ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

星界の紋章

せいかいのもんしょう

『星界の紋章』とは、森岡浩之によるSF小説。及びそれを原作としたメディアミックス。
目次 [非表示]

概要編集

星界の紋章シリーズ

  • 星界の紋章I 帝国の王女
  • 星界の紋章II ささやかな戦い
  • 星界の紋章III 異郷への帰還

続編として星界の戦旗が刊行された。


世界観編集

忘れじの広間

人類が、太陽から0.3光年離れたところに発見した「ユアノン」なる素粒子を利用した恒星間宇宙船を開発し、惑星改造により太陽系外に居住惑星を拡大し始めて何世紀も経った頃。

ハイド星系・惑星マーティンの政府主席の息子ジント・リンが幼少の頃、彼の故郷は「アーヴによる人類帝国」なる星間帝国の大艦隊によって侵略を受けた。彼の父ロック・リンは降伏と引きかえに領主の称号を得、そのためジント自身も帝国貴族の一員となる。それから7年後、ハイド伯爵公子となったジントは、皇帝の孫娘ラフィールと運命的な出会いをする。その時からジントは帝国貴族として生きていく事を決意する。

アーヴとよばれる遺伝子改造によって生まれた架空の種族は宇宙の人類世界の半分弱(2兆人のうち9000億人)を支配している。アーヴは後述のごとく日本文化を継承する種族であり、帝政をとる。他の半分は現在の国家に近く民主政体をとっている。これら民主国家がアーヴによる人類帝国の伸張に恐れをなし、侵略戦争をしかけるというのが物語の背景となっている。

アーヴはホモ・サピエンスと異なる遺伝的特徴、美貌・不老や空識覚をもつにとどまらず、宇宙空間を旅する船舶、あるいは宇宙に浮かぶ都市や施設など宇宙空間で暮らす事を常とすることでも人類一般と異なる。このアーヴという種族の設定のみならず、超光速航行を可能にするために別の宇宙である「平面宇宙」を移動する、平面宇宙航法と呼ばれる恒星間航行や、アーヴ語と呼ばれるアーヴ独特の言語体系などの設定も星界シリーズの大きな特徴となっている。

日本神話世界設定の背景にしていることも特徴的で、例えば八頸竜「ガフトノーシュ」は「八俣大蛇(ヤマタノオロチ)」、金色鴉「ガサルス」は「八咫烏(ヤタガラス)」、皇族「アブリアル」は「天照(アマテラス)」、帝都「ラクファカール」は「高天原(タカマガハラ)」であり、また「帝国(フリューバル)」は星々の集合ということで「御統(ミスマル)」の語形変化とされる。


ストーリー編集

星界の紋章I

ロック・リンの降伏・叙爵にともない、ジントはロックの秘書にして育ての親であったティル・コリントと離れ離れになり、ヴォーラーシュ伯国デルクトゥーに送られた。7年後、アーヴ言語文化学院を卒業したジントは帝都ラクファカールにある星界軍の主計修技館(ケンルー・サゾイル)に入学するため巡察艦ゴースロスに乗り込む。彼を迎えに来た翔士修技生ラフィールは、皇帝であった。いろいろあった末に友情を結んだ二人は、突如4ヵ国連合の一つである人類統合体の艦隊の攻撃を受けて脱出、その後ゴースロスは撃沈される。二人を乗せた連絡艇は燃料補給のためフェブダーシュ男爵領へ到着するが、男爵により二人は引き離され、ジントは監禁されてしまう。


星界の紋章II

ジントが監禁されている事を知ったラフィールは男爵の家臣セールナイらと、ジントは共に監禁されていた前男爵スルーフと協力して脱出し合流。追撃してきた男爵を倒した二人は目的地のスファグノーフ侯国へ向かうが、惑星クラスビュールに着陸したときにはすでに人類統合体により星系は占領されていた。地上人に変装した二人を待ち受けていたのは、マルカ率いる、帝国からの独立を夢見る「反帝国クラスビュール戦線」の面々であった。一方、4ヵ国連合の大使から抗議された皇帝ラマージュは連合に対して宣戦布告した。


星界の紋章III

二人の着陸跡を発見した人類統合体軍は、二人と「戦線」との関連を突き止め、追跡を開始。ルーヌ・ビーガ市警察のエントリュア警部は統合体のカイト憲兵大尉とともに二人を追う。一方、スファグノーフ奪還のために帝国は大艦隊を派遣。スファグノーフ門沖会戦が始まった。あちこちで追跡劇を繰り広げた二人を脱出させるために「戦線」のメンバーは奇想天外な脱出法を提案。二人は無事に救出され、帝都ラクファカールに到着する。

そして3年後、主計修技館を卒業したジントラフィールと再会する。


主な登場キャラクター編集


アニメ編集

WOWOWにて1999年1月から3月まで全13話が放送された。


2020年1月にはJCOMの『アニおび』枠でHDリマスター版が放送される。


各話リスト編集

話数サブタイトル
第1話侵略
第2話星たちの眷族
第3話愛の娘
第4話奇襲
第5話ゴースロスの戦い
第6話不可解な陰謀
第7話幸せな叛逆
第8話アーヴの流儀
第9話戦場へ
第10話二人だけの逃亡
第11話スファグノーフ門沖会戦
第12話惑乱の淑女
第13話天翔る迷惑

ゲーム編集

2000年にバンダイビジュアルより発売された。開発はNINELIVES。

5話に相当する部分で分岐することが特徴。


コミックス編集

COMICメテオより2012年から2021年に発表されたもの。全8巻。



関連タグ編集

星界の戦旗


星界英雄伝説…『銀河英雄伝説』とのコラボタグ。


外部リンク編集

アニメ公式サイト

関連記事

親記事

星界シリーズ せいかいしりーず

子記事

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

pixivに投稿された小説 pixivで小説を見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 829945

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました