概要
丸井京介が経営する妹喫茶『Dear』。この店では「妹」となった店員達が、「お兄ちゃん」である客を癒すサービスを行っているはずなのだが、重度の対人恐怖症でメインヒロインの黒澤いおりを始め、全ての店員がダメダメな問題児だった。この物語は、そんな店員達が繰り広げるドタバタコメディである。
妹喫茶「Dear」
妹喫茶「Dear」丸井京介が経営するコンセプトカフェ。店員は来客の「妹」という設定で「お兄ちゃん」と呼びかけ、シーズンによって色々な衣装を着る。主要メンバーはいおり・愛・紫音・千景の4名だが、この4名以外のモブ店員もおり、店舗としては結構な規模がある様子。
登場人物
黒澤 いおり(くろさわ いおり)
2月29日生まれのO型。高校1年生。生まれついての超ネガティブ思考の持ち主。重度の対人恐怖症を克服する為にウェイトレスとして働いているが、改善される様子はない。超人的な集中力と記憶力の持ち主で、特に射撃ではその能力を最大限に発揮する。ポジティブな母親と、ハイパーネガティブな父親を持つ。
小暮 愛(こぐれ まな)
12月6日生まれのA型。高校1年生。妹が1人いる。気が強く、いおりの鈍臭さとマイナス思考全開な態度にいつも苛立っており、Dearの店舗内ヒエラルキーの頂点に自分はいると自称する。ビキニを普通に着られないほどの、まないた体型がコンプレックス。ツンデレと思われがちだが、デレを発動することは滅多に無く愛のデレ状態を見た者は稀少とされている。学校でのあだ名は「閣下」。
田口 里奈(たぐち りな)
4月2日生まれのAB型。愛と同じ高校の2年生。右目に眼帯と黒のカーディガンという出で立ちの中二病娘。本人は、本当の名前は紫音(シオン)で魔界の闇組織ブラッディ・シャドウズの手から世界を救う為に下界へ降り立ったと痛い主張をしている。年下ながら職歴の長いいおりに、先輩として尊敬の念を抱いているが、いおりに、里奈が自分より年上であると気付かれた事でビビられた事もある。周囲から「いおり好き過ぎ」とからかわれることもあるが、愛とは犬猿の仲であり、客を巻き込んでの大喧嘩をすることもある。両親はブラッディ・シャドウズに惨殺されたと主張しているが、実際は両親2人とも健在であり、公務員として働いている。ガンガンノベルズ刊行のアンソロジー「中二病でGO!!」では、紫音が主人公の番外編が掲載された。
結城 千景(ゆうき ちかげ)
6妹め。(JOKER版第6話)より加入。4月1日生まれのB型、西高校1年生。3男1女の末っ子で、4人の店員の中では1人だけ家族構成上も「妹」である。いおりとは正反対の性格で、ハイテンションで、常に明るく前向きな所が長所のボクっ娘。「自己紹介し合ったら友達」をモットーとする。学校の成績は芳しくなく、その学力レベルは、愛に「そんなんでよく高校受かったわね」と言わせ、担任に「進学は無理」と匙を投げられるレベル。高校には「一番得意なのは登校です!明るく元気に通えます」と言って推薦(前期)で入った。故に記憶力は破滅的だが人の顔と名前だけはしっかり覚えている。
丸井 京介(まるい きょうすけ)
店長。3月6日生まれのO型。27歳。ダメな主要メンバーに翻弄される苦労人。対人恐怖症のいおりをいつも気遣っている。本名はONLINE版の第1話冒頭で名乗っているがほとんどの場面で「店長」と呼ばれており、本名を呼ぶのは千景ぐらいである。妹喫茶を開業した理由は日頃から姉にいびられていることと女装趣味かつブラコンの弟に嫌気が差しての現実逃避であったことが、連載終了後に単行本第2巻のカバー中裏面で明らかにされた。
常連客
みのる
いおり目当てで「Dear」に通っている常連客。いおりのウジウジした所に萌えており、いおりが風邪を引いて普段と正反対のハイテンションになった時はみのるの方がひどく落ち込んだ。
健(けん)
右目の隠れた長髪が特徴の常連客。愛を崇拝している。
駿(しゅん)
眼鏡の常連客。紫音と来店の度に「ピコ・デラ・ミランドラ」(紫音曰く、魔界語で「ご武運を」の意味)と挨拶を交わす仲。