作品解説
魔界におちた「女子高生」をめぐっておきる意思疎通困難系異文化コミュニケーションファンタジー!(ジャンプ+作品説明より)
ポチクロとは、少年ジャンプ+にて連載されたファンタジー漫画である。
作者は松本直也。
2013年『ジャンプNEXT!』秋号に読み切りを掲載。
2014年9月22日より『少年ジャンプ+』で連載を開始、毎週金曜日更新。
2015年3月4日にコミックス第1巻が発売。
現在は連載が終了し、全4巻が発売中である。
16話と17話の間でポチクロ番外編『レオクロ』を公開。
登場人物
クロ
本作品の主人公。
金髪リーゼント、晒(さらし)という一見不良にも見える服装や言動だが、その外面に反してピュアな心の持ち主。レオと一緒に釣りをしていたところ、偶然人間の女子(のちにポチと命名)を釣り上げ、後に恋をしてしまう。
魔族の間では『炎帝』と呼ばれ、「 百戦錬磨の喧嘩無双… ここいらの荒くれで奴を知らねぇなんてモグリだぜ 」(3話)と恐れられてる。
脳が小さいため、かなり頭が弱い。「はちじゅうまんって百より多い?」(3話)と発言したり、活字を見ると一瞬で寝てしまう等、おバカな言動が見られる。
ポチが作る料理の中で特に好きなのは、「卵で飯をくるんでるやつ、名前分かんねーから「卵くるみ飯」って呼んでる」ものである。
腕に赤燐のようなものがあり、それを指で擦り炎を出す。
一人称は『俺』。
ポチ
本作品のヒロイン。
魔界に迷い込んでしまった人間の女子高校生。髪色はピンク色とオレンジのグラデーション。制服を着ており、紺色ブレザーに赤いリボン。
本作品の舞台である魔界では人間の言葉は通じず、作品内でのポチの言葉は『〇△□×※』などの記号が組み合わさって表現されている。
クロやレオに料理を振舞っていることから、料理が得意なようである。
レオ
魔改造猫(フニャンケン)であり、クロと同居している。
大きな青いチェシャ猫のようだが、頭部と胴体が離れており、頭部が浮いている。
『接着魔法(セメ・ダイン)』が使える。
一人称は『ワシ』。
イシズ=ノフェルタル
魔界の王子。魔王である自分の父親に強い反抗心を持っており、本人の前で王子と呼ぶと激怒する(本人曰く、「王が子より上にいる」かららしい)。また、兄を「クソ兄貴」と呼ぶほど反目している。その原因は父親に冷遇されていることや、兄からは小バカにされていることに由縁している。
『超重力魔法(グラヴィティ)』という王族固有の超高等魔法や、『束縛魔法(バインド)』『グラヴィティ・エンド』『フルグラヴィティ』が使える。
セバスニャン曰く、「貴方の体に流れる王の血と魔力が女を引きつける」らしく、要はモテるようだ。
ポチを食い、魔王に代わり魔界の王となるべくポチを狙う。
一人称は『余』。
セバスニャン
イシズのお世話係。
『死兵召喚(グレイヴコール)』、『絨毯召喚(リムジンコール)』が使える。
ポチのカバンに使い魔を忍ばせておくなど、イシズ曰く「セバス…!!出来る子…!!」。
モールナーガ
ヘビの魔物。ポチを食べるために狙うがクロに倒され失敗。その後イシズに目撃情報を教えたり、魔王城に行き人間の情報を伝えるが、その裏では人間を横取りしようと画策する。
ワップル
ルナリエ(地名・後述参照)で売られている、「女子イチコロのプルプルスウィーツ」である。「(値段が)お高い」らしい。
ポチがイシズに囚われた際、脱出の手助けをする。
また、魔王軍相手に『果汁100%の煙霧(フルーツスモッグ)』で対抗する。
その後はポチの肩に乗り、行動を共にしている。
アシュレー=ラグフォード
かつて魔王と魔界の支配を競った実力者。人間(シンシア)と暮らしていた。
ポチにセクハラを行うエロジジイだが、知識と実力は本物。瞬間移動、『魔障壁(アンチエネミーウォール)』が使える。
人間(ポチ)と話す方法を探すクロに、魔界で唯一の人間を対象とした魔法『未完の以心伝心(コミュニオン)』を託した。
一人称は『わし』。
ルーヴォルフ
魔王軍人狼兵団団長。
『人狼玉(ウルフマンボール)』、『人狼切裂(ウルフマンジャック)』が使える。
一人称は『俺様』。
地名
ルナリエ
血ぬりの街。人間と暮らしていたという男をたずねてクロたちが訪れた街。デートで行きたい街ナンバー1と言われる。人気のパン屋がある。
拒絶の地(サンクスト)
魔界唯一の未開の地、魔界であり魔界でない場所。あらゆる魔物を滅ぼし阻む死の魔法に覆われた、魔王ですら立ち入ることの出来ぬ拒絶の地。古来より人間界への門(ゲート)を開く秘法が眠ると言わ
れている。
魔改造猫(フニャンケン)の里
レオの故郷。里は賑わっており、色んなものを魔改造することで味や効果を増幅させて売っている露店などが立ち並ぶ。また、自分自身を魔改造したい者も魔界中から集まってくる。名物はフランケフルト。
関連タグ
前作→ねこわっぱ!
次作→怪獣8号