プロフィール
概要
※後述にもあるが、元々は捨て子だったために、正確な生年月日などは不明。
本作のヒロイン。麻倉葉の許嫁にして二代目アンナ。葉の祖母・麻倉木乃の一番弟子たる優秀なイタコで、葉をシャーマンキングにするべく「地獄の特訓」と称した厳しい訓練を課し、ユルい葉を性根から扱く鬼嫁である。
クールでミステリアスな雰囲気を帯びた、葉や梅宮竜之介が一目惚れするほどの美少女。しかし、外見とは裏腹にかなり辛辣で、誰彼構わず暴力を振るう気性の荒さを持つ。そのため葉をはじめ周囲の人間から畏怖の対象として見られている。
しかし葉への愛は本物であり、彼と初めて会った時に交わした約束から、彼がシャーマンキングになると心から信じている。事実、アンナのシャーマンとしての精神の強さは「葉への信頼と愛」とされる。ちなみに『やってやるぜって奴やオレが世界を救うなんて言う奴』は信用していないらしい。
また、他者に対してもぶっきらぼうながら根の優しさを示す事があり、そんな本心を知る周囲にも頼りにされる事が多い。葉もアンナの目立たぬ優しさには気付いており、しっかり者の妻として彼女を大切に想っている。
普段は赤いバンダナに黒いワンピースを身につけ、葉とお揃いのつっかけを履いている。また首元にかけている数珠はイタコとして口寄せを行う際に使用する。
またユルシ(免許皆伝)の証として「1080」なる専用の数珠を持っており、ハオの式神を調伏したり、ハオと戦った際に使用されている。
来歴
幼少の頃に生まれ持った霊能力故か親に恐山へ捨てられてしまい、そこを木乃に拾われ育てられる。拾われた場所が恐山だったため、姓を恐山と名乗っている。
成長するにつれて霊能力の高さが災いし、他人の心を自然と読み取ってしまう霊視の力に目覚める。同時に人々の裏腹な本音や醜悪な欲望を目の当たりにした事で人間不信に陥り、育ての親の木乃以外には心を閉ざすようになってしまう。
また、霊視能力で自身に集まった周囲の負の感情を排除しようとする体質が出来てしまい、無意識でオーバーソウルを起こし、鬼を生み出す業をも背負うことになる。
木乃もアンナ自身もこの力をどうする事も出来ず、せいぜい部屋に篭って世間と自分を遠ざける位しか対処できなかった。しかしそれはアンナの孤独を増大させる事に他ならず、当時10歳だった葉と出会う頃には心がすっかり荒みきっていた。
しかし葉との触れ合いで苦しみや寂しさが僅かに癒えたアンナは次第に彼に心を許し、一緒に初詣へ行くまでの仲に進展するが、霊視が発動した事で大鬼を生み出してしまい、今までの比ではない欲望を食らって知力を付けたそれに豪雪の恐山へ拉致される。
雪山の危険も顧みず、傷付きながら自分を助けようとする葉に心を打たれたアンナは、とうとう葉への愛を自覚し、大鬼を消滅させる。そして名実共に葉の想い人となってからは、彼が自分にした「シャーマンキングになる」という約束を叶えてもらう為、葉を支えるべく自らもイタコとして修行を始めるようになった。
能力
イタコとして様々な霊を自在に呼び寄せ、降ろした霊を自分自身や他のシャーマンに憑依合体させることができる。
また、『超・占事略決』の封印を解いた際にかつてハオの式神であった前鬼と後鬼を難なく持ち霊にできるほど高い巫力も持っている。
他にも、膨大な巫力で活動するゴーレムに自らの巫力を注ぐ、ハオとの戦闘で唯一彼に著しいダメージを与えるなど、尊大な態度も頷ける実力を披露している。
余談
- アンナの年齢は不明とされているが、編入時には葉らと同学年だったので恐らく同年齢と思われる。
- 作中に登場したメインキャラクターでは、珍しくオーバーソウルを披露していない。
- アンナの名字である「恐山」がある青森県のむつ市等を管轄する青森県警察(青森県警)のむつ警察署では、アンナがホームページのマスコットキャラクターを務めており、ホームページ上で婦警姿のアンナを見ることが出来る。
- キャラクターの原形は、読切『ITAKOのANNA』の主人公の「恐山アンナ」。その後、『仏ゾーン』にて再登場した彼女が、後に初代アンナだと明かされたが、ビジュアルこそ似ているが別人であるため、当然ながら性格面は大きく異なる。
- 息子の花は葉が22歳の時に6歳であり、つまりアンナは16歳の時に出産している。
- 「どう考えてもそれをした」としか思えないシーンとして、原作の第77廻は伝説のエピソードとされている。