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送球ボーイズ

そうきゅうぼーいず

「送球ボーイズ」は2015年から2022年まで小学館「裏サンデー」にて連載されたハンドボール漫画。
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概要編集

裏サンデー(スマホアプリは「マンガワン」)にて2015年から2022年まで連載。

原作:フウワイ 作画:サカズキ九

原作となったのは新都社に登録されていた「送球小僧」で、そこから5年後の世界となっている。なお、原作者のフウワイ本人も作画ができ、4コマ漫画やちょい足し漫画を描いている。

富山県氷見市を舞台にしたハンドボール漫画。略称は「送ボ」。


原作者はハンドボール経験者だが、福井県出身。しかし、福井県だと北陸高校の一人勝ちなのでストーリーを膨らませられないと感じ、それで氷見高校など強豪校が多い富山県を舞台に選んだ。また、当初は本格志向だったが、主人公がちょっと超人になりすぎてしまったため、けっこうスラムダンクやアイシールド21などのような、超高校級の描写が増えてしまった。また、作画のサカズキ九はサッカー好きから来ており、当時ファンだったインザーギの背番号から九と名付けたことを、おまけページ(アプリのちょい足し)でカミングアウトしている。


メインとなる学校名は竹取物語の5つの宝具から来ている(火鼠→火鼠の皮衣、蓬莱→蓬莱の玉の杖、龍玉→竜の首の玉、子安→燕の子安貝、御鉢→仏の御石の鉢)。また、名前にも法則性があり、蓬莱の名字には必ず身体の一部(兎耳山、川口、島尻、黒足袋など)、子安は順番にドレミファソラシとなっているなど、作者の遊び心がある。また、火鼠メンバーは九州の島や地名から来ている人物も多い。


登場人物編集

火鼠高校編集

1年生 → 2年編集

  • 志熊栄都(しぐま えいと)

この物語の主人公。愛称はエイト。旧姓は五百田(いおた)。出身は東京都新宿区。ダンス経験者でアクロバティックな動きを得意とする。しかし、壊滅的に表現力を持っていなかったため父親に失望され捨てられた過去を持ち、母親の地元である氷見へ離京、その直後母親を事故で亡くす(母親の自殺ともとれる事故)。そのため、自分は中身のないからっぽだと思い込んでいたが、祖母にハンドボールをするよう勧められ、自分らしさを見つけるために火鼠高校ハンド部に入部する。上背はないがアクロバティックな動きとバランス感覚で、プロンジョンシュート(通称ムササビシュート)を得意とする。頭も良く、女装が趣味(顔が似ている次女のせい)というほど顔立ちが良く、女子にもモテる。姉が2人おり、長女は杏(あん)、次女は奈々(なな)。つまり、五百田家は全部名前に数字が入っている(亡母は千鶴)。なお、某声優事務所(シグマ〇ブン)に名前が似ている。


ミラーリングという相手の動きをコピーすることが得意であり、これはダンス時代に培われたもの。しかし、身体能力までは真似できない。また根っからの練習好きであり、努力や苦労を厭わない(過去に較べたらこんなもの取るに値しないという考え)。また、勉強もけっこうできて学校での成績も良い。


  • 佐倉凪(さくら なぎ)

エイトの才能に目を付ける。しょっちゅう彼の言動に振り回されている。真面目すぎる性格だが、それが空回りすることもしばしば。成績優秀で、勉強は予習復習しておかないと気が済まないタチ。脚力はあり、また観察眼と判断力に長けている。


  • 福田大牙(ふくだ たいが)

脱ぐことと筋トレが好きな熱血漢。いわゆる、ムードメーカーにしてお馬鹿キャラだが、試合は至って真面目でガッツの塊。


2年 → 3年編集

  • 長谷川宙(はせがわ そら)

ハンド歴は小3からだが、左の利き腕を大怪我する事故を負い、一時バレーボーラーとして活躍するが、出身の地元校、火鼠が全国大会に進み、その試合を目の当たりにしてハンドボールへの情熱が甦り、リハビリに励む。試合で自分がシュートを決めないと落ち着かないほど自分勝手な性格だったが、コーチや先輩の特訓によって徐々に協調性を学んでいる。


  • 出島力彦(でじま りきひこ)

元はヤンキーで不良。中学時代は成績優秀だったが、勉強嫌いで今は下から数える方が早い。いわゆる天才型の万能選手であるが、足首に古傷を抱えている。飄々とした性格だが、厳しく言うときはガツンと言う。人気キャラで、人気投票では1位だった。


  • 壱岐光太郎(いき こうたろう)

出島の親友。愛称はこた。前髪が薄いのを気にしているためバンダナを愛用し、オデコを隠すように巻いている。神経質な性格で、テープもきちんと巻かないと落ち着かない。精密なパスワークとコントロールを武器とする。


  • 沖本学歩(おきもと まなぶ)

寡黙な男(しかし、プロフィールによる美声を披露するらしい)。トレイルランニングが趣味で、無尽蔵のスタミナを持つ。


  • 広川恵太(ひろかわ けいた)

後輩の面倒見が良い。思いっきりに欠けるためレギュラーには届いていないが、秘めたる闘志を持っている。実家は居酒屋で料理が得意。


  • 大月雪彦(おおつき ゆきひこ)

作者曰くポンコツキャラ。愛称はユッキー。キャプテンシーが熱い主将…のようで、独りよがり、愚直、頑固な性格のため、ハンドボール部立て直しに躍起になる余り身長制限などを設ける暴挙に出てしまったことがある(それでエイトも入部を一旦は断られた)。機械音痴で、また先端恐怖症のためコンタクトをなかなか装着できず、眼鏡を愛用している。


  • 鹿毛祥(かげ しょう)

女系家族の影響を受けオネエ言葉を喋る温和な男。高身長で中学からキーパーに抜擢された。歌劇好きで、それで同じく趣味の合うエイトと意気投合していることもある。大月とは対照的に機械関係には非常に強い。


蓬莱大付属高校編集

  • 兎耳山拓斗(とみやま たくと)

エイトにムササビシュートを教えた張本人。全日本ジュニア代表に選ばれたこともある才能の持ち主だが、世界の厚い壁に阻まれたときに右サイドに転向し、ムササビシュートを身に付けた(ただし、受け身を取るのが下手なためあちこちテーピングだらけ)。実はエイトの再従兄弟にあたる。


  • 黒足袋英明(くろたび ひであき)

愛称はダビさん。全国レベルの選手で、強靱な肉体と豪腕でえぐいシュートを放つ。性格はかなり自分勝手で、世界は俺を中心に廻っているタイプ。しかし、相手の努力を笑ったりはせず、相手の良さをしっかりと評価し見極める姿勢も持っている。


龍玉学園高校編集

  • 葛原稜(くずはら りょう)

元は優等生だったが、喧嘩の仲裁が原因で蓬莱進学が取り消されたことで自ら不良高に出向き、彼らを統率しようと目論む。チームが強くなるには手段を選ばないタイプで、それゆえ一匹狼の山登をチームのメンバーに迎え入れた。元は出島のチームメイト。油分と塩分が苦手なため、味気のないものを好む。


  • 新堂山登(しんどう やまと)

デンマークでのハンドボール経験を持つ実力者。しかし、完璧なまでの実力主義で協調性皆無だったために浮いていたが、そんな個の力を欲しがっていた葛原に見初められ、ハンドボール部員となる。しかし、そこでも日本の地方大会のレベルの低さを疎んでいたなど、最後まで一匹狼のスタイルを貫いていた。


御鉢高校編集

  • 船橋乾(ふなばし ケン)

ビーチハンド歴を持つ双子の兄。出身は千葉で中学時代は福井の漁師町にて2人でビーチハンドに打ち込んでいた。スカイプレーを得意とする。

  • 船橋坤(ふなばし コン)

双子の弟。お調子者の兄よりはしっかり者。髪型は下ろしているが、これは監督に「どっちがどっちかわからない」と注文をつけられたため。


子安高校編集

  • 水谷立夏

206cmの長身を持つチャラ男。しかし、不真面目だったためにスタミナ不足を露呈する。

  • 土場垣銀

痛みを感じないという特異体質。落ち着いた性格の守護神だが、けっこう喋る。弟が火鼠にいる。


関連項タグ編集

ハンドボール

新都社 裏サンデー

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