
応用として、普通の傷も治すことができる。オーバーソウルを使っているため、それなりの巫力を消費する。傷が治る様はなかなか効果音がグロい。
- エリザ・オペリーレン
ファウストⅧ世の最後のオーバーソウル。媒介は相変わらずエリザの遺骨と医療器具。
エリザを具現化、その上さらに甲縛式オーバーソウルを纏わせた特殊なオーバーソウル。
通常の甲縛式オーバーソウルより巫力の消費が激しく、その密度自体もやや低めだが、戦闘だけでなくエリザと2人でシャーマンファイト中にどんな治療もできるようにとファウストが編み出した攻防一体の新形態。
エリザの身に纏う医療器具型の甲縛式オーバーソウルは、攻撃、治療の必要に合わせてメスや注射器、ライト以外にも様々な器具形態に変化する。
関連イラスト
関連タグ
ヨハン・ファウスト5世:同じくファウスト姓を名乗るキャラ。但し5世と名乗ってはいるが、ヨハンの子孫ではなく正体はメフィスト・フェレスという名の悪魔。青の祓魔師の登場人物。
ファウスト(ギルティギア):同じくファウストを名乗り、医術の心得があるという類似箇所がある。
以下、ネタバレ注意