概要
王様ゲームや深夜12時のツンデレラタイム等で有名な小説・漫画投稿サイト『E★エブリスタ』にて掲載中のWEB漫画。
封鎖された廃校に閉じ込められ、徐々に精神を追い詰められていく7人の男女の戦いを描く。
エブリスタユーザーの一人である『八頭道尾(ユーザー名:秋トンボ)』による小説『コドク〜蠱毒〜』を漫画化した作品であり、同じくユーザーの『合田蛍冬』が作画を担当している。
コドクの方は続編として『廃墟ゲーム』なる小説が出るなど、現実・ネット双方で発展を続けている。
2013年10月に書籍化、2016年4月には実写映画化され現実に公開。これに伴い原作小説も同タイトルに改名され書籍版が発売された。
2018年3月にはpixivユーザーの一人『恵那』により続編『ドクムシ the ruins hotel』が刊行。現在でも連載中。
ストーリー
毒虫――。毒を以て人に仇成す虫達の総称。
古代においては器に虫達を閉じ込めて殺し合わせ、最後の勝者を生贄に捧げる呪術にも用いられていた。
そしてある日、その呪いを再現するかのような『ゲーム』が幕を開ける。
平凡な大学生『レイジ』が目覚めたのは、鉄板で窓や出口が封じられた廃校だった。
未知数の『仲間』達、放置された刃物、そして7日後に0となるカウントダウン。
異常かつヒントも無い状況で、生き残りを賭けた戦いが始まった。
登場人物
スギウラ・レイジ
主人公。温厚だが気弱で影の薄い青年。
ある日、奇妙なセールスマンに勧められたドリンクを飲んで意識を失い、6人の人物と共に廃校で目を覚ます。
普段は他人に振り回されがちだが、怒りや恐怖でスイッチが入ると行動力を発揮する一面もある。
イサカ・ユキトシ
冷静なサラリーマンの男性。
皆のまとめ役を兼任しているが、余裕すぎる態度から不和を招く事もあるイレギュラー。
オカルトマニアという趣味があり、内心では異常な環境を楽しんでいる。
ナカノウチ・トシオ
強面で屈強な肉体労働者。
7人中最も冷静さに欠けた男で、衝動でしか動けない愚直さを抱えている。
作中では他参加者と馴染めず真っ先に孤立してしまう。
アカネ
観察眼の鋭いキャバ嬢。
他人の心を見抜ける他、相性の良い性格を演じて相手を仲間に引き込む技能を持つ。
ゲームに対し、どんな手を使ってでも勝ちたい目的があるようだが……?
ノギサキ・タイチ
肥満体のニート。
思考力(妄想力?)は高いものの、臆病者で自ら何かを始める事を苦手としている。
武力に関しては最底辺の無害だが、ロリコンかつ覗き趣味があり精神的にはタチが悪い。
アキヤマ・ユミ
レイジと同年代の女性。
女子校に長らく通っていた経歴があり、その為か若干百合の気がある。
他人を気遣える優しさと、どんな相手にも全力で立ち向かえる強さを持つ。
ミチカ
参加者で唯一9歳の幼女。
常に無口・無表情で、言葉も小声か耳打ちでのみ相手に伝える内気な性格。
常に他参加者の保護を受けており、疑心暗鬼の中においても警戒心を持たれない存在。
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ネタバレ注意
根本的に言ってしまえば、全員が自己中心的な性格を持つ社会のゴミにして人間の屑の様な集まりの連中である。
トシオは暴力的な性格に加え、轢き逃げをした事もある生粋の外道。アカネは過去が原因で人を利用する事しか生き甲斐となってしまった性悪女。ユミは一見、優しそうに見えるが、その本性は気に喰わない相手を真っ先に消そうとするメンヘラで、それが原因でレイジと険悪な関係になってしまった。ユキトシは冷酷非道な性格で、頭は回るが常に人を見下していたリアリスト。タイチは見た目通りの変態で、挙句の果てには殺人未遂を犯した事もある。そして、ただの子供だと思われていたミチカも実は運営者側で、本性は粗暴で口が悪い悪童であったことが判明する。主人公であるレイジでさえも、自己中心的な性格で他人の事なんか考えてもいないなど、揃いも揃って人間失格の烙印を押されている連中であった。
全員が共通している点として、小物でかませ犬の様な存在にして、強者にも弱者にもなれない敗者の集まり。醜悪で惨たらしい、良い所など一つもなく同情の欠片も余地も無い(ただし、アカネには多少の同情の余地はあり)、自業自得な存在である。